櫟谷七野神社
京都府京都市上京区社横町 盧山寺上る西入社横町277紫式部『源氏物語』の朝顔の斎院である賀茂斎院跡
現在、櫟谷七野神社(いちいだにななのじんじゃ)がある。
賀茂斎王は、宮城内の初斎院で潔斎した後、卜定から3年目の四月に賀茂川での禊を経て斎院に入ったとの事。
賀茂祭に奉仕し、祭に先立って斎院から賀茂川に出て行う御禊や、斎院と上賀茂・下鴨両神社とを往復する斎王の行列は、見物の対象となっていたとの事。
葵巻に描かれる車争いは、この行列の見物での出来事が舞台になっている。賀茂祭の日、源氏も供奉のため参列する。その姿を見ようと身分を隠して見物していた六条御息所の一行は、同じく見物に来ていた葵の上の一行と、見物の場所をめぐっての車争いを起こす。