朱塗りがたまらないカッコよさ。自然と調和した海上神殿・厳島神社
広島朱塗りがたまらないカッコよさ。自然と調和した海上神殿・厳島神社
今回の広島への旅のメインのひとつはこの厳島神社と安芸の宮島でした。言わずと知れた日本三景のひとつで、世界にも類がない、まさしく世界最強ともいえる海上神殿。瀬戸内で波の穏やかな場所にあるとはいえ、むろん高潮や台風の被害、塩害の被害も受けます。この1000年以上の間、修復を繰り返しながら在り続ける存在は奇跡そのもの。海上に浮かぶ巨大な朱塗りの鳥居は荘厳で、回廊は翼のように広がっています。朝早く行ったのですが、波の音がさわさわして潮風はやわらかでした。まさに自然に調和した神殿です。神社の朱色が日の光に朱く染まる瞬間は他では得られないすごい体験でありました。
厳島神社という語源は「神にいつくしむ(=仕える)島」という意味らしく、古代より島自体が神として崇められていたとのこと。江戸時代にはお伊勢参りとともに厳島詣として人気だったそうです。ここは訪れる季節や潮の満ち引きによっても景色が変わります。朝早くからの参拝も可能。鳥居の向こうから太陽が昇るすごい景色をみられるかもしれません。
宮島口からフェリー
宮島口からフェリーに乗って宮島に向かいます。
穏やかな海
瀬戸内だけに非常に波が穏やかです。対岸にみえる山々が静謐な空気を感じさせます。
海から望む
フェリーから朱く映えた巨大な鳥居がみえ、その奥に海に浮かぶ本殿と回廊がみえてきます。
大鳥居
この大鳥居は日本三大鳥居のひとつだそう。柱は自重で立っているらしいです。ちなみに鳥居は鬼門(北東)の方向に立っています。鬼が出入りするのを防いでいるとのこと。
本殿
本殿には祭神である三人の女神がまつられています。なぜ三人の女神なのか、そこにどんな神話が隠されているのか。探求心をくすぐられます。
朱塗りが半端ないカッコよさ
厳島神社を遠くからみて一番目に入ってくるのはこの朱塗り。めちゃくちゃかっこいいです!この色は祭神が女神であるからとか塩害を防ぐためとか諸説あるようですが、何にせよ海と山に美しく映えています。この朱色はふつうの朱色ではなく厳島神社特別に明るく深みのある色として配合されているそうです。
能舞台
海上に浮かぶ能舞台、これはやばいです。能とは神事であるということを改めて感じさせます。今でも祭事に行われているようです。
厳島神社のすぐそばから上がる階段があり、その上にそびえているのが豊国神社です。豊臣秀吉がつくらせた建物で名前の由来になっています。本来は仏像をたくさん配置するはずだったのが、造営中に秀吉が亡くなりそのまま未完成の状態だそう。中は広い広い講堂のような場所になっています。中の木組みは素晴らしく、安土桃山時代の栄華を忍ばせるつくりです。中の柱や床張りの木目が渋くてたまりません。訪れたときは雨が降っていたのですが、雨の季節もまた乙です。
階段を上る
厳島神社のすぐそばから上る階段があります。花と緑に覆われています
見事な木組み
天井に見事な木組みがみえます。天井が高い!
広い回廊!
回廊のように広い場所です。千畳閣の由来です。
緑が色濃い
中からみえる外の景色がすばらしいです。緑が色濃く、木々の薫りも深みがあります。
厳島神社に向かう中通りを通ると表参道商店街があります。土産物、食事処、屋台がところせましと立ち並び、イカ焼きや牡蠣のいい匂いがプンプンとしてきます。風情があってたまらない通りです。
揚げもみじ
ここでの鉄板は揚げもみじです。あちらこちらに揚げもみじ屋さんがあります。食べ歩きにぴったりです。
牡蠣カレーパン
めちゃくちゃうまそうでした。
今回は時間なく山の上まで登れなかったのですが、島そのものが神である宮島。巨大な岩がたくさんあり、まつられているようです。山の上から眺める景色はすごそうです。