寂寥感がたまらない。三笠・美唄の炭鉱遺産
北海道寂寥感がたまらない。三笠・美唄の炭鉱遺産
北海道の空知エリアにはたくさんの炭鉱の遺構があり、ほぼそのままの状態で残されています。正直うれしい楽しいっていう場所ではないと思いますが、立坑の前に立っていると何ともいえない気持ちになります。ここにはずっと昔に人がたくさん住んでいたんだという気配があります。すごくたくさんの時間が経ってしまったんだなあという空気があります。文明が人の手を離れて激しく森に呑み込まれていくさま。長い時間の経過を目で見て肌で感じられる場所ってそうはないと思います。まさにラピュタを地でいっています。写真の被写体としてもたまらない姿です。是非北海道の炭鉱遺産、行ってみてください。
国道12号線から入って30分程度走った先に奔別炭鉱の立坑が見えてきます。途中には昔炭住と呼ばれた古い長屋がそこかしらに見えます。最盛期には二万人余の住民がいたそうですが今はとても静か。どこの炭鉱もそうですが炭鉱は私有物で私有地内にありますので残念ながら中に入ってバシャバシャと写真を撮るのは無理です。ただ離れたところからでも山々をバックにばっちり撮ることはできると思います。マナーとルールは守りましょう。寂寥感すごいです。
奔別アートプロジェクト
毎年秋口に道内を中心としたアーティストや学生の方々がこの奔別炭鉱を舞台にした展覧会を開催しています。僕は去年行きました。炭鉱施設の中に入れることはなかなかないし、中には数々のオブジェやペイント、音や光を交えた展示があり寂寥感と相まって深みを感じさせます。
幌内炭鉱景観公園
景観公園となっていますが、炭鉱施設がほぼそのままの廃墟のような状態で集まっています。整備とかほとんどされていないです。まさに森に飲み込まれていて壮絶です。
昔は石炭を運ぶための鉄路が引かれていました。三笠にはその遺構を利用した鉄道記念館があります。ここすごいのはSLに乗れるんです!プラレールが好きな子供には間違いないスポットです。大人も結構楽しめます。
三笠の隣町、美唄に炭鉱メモリアル森林公園があります。山奥を走っていくのですが、着いた先はマジの森林です!山の中ちょっと開けたところに巨大な立坑がみえてきますが夏は蝉の鳴き声が半端なくて、それがかえって時間と静寂の深さを感じさせます。
アルテピアッツァ美唄
メモリアル森林公園に向かう途中に彫刻家・安田侃さんの野外彫刻公園アルテピアッツァ美唄があります。廃校を利用したアートな公園です。ここ気持ちいいですよ!
美唄焼き鳥といえば「モツ」なのです。ここは美唄焼鳥の名店。焼鳥はめちゃジューシーであります。焼鳥のみならず、とりめし、もつそばもめちゃめちゃ美味しいです!美唄に行ったら是非!