ちょっとDeep台湾 レトロ台南と地元食を楽しむ1泊2日
海外ちょっとDeep台湾 レトロ台南と地元食を楽しむ1泊2日
台南は「台湾」の名前の由来になったと言われる所。17世紀のオランダ統治時代、鄭成功軍のオランダ駆逐(鄭氏政権)等歴史がある古都「台南」のレトロな街並と地元食に触れる1泊2日の満喫旅です!
このプランの行程
初日
新幹線で台南へ。到着後台鉄の電車に乗り換えて台南へ行きます。
新幹線
隣接している台鉄沙崙火車站(駅)へは、新幹線の改札を出て左に進み徒歩1分です。
電車
台鉄台南駅行きは1時間に2本出てます。乗車時間は約25分です。
10分
インスタスポットです。
1分
ここの付近はもしお時間があれば、外観だけでも見ていただきたいところが何カ所かあります。
10分
お散歩観光には立地が良い民宿です。とりあえず荷物を置きに行きましょう。
14分
台南歴史の重要人物、鄭成功が祀られています。
7分
愛国婦人館の近くにある建興國中(府前路)のバス停は、高鐵(新幹線)台南駅行きのバス(H 31)が停車します。新幹線駅に行くときの利用をご検討の場合は、ついでに場所の確認をしておくと安心ですよね。
4分
2分
2019年に大変話題になったところです。
5分
台南の人気のスポット、かわいいオリジナルグッズも販売されているデパートです。
12分
地元食の夕食です。
11分
12分
2日目
5分
建築が大変素晴らしいところ。
17分
台南でしか飲めないドリンクを販売しているところです。
5分
台南を代表する歴史ある観光名所です。
3分
本場の担仔麵をどうぞ!
4分
数少ない芸術を見ることができるところです。
9分
素朴なかき氷のお店。
バス
愛国婦人館の近くにある建興國中(府前路)のバス停は、高鐵(新幹線)台南駅行きのバス(H 31)が停車します。1時間に2~3本あり、当日の新幹線チケットがあれば無料で乗車できます。
新幹線
このプランのスポット一覧
台湾鉄道、台湾高鉄(新幹線)、MRTが乗り入れており、バスターミナルも隣接。駅の2階フロアーと駅横の地下街にはグルメストリートがあり大変便利!
台南は亜熱帯のため冬も比較的暖かく過ごしやすい所。夏は暑いので散策の際は水分補給を!さて、台鉄台南駅の駅舎は1936年に建てられた国定古跡。当時は2階部分はホテルで宿泊もできました。現在、当時同様宿泊、食事が出来るようにリノベーション工事が、また、線路の地下化工事もおこなわれています。
台鉄台南駅から中山路を10分ぐらい歩いた所に、80年くらい前に建てられた古い建物があります。そこはフルーツジュースなどを販売しているお店で、昔は金物屋さんだったそうです。
旭峯號の外観
建物の外観はとてもレトロ感があり、現在は多くの人々が集まるインスタスポットになっています。手書きの看板も味があります!私もパチリ。
旭峯號の階段
2階への階段。角度がすごい。
呉園は約200年前、台南の豪族である呉尚新氏が建設した庭園で、台湾の4大名園の1つ。敷地は当時に比べ狭くなっていますが、中国式の建物と池が残っており市民の憩いの場所になっています。日本時代には台南庁の所有地となり、敷地内に台南公会堂が建設されました。現在中国式建築内は、王育徳の記念館になっています。
王育德紀念館
王育徳は台南出身の言語学者。明治大学の講師にもなり、日本ともゆかりのあるかたです。記念館には王育徳が生前使用していたものや出版物などが展示されています。毎週月曜、火曜休館。
旧台南公会堂
呉園芸術文化中心の敷地内に1911年に落成した建物。公会堂は台湾に何か所か残っていますが台南の公会堂は台湾で初めて作られたものと言われています。
旧台南測候所
呉園芸術文化中心から道を渡ってすぐの所にある建築物。1898年に気象観測をするために造られ、台湾で気象観測の普及が始まったところです。お写真だけでもどうぞ。週末休館。
旧鶯料理
呉園芸術文化中心より道を渡り、徒歩約2分のところにある、日本時代高級料亭だったところ。お近くを通った際は是非覗いてみてください。
再發號肉粽
1872年創業のちまきのお店。ちょっとお腹がすいた時にお勧めしたいところです。吳園芸術文化中心より徒歩約2分のところにあります。小腹が空いた方は是非どうぞ。
中正路の路地を入ったところにある民宿。台南をお散歩しながらの観光ならここは便利な場所。古民家をリノベーションしこじんまりしていて、オーナーさんがとてもフレンドリーです。荷物を置いてさっそく観光へ繰り出しましょう!!
