文化住宅の街!文化の道を散策する旅
愛知文化住宅の街!文化の道を散策する旅
名古屋市東区にある名古屋有数のお嬢様学校である「金城女学院高校」から南側の一帯は、モダンな住宅が点在する一角で、一般に「文化の道」と呼ばれています。今回はその辺りをブラブラと行き当たりばったりで散策する旅。ただ、この辺りは昔から交通の便がやや悪く地下鉄では市役所、名鉄では東大手が最寄りの駅でしょうか。お車の場合は駐車場が周囲に点在してますが実に探しにくい。後に紹介する「文化のみち二葉館」の駐車場が開いていたら超ラッキーでしょう。
大正時代に日本の女優第一号と言われている川上貞奴が住んでいたとされる和洋折衷の建物。前半分は洋風館で、後ろ半分が和風という面白い造りになっています。現在は名古屋市の施設になってるのかな、1日券等を提示すると割引があります。大人一人200円。なお、併設の駐車場は一回あたり300円で時間制限なし。もし開いていれば超ラッキー。
玄関から入るとそこは洋館のホール
玄関から入った途端、いきなり別世界に入ったかのような感覚になります。いわゆる応接間という感じでしょうか。
アーチ状のステンドグラス
この時代のステンドグラスって貴重だったのではないでしょうか。美しさは現在でも健在。
よく保存されてます
白壁の内装といい、組木細工の廊下といい、ほぼ当時そのままの姿で保存されてます。
いきなり和室が出現
廊下の引き戸から中に入ってみるといきなり和室でした。このような和室に入った場合、とりあえず座ってみることをオススメします。
和風の廊下もあります
2階の洋館の部から奥に入ると和風の部が始まります。こちらだけ見ると表側の洋館が想像つきません。
配電盤もレトロ
壁に露出した配電盤です。ブレーカーではなく、一応ヒューズがあるようです。まさに手動でがっちゃんと操作するんですね。触ってみたいところですが、ガラスの向こうでした。
元陶磁器商として活躍していた井元為三郎が大正末期に建てたといわれる建物。こちらも先の二葉館同様に前半分が洋館造りで後ろ側が和風で庭の離れに茶室があるというハイブリッドになっている。
完全な洋館造り
手前の建物は完全な洋館造りになっています。壁も床も見事です。
書斎なのかな
南側窓近くは書斎のような感じになっていて、ロッキングチェアーがあったりしてくつろげるようになっているのかな。
驚きのバス・トイレ
これが大正末期から昭和始めのバス・トイレでしょうか。かなりの年代モノだと言えましょう。
こういうメーカーがあった
ゼネラル製ですね。そういえば昔はゼネラル製の家電が多く売られていましたね。
こちらは和室大広間
洋館の部から奥に入ると和室になっています。和と洋の激しいギャップがいいですね。
純和風廊下
この感じってとても懐かしいです。夏にこの廊下で寝転がって寝たら涼しいかも。
奥の座敷
奥とはいえ庭に面している部屋です。茶室へはここから一旦庭に出て更に奥へ行くことになります。
古い雛人形
たまたま雛人形を飾る季節でした。部屋のあちこちに雛人形が展示されていました。
1Fはカフェになっている
1階玄関を入った左側はカフェになっています。コーヒーや紅茶の他、ケーキや軽食もあります。カフェ利用は入館料は必要ありません。
美味しいケーキセットをどうぞ
その日のコーヒー若しくは紅茶とケーキのセットがお得です。この日はチーズケーキとショコラケーキでした。
ランチがそそります
入口門横に設置されてるメニュー看板の足元にごく小さいランチ看板を発見。どれも美味しそうです。
豊田佐吉を支えた弟の豊田佐助の邸宅。建物としては大正時代のものらしいです。こちらもやはり洋館の部分と和風の建物が合体しています。この時代の流行りだったんですね。入館無料。お時間があれば隣の旧春田鉄次郎邸見学を申し込みましょう。
当時の表札かな?
