教科書から飛び出した中国
海外教科書から飛び出した中国
広大な国土とそこに眠る埋蔵物、増える人口と労働力、さまざまな民族と多様性。 いろいろ問題を抱えているとはいえ、中国は大きな可能性を秘めた国です。 あなたも一度、中国に行ってみませんか? 教科書の小さな写真からは窺い知れない、すごいパワーを 感じることが できるかもしれませんよ。
「秦の始皇帝」ってフレーズ、世界史の授業で 最初の方に覚えましたよね。あの始皇帝のお墓と、その周りに埋められていた埴輪を見ることができます。 とてもリアルな土人形が ずらりと並ぶ様は、なんとも壮観。地元民が 井戸掘りの際に偶然発見したと いいます。
まるで生きているよう
今にも こちらを向いて しゃべりだしそう。なんと一人ひとり顔が異なっていて、中には異民族らしき人物まで表現されています。 これだけリアルなのに、ぴくりともせず 立ち尽くしている様を見ていると、まるで死者の群れに対峙しているような錯覚を覚えました。。
まだ広大な未発掘部分が
発掘して空気に触れると、兵馬俑に塗られた当時の顔料が色褪せてしまう可能性があるとかで・・・未発掘のままにされている部分が、相当にあるそうです。
玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋を歌った「長恨歌」は、高校古典の定番。ここは、その楊貴妃が愛したと言われる温泉。長安(現在の西安)近郊に位置し、中国内外の観光客が 絶えません。
美しい中国庭園
「長恨歌」でも「温泉水 滑洗凝脂」と歌われていました。きっと楊貴妃は、むっちりとした色白もち肌の美女だったのですね。
傾向の美女
「長恨歌」で楊貴妃は、悲劇の犠牲者として歌われています。 でも中学校で習った「春望」で「国破れて山河あり」と杜甫が嘆じた戦は、実は 楊貴妃にかまけて玄宗皇帝が政治を放り出したことが原因で 起きたものです。 「傾国の美女」となった楊貴妃自身は、そんな自分を どう思ってたんでしょうね。
唐の時代、玄奘三蔵が インドから持ち帰った経典や仏像を納めるために建立した塔。そう、「西遊記」のモチーフとなった人物なんです。
ライトアップ
わー、昔とは全然違う! 以前は、鄙びた雰囲気が 味わい深かったんだけどな〜。
西安といえば餃子宴。「長恨歌」をイメージしたショーなどと共に、西安名物の餃子尽くしが楽しめます。
餃子宴
西安名物の餃子尽くし。金魚の形、パンダの形など、思わず声が上がります。実は 見た目重視なので、中の具は同じだったりします。
杜甫は、誠実な作風から 詩聖と呼ばれました。 戦のため故郷に戻ることも ままならず、「絶句」詩中で「今春看又過」と嘆いたのは、成都滞在中のことでした。
昔からの碑
竹の緑が 涼やかな静かな公園でしたが、今はどうなっているのかな〜。
パンダは、中国語で「大熊猫」。日本では見られないパンダの群像が、ここでは存分に楽しめます。
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杜甫の「絶句」で「江碧鳥愈白」と詠まれたのは、岷江のことでしょうか。中国の川は、日本の川とはスケールが違いますね。
都江堰
日本の川が 子供サイズに思えるくらいの 中国の川の大きさ。こんなに深くて大きな川なので、人びとは昔から、治水に苦労してきました。 都江堰は、古代 治水技術の 確かさを、現代にまで伝えています。
李白が、去ってゆく友人を見送る「黄鶴楼送孟浩然之広陵」が有名ですね。
孤帆遠影尽碧空
ぽつんと浮かんだ帆かけ舟の姿が、少しずつ遠ざかって水平線に消える・・・名残を惜しむ李白の姿が 思われますね。
唯見長江天際流
中国の川はでかい・・・迫力です。