清らかな水を求めて岐阜へ
岐阜清らかな水を求めて岐阜へ
毎回、旅のプランを練る際ポイントになるには「いいお水が湧いているところかどうか」。名の知れたスポットだけでなく、偶然いいお水を見つけたりするとテンションが上がります⤴今回は、岐阜県の水に親しむ旅のご紹介です。
豊富な良質な地下水の恵みにより水の都と称されてきた大垣。全国でも有数の自噴帯に位置し以前は各家庭にも井戸があったとか…。現在もこの自噴井戸は市内に数多く見られ、お水を求めてやってくる人が絶えません。(上記写真は加賀野八幡神社井戸。大垣の自噴水を代表するもので「平成の名水百選」も指定されている。駐車場はなし。)
松尾芭蕉はここ大垣で「奥の細道」の旅を終えたと言います。最後に詠まれた句「蛤のふたみにわかれ行秋ぞ」を刻んだ蛤塚が水門川のほとりに建ち、近くには、「奥の細道むすびの地記念館」も。そこかしこで芭蕉と大垣の深い関わりを感じることができます。
奥の細道、最後の句
「蛤のふたみにわかれ行秋ぞ」…<訳>離れがたい蛤の蓋と身が別れるように、自分も親しい人と別れ、ゆく秋と共に伊勢の二見に向けてまた旅に出るのだ。 芭蕉、46歳の句。
船町川湊
ここは、かつて大垣と桑名を結ぶ水運の拠点として栄えた船町港の跡地でもあります。水門川に浮かぶ当時の舟と、住吉燈台が往時を偲ばせてくれています。
おおがきたらい舟
関ヶ原の合戦で西軍の本拠地となった大垣城からたらいに乗り、堀を渡って難を逃れたという「おあむ物語」にちなみ、船頭が竿一本で操るたらい舟に乗るイベントが毎年春に行われます。平成28年度は4/16~5/5の土日祝日。
大垣にきたら食べたくなるのが「水まんじゅう」。大垣駅や、大垣城跡からも近いこちら、1862年創業の老舗和菓子店「餅惣」さんにおじゃましました。暑い盛りでしたからね💦少し、行列ができていましたよ。 夏の風物詩として、4月下旬から9月上旬に販売される「水まんじゅう」や、それらを使ったかき氷がいただけます。水がキレイな大垣だからこそ生まれた和菓子ですね。 お店の中や前にイスが用意されているのでイートインOKです。
冷えてま~す🐧
滝のように水が流れ落ちるケースの中でひとつずつ容器に入って並んでいます。見てるだけだひやっこい!!
水まんじゅう
冷たい名水に浮かんでいます。涼やかでいいですね。まさにプルップル! くず粉でできたトゥルントゥルンのまぁるい生地の中にはこし餡が。あっさりしているのでいくらでも食べれそう。 最後にお水も飲んじゃいました~。うまっ!枡の底には、大垣城の天守の焼き印が! 3つ入り380円。(5つ入り600円)
水まん氷
店頭でシャリシャリと氷を削る所が見られます荒い目に削った氷に自家製白蜜がかかっていました。そして、中に…あった~!水まんじゅうが顔を出しました。シャリ氷と食べると食感の違いを楽しめます。 1つ650円。
黒豆きなこかき氷
こんな和の一品も。芳ばしいきなこがかかっていて、甘く炊いた黒豆との相性がバツグンです。 他にも「オオガキ珈琲かき氷」などもおいしそうでしたよ。
”半分、青い。”水まんじゅう「ソラ」
朝ドラからヒントを得たこんな水まんじゅうもありました。キレイですよね。中はこし餡ではなく、マスカルポーネチーズが入っているんですって♬オシャレ~。 5つ入り750円。
すぐそばに「大垣城跡」
お店のすぐ右手の路地を入ったドン突きにお城が。もう少し離れてみると4層の天守が見えてきます。関ヶ原の戦いでは、西軍・石田三成の本拠地として使われましたね。 写真は「東門」になります。
艮隅櫓(うしとらすみやぐら)
門の横には丸い目の石を積んで造られた石垣の上に櫓が...。 戦前は国宝に指定されていたそうです。
中山道・垂井宿を有する垂井町は美濃路の起点。この「垂井(たるい)」の地名の由来になっているのがここの湧き水なのだそう。県指定の天然記念物「大ケヤキ」の根元からこんこんと湧き出ている清水は、名水100選にも指定されていて聖武天皇も立ち寄ったとされる由緒正しき泉なんですって。 その、大ケヤキ(樹齢800年)は先の台風で倒れてしまったらしく私が訪れた時には碑が立っているのみでした。
玉泉寺の境内に湧いています
お寺の隣にある池に注がれた湧き水。中には鯉が気持ちよさげに泳いでいました。 小さな石橋を渡って池の奥まで行けますがお水をいただくのはちょっとムリそう…。
水汲み場はこちらへ!
