長崎独特の文化的伝統を伝える「長崎くんち」開催
2018年10月7日(日) 〜 2018年10月9日(火)
- 「長崎くんち」は長崎の氏神「諏訪神社」の秋季大祭である
- 長崎くんち奉納踊は国指定重要無形民俗文化財である
- くんちの語源は旧暦の9月9日祭礼日の意味とした説が一般的
長崎くんちとは
「長崎くんち」は長崎の氏神「諏訪神社」の秋季大祭で、毎年10月7日から3日間、長崎の町を挙げて催される。
寛永11年(1634年)に、当時の太夫町(後に丸山町と寄合町に移る)の二人の遊女、高尾と音羽の両人が、諏訪神社神前に謡曲「小舞」を奉納したことが長崎くんちの始まりと言われている。
長崎ではこの年に「出島」埋築が着工され、「眼鏡橋」が架けられている。
以来、長崎奉行の援助もあって年々盛んになり、さらに奉納踊には異国趣味のものが多く取り入れられ、江戸時代より豪華絢爛な祭礼として評判だった。
現在、踊町は長崎市内に全部で59カ町あり、全町が7つの組に区分されている。奉納踊を出す当番は7年に一度回ってくる。演し物は龍踊、鯨の潮吹き、コッコデショなどがあり、これらの奉納踊は国指定重要無形民俗文化財となっている。
くんちの語源は、旧暦の9月9日を重陽の良き日として祝う中国の風習が伝わり、9日(くにち)をくんちと読み、祭礼日の意味としたとする説が一般的。
どこで観る?
長崎くんちの奉納踊は、有料の本場所と無料の庭先回りなどで観ることができる。
1.本場所の踊場でじっくりと観る。
本場所の踊場は4箇所あるが、その観賞券は、諏訪神社の当日券(立見席)を除きすべて完売している。
2.まちなかで自由に観る。
くんち期間中は、各踊町が市内の事業所や官公庁、民家などに踊を呈上して福を分け、お祝いする「庭先回り」が行われ、まちなかで見かけることができる。
※9月末頃より最終日まで3日間の庭先回りの予定と概略地図を1枚にした「庭先回りマップ(スケジュール)」が長崎駅(観光案内所)、バスターミナル(県営バス駅前・長崎バス新地)、長崎くんち案内所(浜市アーケード)などで配布するほか、HPにも掲載される。
ホリデー編集部からのコメント
どの演し物も迫力がありますね!一度は近くで観てみたいです!