【イタリア聖地巡礼】映画「君の名前で僕を呼んで」の世界に触れよう
海外【イタリア聖地巡礼】映画「君の名前で僕を呼んで」の世界に触れよう
2018年4月27日(金)から日本で公開された映画「君の名前で僕を呼んで(オリジナルタイトル:Call me by your name)」。2018年の第90回アカデミー賞 脚色賞を受賞し、世界各地で公開から話題となっているこの映画撮影地は、イタリア北部エリアです。 観たら訪ねずにはいられない、そんな各地スポット情報をご案内いたします。 (C)Copyright 2014 イタリア政府観光局
主人公の二人が出会い、多くの時間を過ごしたクレマの街。 ロンバルディア州にある小さな街です。 13世紀ゴシック様式の大聖堂が街のシンボル。
大聖堂前のカフェ
二人がくつろぐ姿が印象的です。
ベンツォーニのフレスコ画
その他のスポットとしては、元サンタゴスティーノ修道院(15世紀)、元ドメニコ派修道院だったサン・ドメニコ劇場(ルネッサンス様式)、ヴェネツィア共和国支配下の痕跡が残る市庁舎や城壁などがおすすめです。 街を歩きながら出会うことのできる貴重な歴史の痕跡です。 またベンツォーニのフレスコ画(写真)は圧巻です。
古代ローマの遺跡を発掘シーンが撮影されたのは、ガルダ湖畔のシルミオーネ。 実際に貴重な遺跡が湖には残っています。 そして温泉地でもあるこのエリアは、避暑地としても知られています。
夏の様子
夏は海水浴場にもなります。
ロッカ・スカリジェーラ
シルミオーネの街の入口にある湖上の城「ロッカ・スカリジェーラ」。 その起源は13世紀頃と言われ、地理的な条件からも、様々な民族・敵の侵入を防ぐ要塞としても重視されました。
クレーマの街から自転車で約20~30分。 外せないのが街の中心にある古城。 14世紀中ごろから後半にかけて、ヴィスコンティ家により建築されました。
内部
フレスコ画がきれいに残る場内の一部は、現在パンディーノ市図書館として使用されています。
ヴィットリオ・エマヌエーレ2世広場
映画の中で二人が足を止めるのは、ヴィットリオ・エマヌエーレ2世広場に作られた2つの大戦で命を落とした市民を祭る像。 犠牲になった市民をいつまでも忘れない、街の大切なシンボルです。
パンディーノ市内にある小さな区画グラデッラ。 イタリアの最も美しい村の一つに登録されています。 8~9世紀には、ロンゴバルド族の要塞であったとされています。
ヴィッラ・マッジ Villa Maggi
17世紀には既に今の場所に建築されていた別荘。 外見は19世紀と20世紀に改築されました。
撮影場所の一つである州立セリオ公園。 サイクリングロードは多くの人々の憩いの場所です。 写真特別協力:Ente “Parco Regionale del Serio”
2017年に世界文化遺産に登録された街ベルガモ。 ヴェネツィア共和国時代の、北東の要塞として活用されました。 街はバッサ(下の街)とアルタ(上の街)に分かれ、要塞としての役割を実感することができます。
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二人の旅の中の一場面が撮られたのは、ヴァルボンディオーネエリアにある、人工湖から流れるイタリアで最も高い落差を誇る滝。 トレッキングで訪れることのできる場所です。 基本的には通年開放されておらず、夏季期間中に開催される5回のトレッキングツアーでのみ訪れることができるシークレットスポットです。