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紅葉とワイルドな野湯を満喫 秋田焼山へ登山

紅葉とワイルドな野湯を満喫 秋田焼山へ登山

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紅葉とワイルドな野湯を満喫 秋田焼山へ登山

雄大な自然が広がる八幡平の紅葉を満喫し、沢がまるごと温泉になっているワイルドな野湯を楽しむべく、10月上旬に、後生掛温泉の登山口から秋田焼山を登山してきました。今回進んだベコ谷地を通るルートは、国見台や毛せん峠を通る一般的なルートではなく、市販の登山地図には難路表示で「要案内人」と表記されており、国土地理院の25,000分の1地形図には道そのものが消えていますが、実際には関係者の方々によってしっかり藪が刈られており、道も明確ですから迷う心配もなく、一般的な登山道と同じように利用することができます。標高差は350メートル程度で、勾配もあまりきつくありません。 【注意】このコースは中級以上の登山スキルを要します。またクマが多数棲息している地域ですので、クマ対策は欠かせません。途中に水場がないので、多めの水分を携行しましょう。トイレもありませんので、心配な方は携帯用のものを持ち歩きましょう。

  • 東北の言葉で、ベコは牛を、谷地は湿地を、それぞれ意味します。後生掛温泉から澄川地熱発電所の間に位置する、歩いてしかいけない湿地帯です。人里離れた奥地なのに、なぜ家畜である牛が湿地名に含まれているのかわかりませんが、一帯は視界が開け、周囲には今が盛りと燃えんばかりの美しい紅葉が広がっていました。

    • 幻想的な草紅葉

      幻想的な草紅葉

      湿地帯の草も紅葉しており、黄色や紅色に染まった周囲の樹木に負けないほど、秀麗に色づいていました。登山道はこの湿地を突き抜けるのですが、目に入ってくる景色が全て暖色系に支配されており、実に幻想的な絶景です。

  • 活火山の秋田焼山を源にしている沢の一つなのですが、沢を流れているのは正真正銘の天然温泉なのです。あちこちで自噴している熱い温泉と冷たい沢水が混じりあい、沢の温度は35~40度と実に入りやすい温度。ちょっと深くなっているところを見つけて、その場で生まれたままの姿になり、ドボンと沢に入っちゃいましょう。これぞ自然の恵み、極上の露天風呂です。

    • 入浴可能な湯溜まりはいくつか

      入浴可能な湯溜まりはいくつか

      あちこちで硫黄たっぷりの温泉が自噴しており、登山道に沿ったところでは、誰かさんの手によって小さな露天風呂が拵えられていました。ここは沢水が混じっていないため、44度近い熱めの湯加減ですが、お湯は濃厚です。

  • 焼山の坂道を登り切ると、焼山の火口に辿り着き、お鉢巡りのような感じでその外縁を歩きます。火口の内部は湯沼になっており、神秘的なミルキーホワイトの温泉を湛えています。そして湯沼の周辺ではボコボコと音を立てながら絶え間なく温泉や蒸気が湧き上がっており、いかに地熱活動が盛んであることがわかります。 ※硫化水素中毒の可能性があるため、湯沼の一帯は立入禁止です。

    • 奇岩・鬼ヶ城

      奇岩・鬼ヶ城

      火口を辿る登山道は、溶岩が固まって奇岩だらけの不思議な光景が続く鬼ヶ城を通過します。見る角度によって、巨岩がいろんなもの(動物や雑貨など)に見えますから、メンバー同士で例えあって楽しんでみるのも一興です。

  • 標高1324m。この日は上空に鉛色の雲が立ち込めていましたが、遠方には森吉山が聳え、新玉川大橋も見え、付近の山々も美しく色づいていました。見渡す限り雄壮な大自然が広がっており、爽快な大パノラマが楽しめました。なお目下に広がる荒涼としたガレ場は、1997年に水蒸気爆発を起こした跡です。

    • 雄大な景色を眺めながらランチ&コーヒーブレイク

      雄大な景色を眺めながらランチ&コーヒーブレイク

      この峠にはベンチが設けられているので、ここで腰掛けてランチでお腹を満たし、持参したバーナーでお湯を沸かして、コーヒーとスイーツも味わっちゃいました。スイーツはコンビニで購入したものですが、コーヒーはスターバックスの"オリガミ"を使用。雄大な眺望を眺めつつ、淹れたてのドリップコーヒーをいただく瞬間は、正に至福のひとときです。

  • 標高1366m。秋田焼山の頂上は、名残峠からちょっと登り、玉川温泉へ下る道の途中を左にそれて100メートルほど進んだ突き当りです。 頂上というから、余程素晴らしい眺望が期待できるのかと思いきや、そこには笹薮に囲まれた三角点が埋め込まれているだけでした。何とも呆気ない頂上ですが、こうした肩透かしもまた面白いもの。しっかり三角点に触って、トップまで登り切ったことを実感してから下山しました。

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