ちょっとDeep台湾 淡水 〜西洋との貿易で栄えた港街〜
海外ちょっとDeep台湾 淡水 〜西洋との貿易で栄えた港街〜
現在は老街の食べ歩きと夕日の名所となっている淡水。以前はスペイン、オランダ、イギリスとも関わりのあった所で、19世紀後半は台湾最大の港街として栄え、今もその名残りある魅力的な街。その魅力と歴史を再発見する台北からの日帰り旅です。
このプランの行程
MRT淡水信義線(レッドライン)淡水行で約40分 終点で下車です。又、移動の際はMRT、台湾鉄道、市内バス等の乗車では利用できる悠遊卡(easy card)のご利用をお勧めします!
MRT
6分
淡水老街には、つみれスープやエビ巻き、イカ団子、蔥餅などのお店がたくさんあります!午前中早い時間ですとまだ営業していないお店もあります。淡水駅の近くにあるので淡水観光終えた後でも散策できます。
7分
ここへ続く手前の階段は3Dアートが描かれています。
5分
インスタでも人気のところです!
3分
5分
まるで日本にいるかのような雰囲気。ここから淡水河とお向かいの山々を望めます。
2分
5分
淡水を代表する名所です!
6分
歴史建物はだけでなく、河側の旧埠頭も整備されていてお向かいに見える景色が綺麗です。
10分
5分
近くに「一滴水紀念館」と言う日本家屋があります。地震を通しての日台友好の建物で、日本からここに運ばれてきました。作家水上勉氏の父親「水上覚治氏」が手がけたもの。お時間があればぜひ見ていただきたいです。
10分
忠烈祠(旧淡水神社跡)より坂を下った河沿いの道「中正路」上に「滬尾砲台」と言うバス停があります。そこから紅26、757、857などのバスでMRT駅淡水行に乗ります。 この辺りは河沿いが遊歩道に整備されているのでバス停1駅ぐらい歩くのもいいですよ。
バス
淡水駅からMRTに乗り換えて台北へ。
MRT
このプランのスポット一覧
台湾鉄道、台湾高鉄(新幹線)、MRTが乗り入れており、バスターミナルも隣接。駅の2階フロアーと駅横の地下街にはグルメストリートがあり大変便利!
MRT淡水駅のお隣にあり、1894年に英国貿易商「嘉士洋行」がお茶の葉、樟脳などの輸出のために造った倉庫群。1897年シェル運輸会社と共同で油燃料の貿易も開始し、その後、ここは1900年シェル運輸が買取し拡大しました。2000年新北市の古跡に指定、2011年に一般開放されました。月曜日休館。
旧油槽跡と輸送線路跡
鉄道淡水線は淡水港の物資を運ぶために建設された重要な路線。鉄道が整備される前は、淡水河を利用した水運でした。
倉庫群と輸送線路跡
約4000坪の敷地で、1944年アメリカ軍の受け油槽火災が起きたという記録があります。
淡水港からほど近い所にあり物流で栄えた通り。現在は地元のグルメストリートになっており、当時の建物も一部で見ることが出来ますよ。
淡水老街広場
以前は旧淡水駅の蒸気機関車の給水、石炭の補給をする場所でした。
淡水老街広場
当時活躍していた機関車の展示も。
明治初期に建設された「淡水郡役所警察課長」の宿舎だった所で、戦後は「警察局淡水分局長」の宿舎としても使用されていました。2019年5月に一般開放された新名所です。毎月第一月曜日、旧正月休館。
淡水日本警官宿舎内部
畳部屋が3部屋、洋式の応接室、そしてこの広い縁側が大変特徴的な造り。まるで日本にいるかの様です。
3Dアート階段
淡水日本警官宿舎へ続く階段と左右の壁には3Dアートが描かれています。
1872年カナダの宣教師「ジョージ・L・マッカイ」が淡水に上陸し、淡水をはじめ台湾各地に教会を設立しました。また、彼は医学や教育活動にも貢献し、今でも台湾の人から親しまれています。この教会は、現在淡水礼拝堂とも呼ばれています。外観のみ見学可。
滬尾偕醫館
台湾基督長老教会淡水教会のすぐ横にある病院跡地で、「滬尾」とは淡水の旧地名。ジョージ・L・マッカイが開業した台湾北部では最初の病院。現在台湾には「馬偕紀念醫院」という病院があり、ここはその前身でもあります。「馬偕」とは創立者の名前のマッカイの中国語表記です。週末に内部参観可。
馬偕街(マッカイストリート)
台湾基督長老教会淡水教会と滬尾偕醫館前の道は、信仰、医療、教育に貢献した「ジョージ・L・マッカイ」を記念して「馬偕街(マッカイストリート)」とつけられました。ここからほど近い「三民街」には銅像もあります。偉大な方ですね。
1871年英国の海運業社得忌利士(ダグラス)社が建てた物で、現在は2棟が残っています。道沿いの1棟は「旧第1検査場」で、現在は19世紀後半の淡水を紹介する展示館になっています。毎月第一月曜日、旧正月休館。奥にあるもう1棟は「旧輸入品倉庫」で現在はある財団法人が管理している有料の展示館になっています。
得忌利士(ダグラス)洋行內部
得忌利士(ダグラス)社と淡水の関係や台湾海運についての紹介がされています。
得忌利士(ダグラス)洋館內部
淡水の国際貿易についての紹介もあります。
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多田栄吉氏は、日本統治時代1930年から4年間淡水街長(今の区長)を務めた人。その方がお住まいだった日本家屋は台湾で初めて民家に水道が引かれた所として知られています。毎月第一月曜日、旧正月休館。
多田榮吉故居
家屋の中には多田榮吉氏の紹介や家屋についての説明などが展示してあり、日本の雰囲気を味わえると日本好きの台湾の方も多くここを訪れます。
多田榮吉故居よりの眺め
小高い場所にあるため、お庭から淡水河やお向かいの観音山も望むことができます。
19世紀後半より税金徴収が開始された淡水港。その税務官の官邸だった所で、日本統治時代1896年、当時首相だった伊藤博文が「台湾始政周年記念」で訪台した際、ここに宿泊したという記録があります。毎月第一月曜日、旧正月休館。ここは入場料が必要ですが、同日観光であれば紅毛城・旧清英国領事館と滬尾砲台(淡水砲台跡)との共通入場券となりますよ!
