展示会開催!『知られざるドイツ建築の継承者―矢部又吉と佐倉の近代建築』
2018年11月26日(月) 〜 2018年12月24日(月)
- 旧川崎銀行佐倉支店が建築から100周年、矢部又吉生誕130年
- ドイツ建築に学んだ矢部又吉の功績にふれる絶好の機会
- 建築家・矢部又吉ゆかりの初公開の資料が多数展示される
建築家・矢部又吉(1888-1941)ゆかりの資料が、矢部が手掛けた旧川崎銀行佐倉支店をエントランスホールとして活用する佐倉市立美術館に集結する。今回新たに見つかった初公開の資料も多数展示!
今年は、旧川崎銀行佐倉支店が建築からちょうど100周年、また、矢部又吉生誕130年の記念の年。ドイツ建築に学んだ矢部又吉の功績にふれる絶好の機会だ。
矢部又吉は、大正から昭和戦前期に活躍した建築家である。ドイツで建築を学び、銀行をはじめとして国内で数多くの建築を手掛けた。
現在、佐倉市立美術館エントランスホールとして利用しているレンガ造りの旧川崎銀行佐倉支店(千葉県指定文化財)は、矢部の初期の作品で、建築以来100年にわたり地域の顔として親しまれている。
本展覧会は、この旧川崎銀行佐倉支店が2017年に耐震補強工事が終了したのを記念して、生誕130年を迎えた設計者・矢部又吉の仕事を振り返る初めての試みだ。また、あわせて佐倉に現存する近代建築や、佐倉にゆかりのある建築家を紹介していく。
矢部又吉(1888-1941)
建築請負業の矢部國太郎の長男として横浜元町に生まれる。妻木頼黄(つまき よりなか)に師事し、工手学校(現・工学院大学)建築科卒業。翌年の明治39年(1906)にドイツに留学し、シャルロッテンブルク工科大学(現・ベルリン工科大学)で学ぶかたわら、ドイツ人建築家リヒャルト・ゼールなどのもとで実務を経験。
帰国後は、父とともに建築事務所を開設し、昭和16年(1941)に53歳で没するまで200を超える建物の設計を手がけた。特に、川崎銀行で知られる川崎財閥の信任を得て、数多くの銀行建築を手がけたが、その多くは、ネオルネッサンス様式を基調とした堅実なものである。
関連イベント
学芸員によるギャラリートーク
- 日時 2018年12月8日(土) 14:00 〜
- 場所 佐倉市立美術館2・3階展示室
- その他 申込不要 無料(※ただし当日の展覧会観覧券が必要)
県民芸術劇場公演 ミュージアムコンサート
- 日時 2018年12月24日(月)(月・休)14:00〜
- 場所 佐倉市立美術館1階ロビー
- 主催 千葉県・佐倉市立美術館
- 出演 千葉交響楽団による弦楽四重奏
(ヴァイオリン:長尾裕子、荒巻美沙子、ヴィオラ:春木英恵、チェロ:山澤慧) - 曲目 ハンガリー舞曲第1番 ブラームス、歓喜の歌 ベートーヴェン、きよしこの夜 グルーバーほか
- その他 申込不要 無料
佐倉楽友協会によるミュージアムコンサート
- 日時 2018年12月16日(日) 14:00 〜
- 場所 佐倉市立美術館1階ロビー
- その他 申込不要 無料
たてもの見学会(佐倉篇)
- 日時 2018年11月24日(土) 13:00 〜
- 定員 20名
- その他 要申込、詳細は以下の佐倉市立美術館公式サイトから
- http://www.city.sakura.lg.jp/sakura/museum/
ボランティアによる対話型鑑賞会「ミテ・ハナソウ・カイ」
- 日時 2018年11月25日(日) 11:00 〜/14:00〜
- 場所 佐倉市立美術館2・3階展示室
- その他 申込不要 無料(※ただし当日の展覧会観覧券が必要)
開催場所
イベント情報
『知られざるドイツ建築の継承者―矢部又吉と佐倉の近代建築』
開催期間
2018年11月3日(土・祝) 〜 12月24日(月・休)
休館日 月曜日(ただし12月24日は開館)
開催時間
10:00〜18:00(最終入館は17:30まで)
料金
- 一般600(480)円
- 大学・高校生400(320)円
- 中・小学生以下無料
※( )内は、20名以上の団体料金
※障害者手帳をお持ちの方とその介助者1名は無料
問い合わせ先
佐倉市立美術館
TEL 043-485-7851