神島に とり残されて どうしよう
三重神島に とり残されて どうしよう
伊勢湾と太平洋の境目にある孤島、神島。 かつて三島由紀夫の記した青春小説、潮騒の舞台となった小さな、しかし見所がいっぱいの島です。 季節は1月、なんとなくで渡った私が終便を逃してどうにか一晩過ごすまでをお送りします。
海の難所と呼ばれる伊良湖水道を照らす神島灯台。 小さいながらも重要な灯台です。
恋人の聖地
謎の組織「恋人の聖地プロジェクト」によると、プロポーズをする地にふさわしいとのこと。
なんとなくパンチ
腰が引けてます。
ところで
「ツーショットフォトスタンド」とやらが根本から抜かれていましたが、私はやってません。
かつて、渥美半島南端の伊良湖に試射場があり、そこから打ち出された砲弾の軌道などを観測していた建物の遺構だそうです。 ここも潮騒の重要なシーンの舞台になっているとか。
外観
コンクリの入り組んだ建物。
最上階からの風景
かつては砲弾が飛び交っていた海。
港から昇った坂道の先にある神社。 色々と変わったものがありますが…
絵馬…?
絵馬の代わりにアワビの貝殻。
絵馬…??
貝殻以外にも、板に手描きの馬を描いたものがいくつも奉納されています。 写実的な馬を描く方から、写真のような勢いで突き抜ける方も。
境内の片隅にて…
それはそれとして、境内の片隅にお役御免となった狛犬が向かい合うように置かれています。 最初は何気なくカメラを向けたのですが…
この位置って…
(対峙風に…)
どう撮っても
(内緒話…)
面白くなりません?
(迫力ある感じで)
終便行っちゃったー!
太津屋商店
しばし頭を抱えるも、どうしようもないことは確実なので、個人商店を探し出し、食料を確保。 食パンに缶詰の具を挟んで夕食に。 経験上、胃に高カロリーなものが入っていれば、多少寒さをしのぎやすくなります。
神島の夕日
終電が無くなるのはロマンスの始まりなのに、終便が無くなると凍死の危機ってフェアじゃないと思います。
そう言えば
潮騒推しで目立ちませんが、何気に「怪しい探検隊」の舞台にもなったんだとか。
海風が弱く、木製のベンチがあって野宿するには中々のポイント。 水やトイレが無いのは致し方なし。
寝袋から
濃い酒を流し込んで横になる。 ぐるぐる回る光を見ながら就寝。
夜明け
半分寝ぼけながら一枚。