採水は諦めよか~と思っていた矢先、近所のおじいさんが「水ほしいんやったらこっちやで」と声をかけて下さったのです! 案内されたのは玉泉寺右手の細い路地を入ったところ。10mほど行って左側です。
お地蔵さまに守られて
ありました~。2つの石組の水槽に清水が注ぎ込んでいます。そこは、町内の方々お掃除されているらしく掃き清められ、整理整頓されていました。小さなお地蔵さまにお参りし、お水をいただきます。
蛇口などはなし
水槽から直接タンクに入れます。 ありがたやありがたや…。 このお水汲み場を出たところにある溝にも勢いよく水が流れています。この水も汲めるよと、おじいさんが教えてくれました。
ツワブキがキレイ
風になびくツワブキの可憐な花。もう、そんな季節なのね~。 江戸時代には松尾芭蕉もこの地を訪れ句を残しています。 ~葱白く 洗ひあげたる 寒さかな~
西軍武将のお城跡
すぐ横にはこんな碑が。さすがは関ヶ原!町のあちこちに合戦の爪痕が残っています。こちらは、西軍で大谷吉継らと共に奮闘した「平塚為広」の居城があったとされるところなんです。 現在は専精寺と言うお寺があるだけでお屋敷などは影も形もありませんが…。
地元では「なんぐうさん」と呼ばれ親しまれている全国の鉱山、金属業の神様、南宮大社。ご祭神は「金山彦命(カナヤナヒコノミコト)」。創建は神武天皇の時代だそうですが、関ヶ原の合戦時にすべての社殿が焼け落ちたとか。しかし、寛永3年(1642年)徳川家光によって再建されました。 写真は立派な楼門。両サイドに随神をすえ、裏には狛犬がいました。門の上部には極彩色の彫刻が施され、しばし見入ってしまいます。
神さまが渡る「石輪橋」
楼門の前に架かる反った石の橋。通せんぼされていて渡れないんだなと思っていたのですが、実はコレ、人間は通ってはいけない神さま専用の橋なのだとか。社殿と同じく、寛永年間作だそうです。
拝殿
七五三参りのかわいい子供さんが色を添えていました。奥の本殿は素木で作られていますが、他の建物はこのように美しい朱塗りになっています。”南宮造り”と呼ばれる独特の様式なんですって。
ものすごい絵馬の数!
関ヶ原ですものね~。天下分け目の!!が光っています。それにしても、絵馬がズラリと端から端までビッシリかかっています。
黄檗宗の寺院。本尊の釈迦如来が日本三大大仏の一つである岐阜大仏。ここの大仏さんは乾漆仏としては日本一の大きさ。黄檗宗寺院の特徴であるが、建物や作法が中国様式で一般的な日本の寺院とは大きく異なる。敷地内の香芳苑では、中国の精進料理と言われる「普茶料理」が楽しめます<要予約>
大仏殿。この中に大仏さんがぴっちりIN
とても古い感じのするこのお堂は、何度か再建されており、その強度は1891年に発生したM8の濃尾地震においても崩れることがなかったと伝えられています。
38年かけて完成、日本最大の木心乾漆仏
お堂に入るとすぐ目の前に高さ13mの大仏さんが!右手の親指と中指を結ぶ「説法印」がまるで「OK」をだしているかのよう。イチョウの大木を真柱に、骨格は竹材で編み、上からお経が書かれた美濃和紙、漆、金箔が貼られ仕上げられています。
中はこうなっている
このような作りから「かご大仏」と言われているとか…納得。胎内には薬師如来像が祀られています。
- アプリで地図を見る
「いいもの」は「いい香り(フレーバー)」がする…をコンセプトに、そういうものを提供してくれるお店が長良川のほとりに集まりました。週末には大勢の人が訪れゆったりした時間を楽しんでいます。
岐阜のNew Spot、6つの香りそろってます
パティスリー、ベーカリー、カフェ、木のインテリアショップに、ギャラリー、陶芸教室もあるおしゃれな複合施設。おなかも心も満たしてくれる空間へようこそ!!
