大山小径
神奈川県川崎市高津区溝口3丁目10-3
丹沢の大山詣の道として知られる大山街道は、江戸の赤坂御門を起点とし、多摩川を渡って二子、溝口、馬絹、荏田、伊勢原、矢倉沢へ至る。
大山山頂の阿夫利神社は雨乞いの信仰も集め、五穀豊穣や商売繁盛を願う参拝者が多い。
相模川で獲れた鮎や秦野の煙草なども、この道を通って江戸へ運ばれた。
街道の商人は江戸時代、製造業や卸・仲買いを営んでいた。
大山街道を正式には矢倉沢往還といい、道中奉行所が管轄し、運輸・通信・休泊の機能を備えていた。
往還とは公用旅行者のため伝馬・人足を備える継立村があり、休泊の機能も備えた。