小白宮(前清淡水関税務官邸)
現在、「小白宮(リトルホワイトハウス)」と呼ばれているのは、建物がアーチ型のコロニアル洋式で白く美しく、周辺の環境も静かで優雅だから。確かにお庭にもたくさん花が咲いていて優雅でした。
旧清英国領事館・紅毛城は淡水を代表する観光名所。 英国領事館は紅毛城の敷地内に建てられたレンガ造りの洋館で、イギリス人が設計したもの。建物にはVRと彫刻された所があり、ビクトリア女王のイニシャルを刻んでいます。毎月第一月曜日、旧正月休館。入場料が必要ですが、同日観光であれば小白宮(前清淡水関税務司官邸と滬尾砲台(淡水砲台跡)との共通入場券となりますよ!
旧清英国領事館内部
内部には当時の様子を再現した、ダイニングルームやゲストルームなど参観できます。
紅毛城
1628年台湾北部に上陸したスペイン人が建設し、1644年オランダ人により再建された紅毛城。イギリス人がこの地に着いたのち1867年以降はイギリスが租借、その後1980年民国政府に所有権が移管されたという長い歴史があり、最古の建築とも言われています。
1861年に建設された埠頭で河側には当時船を繋いでいた柱や倉庫2棟などが残っています。1862年正式に税関が設置されて徴税が開始されました。毎月第一月曜日、旧正月休館。
淡水海関碼頭(埠頭)倉庫
倉庫内では淡水の歴史、清仏戦争などを紹介しています。
2019年にオープンした淡水の自然景観と文化の融合をテーマとしたレジャー施設。園内にはホテル、映画館、ショッピングエリアがあり、レストランも充実しています。淡水観光の途中、ここで一休みもいいですね。
滬尾芸文休閒園区內禮萊廣場(FAB MALL)
映画館やショッピングエリア、レストランが入っている建物。淡水の美しい景観を壊さないように建物は低めに設計れている。
FABホテル(將捷金鬱金香酒店)
ここは新しい夕日スポット。「淡水に1泊したい。」と言う方にはお勧めのホテルです。淡水河に面したお部屋からのビューは最高!
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ベトナムの領有を巡り1883年から1885年に清朝とフランス間で戦争(清仏戦争)が起き、当時台湾は清朝に統治されておりここ淡水も戦場となりました。滬尾砲台(淡水砲台跡)はその戦争が終わった後、淡水港の防衛を強化するため1886年に建設されました。毎月第一月曜日、旧正月休館。ここは入場料が必要ですが、同日観光であれば小白宮(前清淡水関税務司官邸)と旧清英国領事館・紅毛城との共通入場券となりますよ!
滬尾砲台(淡水砲台跡)の砲台レプリカ
当時、初代台湾巡撫の劉銘傳は英国アームストロング社より砲台購入し、ここにも設置しました。この砲台レプリカは清仏戦争135周年の2019年に設置されたもの。
滬尾砲台(淡水砲台跡)
上の部分は砲座、下の部分は火薬庫、倉庫などのスペース。
滬尾砲台(淡水砲台跡)
以前、火薬庫、倉庫だった各部屋では、子供達が淡水の歴史が学べるようにプロジェクターを利用した紹介動画やクイズなどを放映しています。日本語もありましたよ。
忠烈祠は、1911年の辛亥革命や抗日戦争など、国のために殉難した烈士を追悼する所で台湾各地にあります。新北市忠烈祠は以前、1939年に明治天皇を祀るため小高い所に創建された淡水神社でした。お時間があれば行ってみて下さい。
新北市忠烈祠
忠烈祠と言っても台北市内にある忠烈祠とは異なり、衛兵さんは立っていません。ほとんど人もいない静かな所です。
新北市忠烈祠内部
台湾の国旗とともに烈士が祀られています。
台湾鉄道、台湾高鉄(新幹線)、MRTが乗り入れており、バスターミナルも隣接。駅の2階フロアーと駅横の地下街にはグルメストリートがあり大変便利!