郡上八幡は「城」と「水」の町
岐阜郡上八幡は「城」と「水」の町
郡上おどりの徹夜踊りで有名な郡上八幡。 踊り走っていても、実際に郡上八幡に立ち寄るとなると話は別。郡上は名古屋や岐阜方面からは高山や合掌造りの白川郷への途中であり、開通した高速道路のお陰でますます通過されていまう町なのです。でもね、でもね。一旦郡上に入ると古い町並みがあるし、美味しいものが目白押しだし、吉田川は水が奇麗だし。天気が良い日は城に上がりたいし。意外に面白い町なのであります。今回は城と水をテーマとして探索し巡るプランになります。
ご存じの方は案外少ないのですが、郡上にも立派な城があるのです。この城も多分に漏れずいわゆる「再建城」ですが、特筆すべきは最近ありがちな単なる「歴史資料館」ではなく、「木造」なのです。天守閣が山の上にあるため、城に辿り着く為には山を登る必要がありますが、それほど苦しくもないので車ではなく足で登ってください。途中に寺院等があって退屈しません。
立派な天守閣です
スカッと晴れた空に白い塗装の郡上八幡城がよく映えるんですね。天気を見極めて登城しましょう。
天守閣内部は木造
再建城とはいえ木造ってのがいいね。木造だからこそ価値が有るのです。味気無いコンクリ造だとがっかりしてしまうし。
一応歴史的資料も
歴史資料関連も一通り説明されてますが、全国のお城ガイドが一番面白かったりする。
天守閣からの眺め
元々山の上に建ってることもあり、天守閣からの眺めは最高。郡上の町全体がばっちり見渡せます。
車の場合はこちらから
車の場合はここが登り口。城の近くに駐車場があるけどそれほど広くないので注意。
徒歩の場合はこちらから
徒歩の場合は自動車道を登るか、あるいは林間コースがあり、ここが林間コースの登り口になります。この入口を探すのに散々苦労しました。表示の1005歩という中途半端な表示が素敵です。
駐車場に注意
基本的に町の中心部は非常に狭いので車で乗り入れるのはかなり迷惑。駐車場は郡上市役所周辺あるいは城山公園麓辺りに駐車場が集中していますので早く諦めたほうが無難ですね。
城の御朱印って何ですか?
城の御朱印って、たしかに珍しい。御朱印の意味を紐解くと、ねぇ。珍しい以前に変だよね。でも面白いから良いのです。どうやら郡上の他に実在するとか。
郡上の名水といえば吉田川と小駄良川に挟まれた「宗祗水」が有名。しかし町中至る所に水路が整備され、常時清らかな水が流れています。中でも旧郡上八幡庁舎裏手にある「いがわこみち(=写真)」を歩くと猛暑の夏でも日陰もあり涼しい小径になっています。
水路の巨鯉
いがわ小径の流れをよく見ると巨鯉が群れをなしています。水が完璧に澄んでいて水路の底までバッチリ見えるのです。
鯉に餌やり出来ます
水路に数カ所鯉の餌が売っていて、水路を泳ぐ鯉に餌やりが出来ます。在庫が無くなったら終了です。
郡上といえば宗祇水
全国名水百選の一番手として選出された名水。かつては生活用水として使用されてきましたが、現在では郡上を象徴する施設になっています。
宗祇水の入口
宗祇水は路地から中に入ったところにあるため外から見えませんが、この提灯の門が目印で、坂を下っていったところにあります。
あちこちに湧き水があります
町のあちこち湧き水があります。それぞれに飲用に適しているかどうか様々ですのでご注意を。
清流吉田川
夏になると鮎釣りと、橋からダイブが風物詩の吉田川が町のど真ん中を流れています。
小駄良川は水遊びのメッカ
吉田川と比べると格段に流れが少なく浅い小駄良川は夏の暑い日には水遊びの絶好のスポットになっています。ただ、川の水がとーーっても冷たいから、それだけ気をつけて。
この高さから飛び込めますか?
実際飛び込みコンテストはここではありませんが、それにしてもこの高さ。かなりの度胸と勇気が必要ですよね。
円空の水
円空を模した癒しの水です。郡上八幡城の登山道入口近くにあります。ホンモノだったらこんな細工しませんよね。
透明人間発見!
