興善寺
大阪府泉南郡岬町多奈川谷川1460
852年、文徳天皇の命で慈覚大師円仁により創建。
宗派は天台宗。
大日如来坐像、釈迦像、薬師像は国の重要文化財に指定。
当地には千数百年にも及ぶ大楠木があり、その幹下の空洞で一人の行者が浄行をしていた。
里人は楠入道と称し、病になれば祈祷していたことが天皇の耳に届いた。
天皇は勅を出され、楠入道は参内して祈祷したところ、回復。
天皇は褒美をと金吊を差し出すと楠入道は辞退、「お堂を建てて大日如来をお祀りしてほしい」と願い出、姿を消した。
天皇は楠入道を探したが発見できず、慈覚大師に当山開基の勅を出された。
寺の地形が唐(中国)の長安(西安)にある大興善寺に似ていた事から、興善寺の号を授けた。