日帰りで奥飛騨の秘湯を巡る旅
岐阜日帰りで奥飛騨の秘湯を巡る旅
奥飛騨といえば高山からさらに奥、秘境中の秘境なのであります。それでも近年は高速が高山手前まで伸びたことによって岐阜から高山までが約2時間で行くことが可能。ターゲットである奥飛騨温泉郷は高山から乗鞍方面に向かって約1時間。合計して3時間半で到達します。これで帰りの時間を見据えて3箇所の温泉を巡る目標を立てました。岐阜から可能なら名古屋からも可能。日帰りで奥飛騨の秘湯を巡る旅が今回のテーマです。
平湯民俗館と同じ敷地内にある温泉施設。駐車場は神社の前と一番奥に。温泉自体は普段は無人、男女別建物の前に設置されたミニ合掌造りの料金箱に寸志として300~500円程度を入れてから入りましょう。この温泉は鉄分が多いいわゆる黄金の湯。居合わせた地元の方の話によると、この湯こそ典型的な平湯の温泉だそうです。
古民家風小屋の更衣室
意外に広い小屋の内部は昼でも薄暗く、鍵が付いたロッカーはありません。気になる貴重品は車の中に置いてきたほうがよろしいかと。
典型的な平湯の温泉
もちろん平湯の源泉100%掛け流し。湯が高温のため、誰も居ない時は上層が熱いので注意を。いつまでも入っていられる実に気持ち良い温泉。
足湯もあります
平湯民俗館入り口には足湯があります。不思議なことにあまり濁ってないんですね。やや熱めですが気持ちよく入れました。
合掌造りの実物です
民俗館のメインはこちらの合掌造りの建物でしょうか。かつてその一部でお店を営業していた部分が改変されていますがその他は元のままです。内部は休憩スペースになっているのでのんびり座ったり寝転がると通る風が心地よく快適。
中央には囲炉裏が
この囲炉裏は現役でした。備え付けられた鍋から湯気が出てると思ったら炭に火が付いていました。
手前は熊ですが
囲炉裏横の畳スペースには熊の革が。その向こうにあるのはタヌキでしょうか。タヌキにしてはやや大きいような。
屋根裏も見学可能
少々怖い急角度のハシゴのような階段を登ると屋根裏に行くことができます。合掌造りの屋根裏をじっくり眺めるチャンスです。
平湯バスターミナルすぐ南にある宿泊も可能な複合温泉施設。地元の方の話によると平湯の温泉は主に2系統あり、こちらは硫黄分を多く含むやや白く濁る温泉。広い屋内風呂と広大な露天風呂があり、屋外には池のような岩風呂が男女合わせて大小16箇所もあるのが特徴。中には非常に熱い岩風呂温泉があるので注意を。入浴料は大人500円/人。
宿泊できるようです
話によると混雑するのは大体15時以降。上高地帰りの登山客等が帰る前にひとっ風呂浴びて帰るのだそうです。 更にひらゆの森は宿泊施設も整っており、食事も美味しそうです。
神の湯こそ奥飛騨温泉郷、平湯温泉を代表する露天温泉です。しかし当日は残念ながら途中アプローチの法面が崩壊したまま通行禁止。観光案内所の話によると復旧の目処も立っていないそうです。薄暗い山奥に露天風呂だけがひっそり佇むという良質の温泉なのですが仕方ありません。再開の一報を待って再訪したいと思います。
地元の方しか知らない秘湯、観光ガイドにすら載っていない正に知る人ぞ知る名湯。建物内部はあまり広くありません。入浴料を支払い窮屈な更衣室から浴室に足を踏み入れると、そこは外観から想像できない全く別の世界。濃厚な温泉成分が浴槽や壁に盛々にこびりついて原型を留め無いほど凄い超黄金風呂。露天かなと思った外は屋根が明るく開放感ある室内で、やや冷たい湯船こそ無垢の源泉100%掛け流し温泉。
平湯バスターミナルは昔から上高地や乗鞍へ行く起点となる場所でした。この先は道の駅もコンビニも期待できないため、休憩や食事等はここで済ませておきましょう。
足湯があります
屋外の軒下に並んだテーブル下に足湯が設置され、足湯に入りながら休憩できます。足元がポカポカして快適。
お値段だけあります
味付けされた飛騨牛がぎっしり詰まった飛騨牛まんじゅう。ほとんど衝動買いでした。
鶏ちゃん唐揚げ
見かけたらかならず食べる鶏ちゃんが唐揚げになっていまいた。口に入れて噛むと味噌味が口の中に広がります。
早朝ならモーニングを
早朝に走って到達した場合、ここで軽くモーニングをいただけます。
今回は日帰りのため宿泊しないのですが、各種平湯の観光マップが揃っていますので是非立ち寄りましょう。ちなみに案内所横に手湯があります。中央が触れない高温の温泉で両側が水。合わさった箇所が丁度いい温度になっていました。
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平湯の湯から更に奥を見ると和風の佇まいのレストランがあります。メニューにあった朝食定食シリーズが実に美味しそうでしたが、昼になっていたのでメニューでした。でもね、昼は蕎麦やうどんの類しかなく、朝のような定食が存在しないのです。しかし、広々したスペースでのんびり出来るメリットがあります。
囲炉裏前がおすすめ
広々とした店内にいくつかテーブルが備えてありますが、個人的にはぐるりカウンター状態になっている囲炉裏前が一番快適。寒くなると実際に火が灯されるそうです。
今回は立ち寄らなかった露天風呂。国道471号線を新穂高ロープウェイ方面に向かって走り、平湯方面との分岐を過ぎた右側。温泉は掛け流し露天のみ。これが季節によって温度に変化があって熱くて入れない時もあります。湯を埋める際は地元の方の意見を尊重しましょう。一応男女別になっていて更衣室も備え付けられています。利用料金は協力金ということで寸志。300円~500円あたりが相場でしょうか。
帰り道に少しだけ高山の造り酒屋、久寿玉ブランドで名が知られている平瀬酒造店に立ち寄ります。前回、観光してる間に店が閉まってしまい悔しい思いをしたリベンジです。車を運転するので試飲できないのが残念。せっかくの蔵元なので純米大吟醸生酒原酒とか考えてたのですが結局、店主おすすめ限定300本の本醸造を購入。
何から何まで岐阜推しの酒
冷やして飲んでみたら元々本醸造だけあってスッキリとした飲み口。普通の度数なのでじっくり口に含んで余韻を楽しめる感じ。辛口ではないです。