谷小夏は、2016年に京都精華大学デザイン学部・イラストレーションコースを卒業後大阪を拠点に活動するイラストレーターである。大学在学中から精力的に個展を行い人物がメインのドラマティックでファッショナブルなイラストが人気を呼んでいる。雑誌の挿絵、雑貨アイテム、中川政七商店のシーズンカタログ松陰中学・高校（学校法人松陰学園）のポスター類などにイラストを提供している。

個展コンセプト

ここはどこなのか。彼らは誰なのか。谷小夏が描く今回の個展のタイトルは”ie”(イエ)。“ie”とは、平和のために作られた母国を持たない人工言語であるエスペラント語で「どこかの」という意味であり、日本語では「家」を意味します。地域も時代もわからない、架空の家族の物語が繰り広げられます。

谷小夏プロフィール

1993年大阪府生まれ2016年京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科イラストレーションコース卒業。
2015年個展[MYLIFE]Kara-S（京都）2016年個展「papero」SIOgallery(大阪)2018年個展「filmo」出町座（京都）

色鉛筆で緻密に表現した新作描き下ろし約20点の展示予定。「夢のような捉えどころのない空気感を絵で出していきたい」と本人が語るように、谷の絵は私たちを絵の中にいざなうかのように、観ている人にストーリーやその場の様子を想像させる魅力がある。本個展では、平和のために造られた言葉と言われるエスペラント語の”ie”（英語ではsomewhere–どこか）という言葉をテーマに、時間も地域も登場人物たちも観ている人に想像を委ね、柔らかな色使いや陰影が心地よい、どこかシュールでファンタジーな世界が繰り広げられる。