落ち着いた下町情緒が味わえる、大人のための人道橋-桜橋
シリーズ「隅田川17橋クルージング」と題して、隅田川に架かる17の橋梁を一つずつ渡っていく旅。
その3橋目は台東区今戸と墨田区向島の間に架かる、隅田川唯一の歩行者専用橋「桜橋」です。
橋名は両岸の隅田公園が都内指折りの桜の名所であることに由来しています。
西詰は北に行くと“招き猫発祥の地”今戸神社、南に行くと“池波正太郎生誕の地”待乳山聖天。
橋の袂にある水門は山谷堀のもので、現在は暗渠化され上部は公園になっています。
江戸時代はお金持ちが小さな船で、この堀を通り吉原へ通っていたそうです。
東詰に広がるのは向島の料亭街。
とはいえ料亭はエクスペンシヴで、おいそれと立ち入ることなど能わず。
でも料亭街にありながらも気の置けない食べ物屋さんが、ひっそりと小径の陰に佇んでいたりします。
西詰も東詰も、落ち着いた下町情緒が味わえる大人の“橋”…それが桜橋なのです。