祭神は宇賀之魂。
創建時期など詳細は不明。
1336年、楠木正成ゆかりの松に因み、松尾稲荷に改称。
楠木正成は湊川の戦いの出陣、湊川の西の堤に立つ松の大木を目印に一族郎党の集合を命じた。
その時、神仏の護符が戦による血で穢れるのを嫌い、松の側の稲荷の祠にそれを収めたとも。
1914年、社殿を造営。
戦前、新開地付近に鎮座し、商売繁盛、縁結び、恋愛成就の神としても信仰を集め、参詣客の多くは商人や劇場の役者、福原の遊廓で働く芸妓、喫茶店の従業員など。
現在、約350個の提灯が並びんで「提灯持ちのお稲荷さん」との異名も。
米国渡来の福神ビリケン像が境内にあり、「松福さん」と呼ばれ親しまれている。