ナガラタタン
厳選された材料のみを使用し、素材の風味を生かした焼き菓子やパン。ギャラリー北浜セレクトの器で味わう香り豊かなコーヒー…。大人も子供もホッと一息つけるお店です。
イル ボスコ
「ライフスタイルの提案」がコンセプトのインテリアショップ。無垢材を使ったテーブルやいす…自分仕様に作る贅沢、実現してくれます。
金華山の麓に広がるこの公園は、戦国時代、岐阜城主だった斎藤道山や織田信長の居館があったとされるところです。園内は信長庭園、歴史博物館など見どころたっぷり。春は桜の名所として有名。
岐阜城
金華山の頂に街を見下ろすように座しています。ロープウェイ(約3分)、または登山道ハイクで登ります。
日中友好庭園
岐阜市と杭州市の友好都市10周年を記念して作られた庭園。他所とは違った雰囲気を楽しめます。
小さなお子さんが遊べる公園もあり
駐車場からすぐ。幼児向けの遊具です。
長良橋南詰から西へ続く格子戸のある古い町並み…ここは通称「川原町」と呼ばれ 昔、水運を利用した川港として栄えました。近来、町屋を利用したモダンな飲食店ができ新しい魅力を発信しています。
鵜飼観覧船乗り場
鵜飼観覧はここで申し込みをする。鵜匠による鵜飼説明を経て乗船。長良川や金華山の景色を楽しみながら観覧ポイントへ。開始合図の花火とともに鵜飼スタート!
ぎふ長良川鵜飼
漆黒に包まれた長良川で鵜匠が鵜を操り あゆを捕る伝統漁法。なんと、1300年の歴史を持つという。川面に揺らめくかがり火に照らされて繰り広げられるこの鵜飼いは長良川の夏の風物詩となっている。
長良川温泉・十八楼さん「手湯」
老舗温泉旅館・十八楼の玄関先に設置された小さな温泉「手湯」。川原町を散策しながら気軽に温泉を楽しめる。空気に触れ赤褐色になったお湯は、神経痛や消火器系病に効果があるとか。
川原町の町屋
明治時代の格子組の建物がそのまま残っている商家町屋。水運業が盛んだった頃は、美濃和紙や材木などを取り扱う問屋や商家が多く軒を連ねていました。
川原町は路地裏も楽しい
川の土手へと続く路地裏には杉皮の壁や蔵が立ち並びノスタルジックな雰囲気を作り出しています。この路地裏探索も楽しみのひとつかも。
絶対食べたい「長良ういろ」
長良橋近くの甘味処「鵜飼茶屋しゃぐ」。ここは、長良ういろ直営のお店。イートインもでき、地元産の揖斐茶とセットでいただける。
お水はお水でもこちらは「池」。関市の名もなき池が人気スポットになっている?!クロード・モネの絵画「睡蓮」に勝るとも劣らない美しい池だとか…。この情報を得て行ってきました。それは、関市の山里にひっそり佇んでいました。。
石の鳥居の先には階段が
本殿に続く階段です。池を見る前にまず、お参りですね。
池の周りは人・ひと・ヒト!
参道の階段すぐ横にありました!池にかかる橋のあたりはカメラやスマホを構えた人だかりが…。
本当にキレイ!「モネの睡蓮」そのもの(゚д゚)!
