【オーストリア】ドナウ川の真珠ワッハウ渓谷を巡る旅
海外【オーストリア】ドナウ川の真珠ワッハウ渓谷を巡る旅
ドナウ川の自然史と文化史が融合するなかで形成されたワッハウ渓谷は、温暖な気候に恵まれ、最高の白ワインを生み出します。その文化的景観がユネスコ世界遺産に登録されており、四季を通じて訪れる人々を魅了し続けています。
メルクはワッハウ渓谷の西側の起点に位置する町です。ドナウ分流のほとりに建つベネディクト派の修道院は「横にのびた摩天楼」あるいは「信仰の要塞」などと呼ばれ、バロック様式の荘厳華麗な建物としてワッハウ渓谷のシンボルともなっています。 10万冊に上る蔵書を誇る図書館や金色に輝く 豪華な礼拝堂、テラスから望むドナウのパノラマも必見です。また、女帝マリア・テレジアの時代、マリー・アントワネットがフランスへのお輿入れの際に宿泊したことでも知られています。 (写真)Copyright: Österreich Werbung, Photographer: Volker Preusser
「リースリング」という白ワインの発祥地であるヴァイセンキルヒェンは、シュピッツから約10キロ下流に位置する町。 一目でそれと分かる典型的な要塞教会があり、遊覧船からでも警備の塔や城壁がよく見えます。 古い家並みが良く保存され、とりわけルネッサンス様式の美しい内庭と回廊を持つ「ワッハウ博物館」には、当時のワイン農民の誇りと、富の歴史が紹介されています。 (写真)Copyright: Österreich Werbung, Photographer: Leo Himsl
ワッハウ渓谷の東の玄関口にあたるクレムス。クレムスはゴシック、ルネサンス、バロックの街並みが見事に保存された美しい町で、城壁の一部が今も残り、美しい古い建物が見られます。そのほか、クンストハレや風刺画美術館なや映画ギャラリーなど、いろいろなミュージアムがあります。 (写真)Copyright: Österreich Werbung, Photographer: Marius Höfinger
ドナウに美しいシルエットを落とすデュルンシュタインの教会は、17世紀にバロック様式に改装されました。その絵画的な風景はワッハウ渓谷のハイライトです。 この町も古い町並みがよく保存され、古城ホテルのテエラスから眺めるドナウ川もまた格別の味わいです。ホイリゲでワインを楽しむのもお勧めです。 (写真)Copyright: Österreich Werbung, Photographer: Martin Steinthaler (TineFoto)
9世紀に起源するシェーンビュールの城は、14世紀に貴族シュタルヘンベルク家の所有となり、17世紀には修道院が建てられました。 そして、19世紀にベロルディンゲン伯の城となってからは今日見られる姿になり、メルクの次に見えてくるハイライトとして印象的な建物です。 (写真)Copyright: Österreich Werbung, Photographer: Jezierzanski