この文字のかすれ具合から見て新しものではないのは間違いないけど、もしかすると当時のものかも。
こちらが玄関
ここだけ見ると完全な洋館の玄関。この先に和室の部分があるようには全く見えません。
一階部分は洋館
玄関から入って左右の部屋は完全に洋館の造りになっています。見渡しても和風部分はこれっぽっちもありません。
応接間かな
玄関入って左側の部屋。いわゆる客間でしょうか。
FMレシーバーみたいです
何だかピカピカに見えるのですが、これでも古いのでしょうか。メーカーが「AISIN」で、型番が「TOYOTA A100」と書いてあります。
奥が和室部分になります
この部分は完全な和室部分。広さが15畳。通常はこの広さの半分もないんですね。
洋館部分2階はハイブリッド
面白いことに外側だけ洋館で、内側をぐるり回廊で囲み、その内側は純和風になっています。何とも不思議な感じ。
土雛ですかね
季節的に雛人形が展示してありました。優しい表情をした人形です。
和室部分
この部分だけ見ると純和風ですが、すぐ右側に洋館がくっついているのです。この周辺の住宅の特長ですね。
ここもやはり前半の洋館と、後半の和館で構成されている。見学は無料ですが、お申し込みは隣の豊田邸へ。なお、洋館一階部分はレストランで営業していますので見学不可。
左に見えるのが洋館
特に入館を申し込んでいないので、通常立ち入るのはここまでです。左側が洋館で、この日はレストランが貸し切りになっていました。
左側の洋館部分はレストラン
実はこのレストランの部分が一番の見どころだそうです。しかし、中に入るには食事するしか方法がありません。ランチはいくら?
右側奥の和室部分です
もーなんていうか、昔ながらの昭和の和室っていう感じでした。テレビやミシン等の丁度品が泣かせます。
良いラジオだねー
この頃のデザインって本当にいいよね。電源入れて鳴らしてみたかったけどやめておきました。
いかにも文化的な応接セット
畳の和室にソファーとテレビが有るという、限りなく庶民に近い感覚ですよね。かつては何処の家にもあったような光景ではないでしょうか。
国道41号船沿いにある、名古屋市内で最古級の教会堂と噂の教会。明治時代の建物らしい。
解説によると、海原梅三郎氏等の名画が多数展示されているらしいですが、この規模の美術館はすっごく入りにくいのが掃除機なところ。ちなみに美術館前と隣はコインパーキングになっていて、この辺りでは案外穴場です。
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元々は名古屋の紙問屋である中井洋紙店主の旧邸。現在は料亭として使用されてますが、敷居が高いよねー。一般見学は不可なので、どうぞご予約を。
この辺りの洋館造りの建物の1つ。いかにも木造という造りがシンプル。明治時代の建物だそうです。残念ながら公開されてないので見学不可。
何やらホワイトハウスのような建物があると思ったら結婚式場でした。最近このような結婚式場って多いね。
この辺りに何だか場違いな建物が立ってると思ったら、こちらも結婚式場でした。驚きの豪華さです。悪くないけど、この辺りの景観規制はどうなってるのでしょうか。
これがこの辺りの基本的な風景。要するに大きな武家屋敷が集まった場所だったんですよね。一軒一軒が巨大なのです。
門だけ保存されてる
元豊田家、豊田利三郎(佐吉の娘婿)の旧邸宅だったそうです。現在残されてるのは門のみ。中はマンションがどぉ~んと建ってます。
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周囲から見ると異色に新しい教会。一口に教会といっても様々な宗派があるので詳しいことはわかりません。
ひと通り散策後に利用した喫茶店。表にメニュー看板が無ければ足を踏み入れることが無かったかも。中に入ると客は近所のマダム等ばかり。自分たちとは育ちが違うのかな~。
目玉の和風白玉パフェ
右側にあるポットに入っている黒蜜をかけて頂きます。パフェというより、フルーツ盛に白玉とアイスが乗ってる感じ。
コーヒーには和菓子が
まず、なみなみと注がれたコーヒーが凄い。かなりのたっぷり分量です。更に和菓子が1つついてお得感が更に増します。和菓子は日替わりですね、多分。