冬だったので花こそ咲いていなかったのですが、湖底が深いブルーや紫のようにも見え、睡蓮の葉が色付いているのも手伝って幻想的な風情を醸し出していました。
錦鯉が悠々と泳ぐ
寒くてちょっと元気がないようにも思えましたが美しい色合いの鯉が泳いでいます。小さな赤ちゃん鯉もいましたしこれから先も存分に楽しめそうです。 (「十何年かぶりに池の清掃をしました」と看板に記されました。そんな風には全く見えません!)
こちらも水の城下町として有名な郡上八幡。町の至る所に水路があり、その音が心を落ち着かせます。夏には、町を流れる吉田川に新橋欄干から飛び込む少年たちが目撃されます。これも風物詩のひとつ。根性試しにしてはレベル高すぎです…。 また歴史に残る「郡上踊り」も触れてみたい伝統の一つ。一度お出かけしてみませんか?
郡上の夏、町は踊り一色となる
江戸時代、城主が士農工商の融和を図るため始めたのがきっかけ。こんな歴史背景から、郡上踊りは、地元の人も観光客もみんなひとつになって踊ると言う楽しさがあるのです。7月中旬から9月上旬にかけてなんと!33夜も踊られます。日本一の「ロングラン盆踊り」とも言えるかも。
昔ながらの風情が残る町並み
鍛冶屋町、職人町、柳町など、今もなお往時の面影を残す古い町並みが美しい。ここでも道の両側には水路が…。夏はこれで打ち水をする。
鯉が泳ぐ 「いがわこみち」
町で一番大きな生活用水で寛文年間に作られた。今でも、洗濯場ですすぎものをしたり、夏にはスイカを冷やすなど人々の暮らしに密着している。
あちこちでお水が汲めます
安養寺横の水舟。お地蔵さまにそっと手を合わせお水をいただきます。左手にある大きなスプーンのような木のシシオドシは水しぶきがダイナミック!!
生活に欠かせない水舟
お水を何層かに分けて使う仕組みになっていて、飲み物を冷やしたり、野菜を洗ったり…。お水を愛し、大切にする町ならではの知恵ですね。
郡上の水、ビールになる
、郡上八幡の名水で仕込んだできたて無ろ過の地ビール~こぼこぼ~。「下町バル 玄麟」で町屋の雰囲気を味わいながら飲めますよ。
もちろん地酒にも最適
平和錦酒造のお酒。郡上・和良の名水「蛇穴の湧水」を使用。上田酒店で購入できます。
名水・サイダーはいかが?
「踊る炭酸」!郡上八幡のお水で仕込まれたご当地サイダー。ラベルには踊りながらぐびぐび飲む浴衣姿の女性が…。
伝統工芸も水の恵みありきです
冬の風物詩「郡上本染 鯉のぼり寒ざらし」。身を切るような清流・小駄良川の水にさらすと布が引き締まり、鮮やかな色になるという。大寒の1月20日と2月7日に行われる。
- アプリで地図を見る
郡上八幡から高山市に向かう「せせらぎ街道」の入り口に位置し春の新緑、秋の紅葉、冬にはスキーと一年を通して自然を満喫できる山里。「道の駅・明宝」の玄関に建つ<名馬・磨墨の像>は、平安時代 宇治川の合戦で先陣争いをした梶原源太景季が乗っていた名馬「磨墨」。実はこの馬を輩出したのがここ明宝なのです。
川遊びも楽しめる
長良川の支流、吉田川をはじめ、たくさんの清涼な川があり、夏になると老いも若きも穏やかな淵で川遊びが始まります。あゆ釣りや、カヌー体験も!
明宝のソウルフード・鶏ちゃん!
一度食せばあなたもヤミツキに!地元のみそや醤油に漬け込んだ鶏肉を新鮮野菜と一緒に炒めた郷土料理。これだけを食べに明宝に行くという人もいるほど美味いのです。(写真は、道の駅の食事処「おかみさん」の鶏ちゃん) keichannosato.com/
明宝ジェラート
ミルク系は飛騨牛乳、シャーベット系には郡上のおいしいお水を使うこだわりの本格イタリアンジェラートのお店。30種類以上が日替わりで18種類ずつ並びます。 meihogeralato.jp
遅い春を告げる「花もも」
4月末から5月上旬のかけて小川地区では「花もも祭り」が開催され、そこかしこで約2000本のピンクの花ももが見られます。