井巷弄(民宿)
こじんまりして、静かで落ち着いた空間。コンビニへも徒歩約2分。
台湾をオランダが統治していた時代、鄭成功がオランダ人を駆逐することに成功し、1662年その功績をたたえて創建された祠。台南を語るには欠かすことのできない場所で、祠には鄭成功が鎮座し訪れる人を見つめています。オランダ人が台湾から去ったあと、台南は台湾の中心の都市となります。台南の街を歩いていると「府城」という文字を目にすることがあります。それは以前中心都市になった「台南」のことを意味しています。
延平郡王祠鄭成功の像
延平郡王祠の隣にある鄭成功の像。威風堂々たる迫力があります。実は鄭成功の母親は日本人で平戸の田川氏、出生地も平戸なんです。
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日本時代に婦人会として使用されていた建物、現在は台南市文創PLUS 臺南創意中心が入っており、文化、芸術、クリエイティブ交流の拠点となっています。建物の2階は畳の部屋の落ち着く空間で、展示会の会場としても使用されています。1階にあるショップもおすすめです。旧正月休館。
鄭成功ビール
ここのショップコーナーでは、台南の記念品はもちろん鄭成功にちなんだものも販売しています。写真は台南市政府文化局古跡運営科が販売する台湾ビール会社製造の「台南史跡限定成功ビール」。台南市政府文化局が所定する古跡のショップでも購入できます。
鄭成功ポテトチップ
こちらはポテチ。写真はプレーンで、もう一つマンゴー味があります。マンゴーの産地台南ならではですね。
学問の神様である孔子。1666年に創建された、台南では最も古い孔子廟です。台湾では台南の孔子廟を「全臺首学」とも呼んでいます。入場料必要、月曜日休館。
孔子スナック菓子
孔子にちなんだスナック菓子もありますよ。オリジナルとスパイシーの2種類。写真はスパイシー味です。
台南武徳殿(現忠義国小礼堂)
孔子廟のお隣には、忠義小学校の礼堂で旧台南武徳殿があります。大日本武徳会が、武道の精神を忘れないよう日本時代に建てたもの。台湾には武徳殿が何ヶ所か残っていますが、台南武徳殿は比較的大きく外観も堂々としています。中には入れませんが、外観だけでも大変印象に残る建築美です。
2019年にEXILEのAKIRAさんと台湾の人気モデル林志玲さんが挙式を行ったところ。以前は台南警察署で、1930年に建てられた歴史建築です。現在は美術館になっているので、展示室へは入場料が必要ですが、1階のホール部分、中庭は自由に見学できます。毎週月曜日、旧正月休館。
台南市美術館1館中庭
中庭も当時の雰囲気そのままで、吹き抜けになっており、中央に植えてあるガジュマルの木が大変印象的です。
国立台湾文学館(旧台南州庁)
台南市美術館1館のお向かいにある日本時代の台南州庁の庁舎。この建築も大変すばらしく、現在は近代文学などの交流、展示会等を行う施設、国立台湾文学館になっています。毎週月曜日休館。
台南市政府消防局(旧台南合同庁舎)
台南で消防隊が設置されたところ。建物中央にある塔は、庁舎が増築される前の火の見櫓です。現在この建物は消防局として現役ですが、利用されなくなったスペースは消防資料館となり、2019年より開放されています。月曜日休館。
1932年に開業したデパート。台湾の近代化が開始し、林百貨は当時台南のラウンドマークとなり、前の通りは台南の銀座通りとも呼ばれていました。店内には南台湾で初めてエレベーターも設置され、みんなの憧れの場所となりましたが、アメリカ軍の空襲を受け終戦を迎え廃業。戦後、この建物は塩工場、警察派出所などになった経歴があります。約30年間空きビルでしたがその間台南市史跡に指定、大掛かりな修復工事が行われ、2014年再び林百貨としてよみがえりました。
林百貨オリジナル黑糖椪餅
椪餅は台南名産のお菓子。台湾では出産をした女性は鶏肉煮込みスープを飲んで体力を回復させていますが、100年以上前の一般の家庭では経済的に鶏スープを準備することができませんでした。台南の人は黒砂糖を生地の中に塗って焼いたこの椪餅を代用品として食べ、その習慣が続いて今では椪餅は台南を代表するお菓子になりました。街のパン屋さん等でも各所オリジナルの椪餅を販売しているところもありますよ。
林百貨グッズ
林百貨のグッズはちょっとブランドになっています。行くと林マークに惹かれて買ってしまいます。
屋上の神社跡
林百貨の屋上にある神社で、当時は林百貨のある町名より「末広社」と称され、信仰されていました。当時は一般の開放はされていない区域でした。
空襲の跡
建物屋上の壁には、第二次世界大戦時、アメリカ軍の空襲を受けた時の弾痕が残っています。
ライトアップ
夜はライトアップされています。照らされている建物は違ったレトロ感が醸し出されていますよ!
