ユネスコ無形文化遺産に登録されているお祭り「博多祇園山笠」が開催
2018年7月3日(火) 〜 2018年7月15日(日)
- ユネスコ無形文化遺産に登録されたお祭り
- 疫病退散を祈願したことから始まったお祭りと言われている
- 博多を代表するお祭り
博多に夏を告げる祭、「博多祇園山笠」が7月1日(日) 〜 15日(日)の15日間 開催される。博多祇園山笠は、777年続く櫛田神社の奉納神事で、博多を代表する祭り。2016年12月には、「山・鉾・屋台行事」として、ユネスコ無形文化遺産に登録された。櫛田神社を拠点として、15日間にわたり様々な行事を展開する。
博多祇園山笠とは?
起源は、仁治二(1241)年に博多に疫病が流行した際に、承天寺の開祖・聖一国師が祈祷水を撒いて町を清め、疫病退散を祈願したことが始まりとされている(※諸説あり)。当時の山笠は、高さ15メートル前後のもので、それを担いて、街中をゆっくりと練り歩いていたが、明治末に電線が張り巡らされたことから、それまでの山笠を「飾り山笠」として残して、別に高さを抑えた山笠「舁き山笠」を作って担ぐようになった。
〈主なスケジュール〉
7月1日(日) 飾り山笠公開
福岡市内各所に大きな「飾り山笠」がお目見えする。
7月12日(木) 追い山馴らし(開催時間 15:59〜)
15日の追い山に向けた予行練習として約4キロのコースを走り、本番さながらのタイムレースが繰り広げられる。
7月13日(金) 集団山見せ(開催時間 15:30〜)
呉服町交差点から中央区天神の市役所前まで1.2キロの道のりを走る。市長をはじめ地元の名士が台上にあがる。
7月15日(日)1 追い山笠(開催時間 4:59〜)
4:59、大太鼓の合図とともに一番山笠が櫛田神社の境内に舁き入る(担いで入る)。以降、二番山から七番山まで一定の間隔を置いてその後に続き、櫛田神社の境内から街中へと駆けだしていく。
開催に際してのコメント
博多祇園山笠は毎年7月1日(日)から15日(日)で実施されます。
期間中、市内各所には絢爛豪華な飾り山笠がたち、当番法被や水法被姿を目にすることも多くなり、7月15日(日)早朝の追い山笠まで、博多の街は山笠一色に染まります。
中でも人気が高いのは実際に山笠が走る姿を見られる、12日の「追い山馴らし」、13日の「集団山見せ」、そして15日の「追い山笠」ですが、それ以外にも町内を山笠が廻る「流舁き」(10日(火)、14日(土))や「朝山」(11日(水))、「他流舁き」(11日(水))など、山笠が街を疾走する姿を見る機会は多くあります。
一昨年、正式にユネスコ無形文化遺産に登録され、ますます熱く盛り上がる「博多祇園山笠」。その熱気にぜひ触れてみてください!
見どころの詳細はリンク先をご覧ください。
2018年度の舁き山笠のご紹介
祭りが始まった当時も奇数の七は縁起がいいとされ、流も七つと決められました(「七流」のほか「七小路」「七堂」「七番」といった言い方もある)。現在も「七流」ですが、往時の二つ流が取りやめ、代わって戦後に生まれた二つが加わって多少異なる。
一番山笠 西流
表標題 報文武秀小松君(ブンブシュウナルコマツノキミニホウズ)
人形師 西川直樹
二番山笠 千代流
表標題 藤花庸功千代芳(トウカヨウコウチヨニカンバシ)
人形師 川崎修一
三番山笠 恵比須流
表標題 山呼萬歳聲(ヤマハヨブバンゼイノコエ)
人形師 亀田 均
四番山笠 土居流
表標題 歌舞伎十八番 暫(カブキジュウハチバン シバラク)
人形師 田中 勇
五番山笠 大黒流
表標題 吾在倶 (ワレトモニアリ)
人形師 西山陽一
六番山笠 東流
表標題 思君慈母成鬼神(キミヲオモエバジボモキシントナラン)
人形師 白水英章
七番山笠 中洲流
表標題 開運七福神(カイウンシチフクジン)
人形師 溝口堂央
今年度の飾り山笠のご紹介(一部)
飾り山笠は、7月1日(日) 〜 15日(日)の0:00まで福博の町、14ヶ所で公開される。櫛田神社に向いた面を「表」とし、その裏側を「見送り」と呼ぶ。それぞれ 博多人形師による絢爛豪華な人形が飾られ、「表」には武者物、「見送り」には童話やテレビアニメが題材になることが多い。現在の「飾り山笠」は10メートル前後の高さがある。
十一番山笠 新天町
表標題 武士心薫立花城(もののふのこころはかおるたちばなじょう)
人形師 亀田 均
見送り標題 サザエさん
人形師 亀田 均
十四番山笠 渡辺通一丁目
表標題 八俣遠呂智(やまたのおろち)
人形師 中野 親一
見送り標題 愛と勇気のアンパンマン
人形師 中野 浩
十五番山笠 福岡ドーム
表標題 躍進玄海鷹(やくしんげんかいたか)
人形師 置鮎 琢磨
見送り標題 攻防千早城(こうぼうちはやじょう)
人形師 三宅 隆
十七番山笠 キャナルシティ博多
表標題 激闘三太刀(げきとうみたち)
人形師 置鮎 琢磨
見送り標題 ゴジラ博多上陸
人形師 置鮎 琢磨
ホリデー編集部からのコメント
15日間に渡って祭事が行われる博多祇園山笠。一生に一度はちゃんと見てみたいお祭りです!