東大雪の名湯・秘湯をハシゴ
北海道東大雪の名湯・秘湯をハシゴ
広大な大雪山国立公園一帯には、全国の温泉ファンが集まる名湯や秘湯があちこちに点在しています。今回はその中でも、2014年8月に6年ぶりの復活を遂げた「かんの温泉」をはじめとして、十勝北部の東大雪エリアにある温泉をハシゴし、北海道の大自然を満喫しました。
6年前に惜しまれながら閉鎖されてしまった然別峡の秘湯「かんの温泉」が、今年(2014年)8月に、装いも新たに復活しました。以前のような鄙びた湯治場風情ではなく、使い勝手が良く綺麗なお風呂に生まれ変わりましたが、建物や浴槽の一部には旧施設のものが流用されており、かつての面影を偲ぶこともできます。もちろん復活後も多くの源泉が使われており、全ての浴槽でお湯が掛け流されています。 2つある浴室を男女入れ替え制にしており、浴室によってお風呂の種類や大きさが異なりますので、もしお好みがあれば、事前に施設へお問い合わせなさると良いでしょう。
いずれは宿泊も可能に
まだ工事が完了しておらず、2014年9月現在、日帰り入浴のみの営業となっています(10:00~18:00・火曜定休)。 旧来の建物を活かして全面改装された宿泊棟は、今年中の営業開始を予定しているんだそうです。宿泊営業開始と同時に利用が可能となるお風呂もありますので、今後の進展が楽しみです。
かんの温泉に程近い然別峡野営場(キャンプ場)からユーヤンベツ川の河畔へ下りてゆくと、岩の割れ目から自噴する温泉の露天風呂「鹿の湯」にたどり着きます。粗末な脱衣小屋が一つあるだけで、周囲に囲いも何もなく、岩を繰り抜いた湯船があるばかりの、とってもワイルドな野天風呂です。しかも湯船はひとつしかないため混浴です。 お湯は黄緑色に濁っており、湧きたてで混じりっけが無いお湯が絶え間なく湯船を満たしています。北海道の大自然を存分に満喫できる、素晴らしい露天風呂です。
鹿追町瓜幕の国道274号線沿いにある、ログハウス調のレストラン&カフェ。お若いご夫婦が切り盛りしており、小洒落た店内には木材が多用されていて、ぬくもり溢れる心地よい雰囲気です。 地元産食材を使ったものなど、いろんなメニューが用意されており、特にピザがお店の自慢とのこと。今回は「鳥肉の紅茶煮定食」をいただきましたが、お茶が肉によく染みこんで非常に柔らかく、とても美味でした!
果てしない耕地の中にポツンと佇むお店
周囲には十勝の広大な耕地が広がっており、窓から雄大な景色を眺めながら、アットホームな雰囲気の中でのんびりとお食事できました。
糠平湖畔にある糠平温泉の各旅館では、日帰り入浴の利用が可能ですが(一部を除く)、今回訪問した「中村屋」では、混浴の露天風呂と、シックで落ち着いた雰囲気の内湯の両方に入ることができ、両方とも無色澄明で優しく柔らかなフィーリングの温泉が掛け流されていました。 清々しい空気の下で湯浴みする露天風呂は最高に気持ち良いですよ。
落ち着いた雰囲気の内湯も良い
建物自体は古いのですが、館内はしっかり手入れが行き届いており、木材を多用した内装によって、ぬくもりと落ち着きのある空気感が伝わってきました。また民芸調な飾り付けも良いアクセントになっています。
瓜幕から糠平へ向かう道道85号線の途中にある展望台。扇を広げたように、台地が十勝平野へ広がっているところからこの名前が付けられたんだそうです。ここからは、視界いっぱいに広大な十勝平野を眺望することができ、晴れた日には太平洋まで見渡せちゃいます。