ビーフスープは台南の地元食。何年か前、台南市観光局はビーフスープマップを作ったほど。ビーフスープに加えて牛肉の炒め物とお野菜も一緒にどうぞ。柔らかいお肉が癖になってしまいます。ここは夜賑やかな海安路に近く、他にもいろいろな地元食があります。台南名物の棺材板(シチュー入り揚げパン)で有名な赤崁食堂もこの付近にありますよ。
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以前の台南地方法院の宿舎群だったところを、芸術、文化の交流の場として、展示スペース、レストランなどにリノベーション。破損している建築に青をベースとして絵を描いた芸術作品がここの代名詞になっています。夜の散策の場所としてもいい所です。火曜日お休み。ここのお向かいには新光三越デパートもありますよ。
藍晒圖文創園區アート
藍晒圖文創園區西門路側にある、ブルーアート。
お魚がたっぷり入ったお粥のお店です。現地では有名なお店で朝の5時過ぎから営業しています。売り切れると閉店、営業時間は12:30までですがお昼前には売り切れてしまうことも。
朝から超満員
朝食をここで取るために来たのですが超満員。お席は満席で座れなかったのでテイクアウト。
1912年落成のバロック式の建築。別の所に新庁舎が建設されお引越しした2001年まで使用されていました。その後、リノベーションが行われ、2016年に台南司法博物館として一般開放。建築史も無論そうですが、建築美もみていただきたいおすすめのスポットです。月曜日休館
国定古跡旧台南地方法院入口
この建物には出入り口は2つあり、写真のエントランスは法廷関係者専用で、一般の人は西側にある一回り小さな方より出入りしていました。
内部エントランスホール
この建物は日本時代の3大クラシック建築の1つで、外観のみならず、内部も大変豪華なつくりになっています。エントランスホールの天井、その柱の装飾も美しく素晴らしいですよ!
展示内容の一部
写真は当時の法服を展示しているお部屋。館内にある大小の法廷と各部屋が展示室になっており、法廷の様子を再現したものや当時の裁判所に関する物と建築の特色などの展示と紹介があります。
台南市美術館2館
国定古跡旧台南地方法院のお向かいには、2018年に完成した斬新なデザインの建物、台南市美術館2館があります。デザインは日本の建築士「坂茂」氏。天気が良いときは大変きれいですよ。日本時代はここに台南神社がありました。その後、台南忠烈祠、台南体育館、公園等に変わり現在は美術館です。入館には入場料が必要、毎週火曜日、旧正月休館。お時間があるときにどうぞ。
阿婆水は台南でしか飲めない貴重な飲み物。以前は10以上の所で生産されていましたが、戦後は多種多様な飲み物が輸入、生産される様になり、今では阿婆水を作る所は家族経営の小さな工場1ヶ所のみとなりました。瓶の生産はすでに中止されているため、持ち帰りできません。その場で飲むか、ビニール袋に入れてテイクアウトです。お味は、南部の人好みの甘めです。
阿婆水と呼ばれる由来
漢字表記での名前を見ると「おばあさん水」。その由来は日本時代の元来の商品名「アップル水」の発音から。その発音より当時は台灣語で「ア・ボ・ツィァ」と呼び、これを漢字にあてて書いた物なんです。現在、別名もあり「阿婆尿」と呼ばれる時もあります。これは「色」から…ですね。
1652年オランダ人によって築城された旧跡で、鄭成功もここを行政機関として使用しましたが、鄭成功が病死の後は火薬倉庫に。後、地震などの被害を受けほとんど破壊してしまいました。清時代の19世紀後半に再建され、日本時代に一部建物は病院として利用された記録もあります。1974年には大規模な修復が行われ今の姿となり、のち、国の古跡にも指定されました。夜はライトアップされて綺麗ですよ。入館には入場料必要です。
羽鳥又男市長の胸像
赤崁楼の中に、羽鳥又男市長の胸像があります。1942年に台南市長に就任、文化財などに大変関心を持っていた方で、赤崁楼修復にも力を尽くした方です。
祀典大天后宮
赤崁楼から徒歩2分の所にある、航海、漁業の神様「媽祖」を奉る道教のお寺。台湾にはご先祖様が中国福建省から移住した人も多く、「無事に台湾に渡ることができた」と以前より広く信仰されています。
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台南の地元食を一度にいただける便利なセットがあるので、お勧めのレストランです。但仔麵や棺材板(シチュー入り焼きパン)は台南を代表する地元食、本場台南でぜひ食べていただきたいです。
赤崁担仔麺の建物
レストランの建築も、古都台南らしい100年建築です。
外観
外観もツタが絡まり味がありますね。
1950年に開業した映画館。一見普通の映画館に見えますが、ここが大変有名なのは、映画の看板は全て手書き。台湾ではここだけしか残っていません。
顏振發さん
看板を作成しているところに出くわした時の写真です。顏さんは17歳から約50年間看板を描いたそうで、現在はこの技術を引き継いでもらうため講師をしているそうです。
1931年開業の台式かき氷、甘味店。地元では有名なグルメストリート「國華街」の路地の中にあります。暑い日にはどうしても立ち寄ってしまうお店です。
パイナップルかき氷
昔ながらのシロップのかかったかき氷。素朴で懐かしい味がします。さっぱりいただきたい時はフルーツかき氷よりこちらの方がいいかもしれません。
地元感満載の店内
料金は日本円で平均約200円。國華街にお越しの際はお店の雰囲気も味わいながら食べてみて下さい。
旧西市場
江水號からほど近くにある日本時代の市場跡、ここ一帯のエリアは日本統治時代から栄えていたところなんです。