町の中あちこちで「サンプル」を展示しています。こんな形で固まってるなんて。
夏は郡上踊りやってるよ
かなり長い期間、町のあちこちで順番に場所を替えながら郡上踊りが開催されています。中でも朝まで踊り続けるという徹夜踊りが有名。
郡上にはごく普通のありのままな古い町並みが予想以上に残っています。あまり「作って」無いため、まるで観光地でないみたいですが、そんな普段着の町並みが郡上の良い所でしょうか。お店はある程度創り込んでありますが、むしろ普通の民家が見ごたえあったりします。
店舗は総じてこんな感じ
昔ながらの店はそれなりに風情があり見ていて気持ちが良い感じがします。
やや作った感がする小径
観光パンフによく登場するスポットです。石の並べ方に職人を感じますね。とりあえず写真映え(インスタ映え?w)がとても良いので重宝します。
夜になると足元行灯が灯る
文字が浮き出るようになっている行灯ですね。郡上踊りの時とか夜間になると灯るようですが、その時刻までなかなか居られないので見たことがありません。
公衆トイレもこんな感じ
モチロン公衆トイレもあります。しかし、数に限りがあるので昼間の間は公共施設利用がよろしいかと。
所々洋館が建っている
良い雰囲気だなと写真を撮ったものの、一体何に建物なのか見てくるのを忘れてしまいました。
古い町並みがあるということは、当然神社仏閣があるということです。中で面白かったのが写真の神社。道路脇の岩にいきなり鳥居があり、よく見ると急で狭い石段があります。探索隊は迷わず登ると岩の上に社がありました。
岩の中に神社が
これは郡上旧庁舎の反対側。まるで岩を繰り抜いたかのような場所に祠がありました。
カワイイ狛犬
場所はお城の麓辺りの神社。そこの狛犬が通常の仁王のような表情のものとは違い、カワイイのなんの。思わず撫でてしまいそう。
やはりここにも善光寺
日本全国何処にも善光寺があります。ここは郡上の善光寺。場所は車で郡上八幡城に登る入口辺り。
町のあちこちに稲荷様
やはり商売がらみということでしょうか、町中のあちこちにいなりさまを見かけます。
郡上の町のど真ん中にある旧庁舎。非常に目立ちます。現在では中はいわゆる特産品の土産屋になってますのでお気軽に入ってしまえばよろしいかと。ちなみに建物の中にちょっとした食堂がありまして、ここが案外当たりです。
店内はすっごいレトロ
庁舎時代そのままの店内をそのまま店舗にしてあり、雰囲気も良いし居心地もいい。
暑い夏のオアシス
真夏に郡上を歩くとあっという間に汗だくになりますね。そのような場合に逃げ込めるスポット。中は椅子もあるし、涼しいですよー。
お菓子がいっぱい
お土産用から、今すぐ食べるような菓子がいっぱい売ってるんです。何事もなく通過できます?
やっぱり地酒が最強ですよね。特に蔵元でしか売ってない「生原酒」「生濁り原酒」なんて売ってると衝動買いしてしまいます。
素敵なレトロ看板
以前からこの看板あったっけ? あったけど目に入らなかったのかもしれんね。
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ここもまた古いお店のようです。看板が渋いですよね。場所は宗祇水の入口すぐ横になります。正直に言うと一度も購入したこと無いんです。今度通った際に購入してみてもいいかな。
いつも買い忘れてしまいます
なんでだろーねー、いっつも忘れちゃうんです。
今迄いつ行っても長い行列ができていて、並ぶ前に萎えて止めてしまうため、一度も入ったことが無かったのですが、ある日偶然にも待ち人数ゼロで入れました。注文はシンプルにざるです。通常蕎麦というとツルツルっていう感じですが、どちらかというとモチモチとした食感でした。
平甚
この店の前には常時人が長蛇の列だってのですが、この日はこの通りガラガラ。タイミングが良かったのでしょうか。
注文するとその場で揚げてくれるコロッケと串かつのお店「惣菜かみむら」。こんなん見つけちゃったら食べるしかないじゃないですか。出来たてアツアツが最高に旨い。
そば・うどん・丼ものの店「松葉屋」。かなり以前、偶然この店に入ってからファンになりました。メニューはごくごく普通のお店ですが、何を注文してもしみじみと美味しいのです。丼系がオススメですあ、中華そばを一度味わってみてください。駐車場は店の前に1台分、運が良ければ2台分停められます。
郡上といえばさんぷる工房と呼ばれるくらい、すっかり町の名店になってしまいまいた。実際売られているサンプルはホンモノかどうか疑いたくなるものばかり。店内では実際に体験も出来るようです。時間が許せば是非チャレンジを。
郡上八幡随一の人気スポット
郡上の街に行くと必ず立ち寄りますね。毎回新しい製品が開発されていて楽しませてくれます。
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長良川鉄道(旧国鉄越美南線)郡上八幡駅は市街地から少々離れているので、中心街までは少し歩くことになります。ココの駅前も以前はもっと賑やかだったんだけど今では寂しいかな。
この辺りで気軽に温泉を楽しみたいなら、郡上八幡から少し北へ走った大和町にある道の駅「古今伝授の里やまと」が便利。温泉に入るまでもなくても「無料」の足湯もあるので気分だけでも充分に味わうことができます。
大和から更に北へ走った白鳥町にある温泉。この温泉の湯はマジに最高。入った瞬間にわかるヌルヌルすべすべ系の温泉です。建物外観は普通ですが、一歩中に入ると少々勘違い系の内装にたじろぎます。しかし普通の温泉ですので安心を。かなり以前、この温泉で「きんさん」「ぎんさん」とその一族の方々を見たことがあります。きっとあの集団の中にはぎんさんの「4姉妹」の方々がいらっしゃったのかもしれません。
郡上から南、美並村を通り過ぎた辺りにある「子宝の湯」がオモシロイ。何と、駅ホーム直結の温泉で、温泉エントランスから直接電車に乗れてしまう。なお特筆すべきは長良川鉄道利用者は温泉に無料で入れてしまいます。実際には温泉税(50円)だけ支払いますが、それにしてもオモシロイですよね。温泉にお越しの際は是非長良川鉄道で。
場所は美濃市と郡上八幡の中間ポイントあたり。ごく普通で比較的地味な道の駅ですが、食堂の鶏ちゃん定食が絶品なんです。外観は何の変哲もない鶏肉キャベツ炒め。しかし鶏肉の焼き具合も垂れの味も絶品。食べ損ねると損しますよー。
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