「日本三大けんか祭り」の1つ「八幡神社例大祭 飯坂けんか祭り」が開催
2018年10月5日(金) 〜 2018年10月7日(日)
- 三百余年の伝統を誇り、太鼓の調べは京都・祇園囃子の流れを汲む
- 秋の例大祭は五穀の豊饒を神に感謝し、氏子の繁栄を祈る祭り
- 屋台が激しくぶつかり合い、太鼓の音が大地を轟かす様は圧巻!
「日本三大けんか祭り」のひとつに数えられる「八幡神社例大祭 飯坂けんか祭り」
300年を越える伝統を誇り、太鼓の調べは京都・祇園囃子の流れを汲むと伝えられている。
秋の例大祭は、五穀の豊饒を神に感謝し、氏子崇敬者の隆昌を祈願する祭り。本祭りの神輿渡御は町内を巡幸したのち、夜の帳が降りると大勢の若衆に担がれた6台の太鼓屋台を従え、御旅所を出発。神輿を先頭に境内に入り乱れると、神輿の宮入りを阻む屋台が激しくぶつかり合う。揺れる提灯の灯明が夜空を焦がし、負けじと打ち鳴らす太鼓の音が大地を轟かす様は圧巻。
見どころ
3日間にわたる祭りのハイライトは10月6日(土)の夜に行われる「宮入り」
日中の町内巡行を終えた神輿と共に、提灯に彩られた6町(上町・瀧の川・若錦・立綱・横町・梍花)の太鼓屋台が大勢の若衆に担がれ温泉街を練り歩き、八幡神社を目指す。鳥居をくぐり神社境内に入り乱れると、屋台同士が激しくぶつかり合い、祭りのクライマックスを迎える。
運営者の思い
期間中、関係者は羽織袴を着用し、伝統と格式のある優雅な姿を見せる一方、日が落ちると6台の屋台が境内に入り乱れ、激しくぶつかり合うという対照的な面を持つ祭り。屋台のぶつかり合いは1933年の宮入の際、神社に神輿が収まってしまうと祭りが終わるという寂しさから、それを防ごうとする二つの屋台がぶつかったことがきっかけといわれている。激しく揺れる提灯の灯りが夜空を赤く染め上げ、屋台の勢いを煽るように打ち鳴らされる太鼓の音が町内にこだまする姿は圧巻だ。
スケジュール
例大祭 1日目 午前11時
五穀の豊饒を神に感謝し、氏子の平安を祈願する神社の年中祭事の中で
最も重要な式典である。祭礼関係者は紋服に威儀を正して参列する。
移御式 1日目 午後5時20分
浄暗には明日の神輿渡御に備え、御神体が御本殿から神輿に遷される。
また小学校の太鼓クラブによる祭り太鼓や稚児舞・剣舞が奉納される。
神輿渡御(神幸祭) 2日目 午前8時30分発輿
飾り屋台の先導で神輿が町内を巡り、御祓所には氏子が集い隆昌と安泰を祈願する。
宮入り 2日目 午後7時出発
夕闇が迫ると、花火を合図に神輿を先頭に、提灯に装いを変えた屋台が、勇ましい若衆に担がれて御旅所を出発する。沿道の声援に熱気は一気に盛り上がり、境内に入るといよいよ“けんか祭り”のクライマックスを迎える。
※境内に入り、屋台同士のぶつかり合いが始まるのは、午後8時30分頃。