奥津温泉で美人の湯と渓流美を楽しむ
岡山奥津温泉で美人の湯と渓流美を楽しむ
美作三湯のひとつである岡山県の奥津温泉は美人の湯としても知られており、吉井川に沿って昔ながらの旅館が佇む、山間の静かな温泉地です。山間の綺麗な空気を吸いながら、地場産食材のランチをお腹いっぱい食べ、美人の湯に浸かりながら渓流美で心を洗濯してみましょう。
【事前要予約】 電話0868-52-0602 日帰り入浴10:00~16:00、一人1000円/1時間 奥津温泉の中心部から吉井川の渓谷に沿って下ったところにある一軒宿「般若寺温泉」は、元々は宿坊として開かれましたが、その後旅館に業態を変えて今に至っており、現在でも日中でしたらは日帰り入浴を受け付けています。しかしながら、たとえ日帰りでも事前予約制となっているため、一日に入浴できるお客さんの数は限られています。でも予約するだけの価値はあるんです。 昔ながらの茅葺き屋根の母屋が実にフォトジェニック。
断崖下の絶景露天風呂
川に向かって垂直に落ちている断崖絶壁の下、岩壁をへつった狭い足場の先に、小さな浴槽が据えられています。湯船は2人しか入れない小さなものですが、山水画のような奥津渓の美しい景色と一体になれるこの露天風呂は、他に類を見ないほど素晴らしいロケーションで、誰しもがこの光景に感動するはず。頭上に高く迫る絶壁や、バランスを崩したら直下の川に転落してしまいそうなスリリングさもたまりません。
質素な内湯も魅力的
奥津八景の一つである「鮎返しの滝」を右手に見ながら、離れの内湯へ向かいます。お風呂と言われなければ倉庫と勘違いしてしまいそうな、コンクリ造りの小さい質素な湯小屋ですが、そんな外観とは裏腹に、浴室内では峡谷の荒々しい岸壁が入浴客を威圧しており、お風呂ではなく洞窟の中に潜り込んだかのような雰囲気です。崖下の湯船は石を敷き詰められた岩風呂であり、無色透明で清らかに澄んだお湯が掛け流されています。
重厚感のある伝統的な建築様式のお宿で、日中は日帰り入浴利用が可能です。漆喰で塗り固められたドーム天井の長いトンネルを潜った先に、昔ながらの古風でこぢんまりとした浴室があります。お宿の名物であるこの天然岩風呂は、その名の通り天然の岩盤が剥き出しになっており、底から絶えず清らかなお湯が供給されているんです。
大量掛け流しのお湯で身も心も清らかに
お湯の供給量はとっても豊富で、浴槽縁より床タイルへじゃんじゃんオーバーフローしており、その排水口では、用水路を彷彿とさせる、とても温泉の排湯とは思えないほどの水量が捨てられていました。こりゃスゴイ! 湯量豊富で清らかなお湯に浸かればお肌スベスベ。心も身もクリーンアップしちゃいましょう。
奥津温泉に伝わる独特の風習「足踏み洗濯」。そもそもは野生のクマやオオカミを警戒しながら川原に湧く温泉で洗濯していた名残らしく、今では当地のシンボル的な行事として、3月下旬から12月上旬の日曜日・祝日(午前8:30から約15分間)、観光用に実演されます。この画像は実演が行われる洗濯湯でして、温泉街の中心にかかる橋の下にあります。
対岸には足湯も
洗濯湯がある吉井川対岸の川原には、開放的な足湯があり、せせらぎを目の前にしながら爽快なロケーションで足湯を楽しむことができます。