いまさら熱海? されども熱海! オトナのアタミへいらっしゃ〜い!!
静岡いまさら熱海? されども熱海! オトナのアタミへいらっしゃ〜い!!
かつては新婚旅行のメッカになるなど、日本最大の温泉行楽地の名を欲しいままにしていた熱海。 でも高度経済成長期の終焉に伴うライフスタイルの変化に対応できず、その後は著しく地盤沈下。 だがしかし、今じゃ首都圏から手軽に足を運べる海洋型温泉リゾートに変貌、再び人気が高まることに。 黄金時代に蓄積された分厚い資本の多くは姿を消してしまいましたが。 今も残る“遺産”から“オトナのアタミ”を堪能できるスポットをチョイスしてみました。
熱海に外湯は意外と少なく、ここ日航亭を除けば銭湯のように小さなお風呂が数軒あるだけです。 ホテルや旅館の多くが日帰り入浴を実施していますが、外湯とは少し雰囲気が違いますし。 その点ここは“熱海の象徴”大湯間欠泉の近くに位置する、熱海を代表する外湯です。 昔「日航亭」という旅館と「大湯」という温泉浴場の両方で営業していました。 その後、旅館の営業を止めて温泉浴場一本になったので、両方の看板を合わせて「日航亭・大湯」という名称になったそうです。
お湯は源泉「大湯」100%掛け流し
「大湯」とは熱海を代表する源泉のこと。 100度近い源泉に水を加えることなく、湯船への注湯量を調節して温度を設定しているそう。 ナトリウムやカルシウムを含む塩化物温泉で、泉質は無色透明で滑らか。 浴室は露天風呂と内風呂の二種類で、日替わりで男女入れ替わります。 湯上りは1階に30畳、2階に25畳の大広間で一休み。 食事は昼時のみの提供。 飲料は自動販売機が多数設置されているので充実しています。
元!?世界三大間欠泉「大湯間欠泉」
日航亭のすぐ近くに熱海の象徴とも言える大湯間欠泉があります。 間欠泉とはお湯が一定時間ごとに吹き出す温泉のこと。 米イエローストーン公園「オールドフェイスフル」、アイスランド「グレートガイザー」とともに世界三大間欠泉の一つに数えられていました。 ところが1923(大正12)年の関東大震災を機に噴出が徐々に途絶。 戦後の1962(昭和37)年、間欠泉を人工的に噴出する装置が整備されて今に至ります。
あの橋田壽賀子先生もご贔屓にしているというステーキハウス。 値段はソコソコしますが、東京のステーキハウスと比べればお値打ちかもしれません。
牛肉と魚介を豪快に鉄板焼!
ステーキには黒毛牛種A5ランクの肉を使用。 魚介類は地元の海で獲れた新鮮な食材を使用。 それらを目の前の鉄板でダイナミックに調理します。
熱海の盛り場を流れる初川に架かる御成橋。 そのほとりに佇む小さなショットバーです。 バックバーにズラリと並んだ銘酒の数は約500種類。 まさに「オトナノアタミ」に相応しい本格派のお店です。
温泉でひとっ風呂からのショットバーでカクテル
ウィスキーやワインなどはもとより、カクテル類も充実。 フローズンカクテルは季節ごとに入れ替えるこだわりぶりです。 さらに、誕生月のお客さんにはバースデーカクテルをサービスしているそうですよ。
いよいよ“オトナのアタミ”のラスボス、熱海城の登場です! とはいえ、もともと熱海に城なんてありゃしませんでした。 じゃあこれは何かというと、業者が観光用に建てたアミューズメント施設なのですね。 お殿様がいたわけでもない“フェイク”な城ゆえ、城好きからは無視されていたのですが。 高台にデンと構えるキッチュな存在感と、昭和テイストがプンプンに漂う城内の雰囲気が逆に幸いして。 最近ではこえぴょん(桂小枝)言うところの「パラダイス」的な存在として観光客を集めているそうですよ。
ロープウェイ
麓からはロープウェイがお運びします。 山頂駅に隣接する熱海秘宝館(後述)の入館料とロープウェイ往復乗車券をセットにしたおトクなチケットもありますよ!
ジェット足湯
竣工が1959(昭和34)年といいますから、完成から半世紀以上が経っている熱海城。 昔は地下に温泉大浴場があったり、離れに宿泊施設があったりしたそうですが、どちらも現在では閉鎖されております。 その代わりと言ってはナンですが海に面したバルコニーにジェット噴射付きの足湯が。 大海原を眺めながら足湯でリラックスできます。 晴れた日には伊豆大島まで見渡せるそうですよ。
あいじょう岬
山頂のテラスにある恋人たちのメモリースポット♡ そして、なぜか神社でもないのに絵馬が!? しかも絵馬には錠前と鍵が2つ付いてます。 「2人の仲が永遠に続きますように…」と願いを込めながら、絵馬を錠でモニュメントにガッチリ固定し、錠にかけた鍵は2人の宝物に。 なお、別れたからといって外しに再訪する必要はありません。 絵馬は毎年大晦日、来宮神社で護摩焚きされるそうですから。
熱海秘宝館
非公開でヒッソリ楽しむ(H的な)宝…それが「秘宝」! 高度経済成長期、団体旅行で温泉地を訪れる男どもを目当てに、こうした秘宝館が各地に誕生しました。 しかし経済構造の変化につれて秘宝館は減り続け、唯一ここ熱海だけに。 展示内容も昔と変わりばえせず、時代遅れもいいところ。 ところが最近は客層が以前のオッサン主体から激変! 館内に漂う濃厚な昭和テイストに惹かれたのか、若い女性客が目立ってるそうです。