パリ近郊でコルビジェの世界に浸る
海外パリ近郊でコルビジェの世界に浸る
近代建築の三大巨匠の一人であるル・コルビジェ。フランスを活動拠点としていたため、パリ近郊には彼の代表作が多く残されています。コルビジェの建築を巡ることで、彼が生涯を通して提唱した建築理論「ドミノ・システム」や「住宅は住むための機械である(machines à habiter)」という言葉の意味を知れるはず。モダニズム建築を巡る旅プランです。
このプランの行程
2023/03/24(金)
電車
A線でPoissy駅へ約35分。
バス
50番でVilla Savoyeへ約10分。
電車
Poissy駅からA線でCharles de Gaulle-Etoile駅へ約25分。メトロ13番でLa Tourelle駅へ約20分。
26分
電車
徒歩6分でジャスマン駅。メトロ9番でトロカデロ駅へ約5分。
2023/03/25(土)
電車Gare de Lyon駅
TGVでBelfort駅まで。約2時間半。
電車Belfort駅
徒歩30分
またはBelfort駅からタクシーをチャーターすれば約30分で礼拝堂まで行けるので楽ちん。
電車。行きと同じ行程でGare de Lyon駅まで
電車
Gare de Lyon駅からA線でChatelet Les Halles駅へ。B線に乗り換えてCite Universitaire駅へ。徒歩10分。
3分
このプランのスポット一覧
2016年に世界遺産として登録されたル・コルビジェの後期の傑作「ノートルダム・デゥ・オー(通称ロンシャン礼拝堂)」。モダニズム建築の第一人者と言われているコルビジェですが、ロンシャン礼拝堂は曲線を多用。特徴的なのは蟹の甲羅がモチーフと言われている茶色の屋根と、鉄筋コンクリートを使った自由な曲線です。
1931年、コルビュジエが初期に手がけた建物で20世紀最高の住宅と言われ、世界遺産にも登録されている「サヴォア邸」。白い箱が宙に浮いたような外観はインパクト大です。建築好きは絶対に知っておきたいモダン住宅の大傑作。
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近代建築の5原則と言われている「ピロティ、屋上庭園、自由な設計、自由なファサード、水平の連続窓」全てが計算し尽くされています。
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パリから電車で30分のボワシーという街にあります。
1925年に建てられたコルビジェの初期の作品「ラ・ロシュ・ジャンヌレ邸」。ロッシュ邸は友人で銀行家のラウル・ラ・ロッシュのために、ジャンヌレ邸は実兄でヴァイオリニストのアルベール・ジャンヌレのために設計した住宅で、外見は一体に見えても中は完全に分かれている構造です。パリ16区の閑静な住宅街にあります。
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スロープで上階と繋がる手法はまさにコルビジェの仕事。晴れた日は窓から入る陽の光が幻想的です。
パリ16区、シャイヨー宮の東翼にある文化財博物館の2階には150年の近代建築が模型や設計図を用いて紹介されています。コルビジェでは「サヴォワ邸」やマルセイユにある共同住宅「ユニテ・ダビタシオン」、さらに実現しなかった幻の作品の模型が展示されています。「ユニテ・ダビタシオン」については、部屋の実物大模型が博物館の中に再現されているので見応えたっぷり。
パリ16区にあるコルビジェ のアパート兼アトリエ。南フランスのカップ・マルタンで水難事故に遭うまで住んでいました。7、8階(日本式の8、9階)と屋上が彼のスペースでしたが、この建物は分譲住宅なので、他の階には今も一般の方が住居として利用しています。コルビジェが提唱する「住宅は住むための機械である(machines à habiter)」を体現したような建物です。
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壁にはコルビュジェの絵や図面がいっぱい!土曜日限定で見学可能。8ユーロ。
フランスで勉強する学者、研究者、留学生、芸術家などのために造られた寮の街「パリ国際大学都市(CITE INTERNATIONALE UNIVERSITAIRE DE PARIS)」。中にある37ヶ国の寮のうち、ブラジル館はフランス生まれのブラジル人、ルシオ・コスタとコルビュジェとの共同設計で1959年に完成。コルビジェのパリでの約40年の活動における最後の作品で、フランスの歴史的建造物に指定さるています。同じ敷地内にあるスイス学生会館から27年後に完成しました。
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赤、青、黄、緑が印象的な建物です。1階にあるホールはジャン・プルーヴェの設計で、座席も、彼のデザインだそうです。入場料1ユーロ。
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パリ南部のジャルダン大通りにある「パリ国際大学都市(CITE INTERNATIONALE UNIVERSITAIRE DE PARIS)」は、34ヘクタールの中に、37ヶ国の寮があり、このスイス学生会館とブラジル館はコルビジェによるもので、フランスの歴史的建造物に指定されています。スイス学生会館は1933年にこの学園都市内の最初の近代建築として作られました。
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コルビジェによる最初の公共建築で、新建築5原則が実現されています。入場料2ユーロ。
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直線的なコンクリート建築は、コルビジェが生涯通して提唱した建築理論「ドミノ・システム」そのもの。
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スイス館を建築するに当たって、コルビジェが初めて作った石碑。
パリの主要ターミナル駅で主に南に行く列車の発着。