日本の美を再発見!まるで美術館!昭和の竜宮城とも呼ばれた海外にも自慢できる装飾美を堪能
東京日本の美を再発見!まるで美術館!昭和の竜宮城とも呼ばれた海外にも自慢できる装飾美を堪能
日本で初めての総合結婚式場として昭和初期に開業。太宰治の小説『佳日』にも登場。当時その絢爛豪華で目をみはる程素晴らしい装飾で「昭和の竜宮城」とも呼ばれていました。 欧米風のものに多くを囲まれている昨今、あらためて日本の良さを見直してみるいい機会になると思います。 ここは東京の人でも知る人ぞ知る場所となっています。 目黒駅から行人坂を下りきったところにあり、春はすぐ近くを流れる目黒川が桜の名所にもなっています。 歴史に興味ある方にはお隣の大円寺と併せて是非訪れてみる価値はあると思います。
創業以来85年もの歴史を紡ぐ目黒雅叙園。 その名前は1日いても飽きないという意味の「文雅叙情」(ぶんがじょじょう)からきているそうです。 私は小さい頃より何度も訪れていますが、知らない人も多いのでこの機会に是非一度訪れて欲しいと思う一押しの場所として詳しくご紹介します。 ※百段階段は有料です。
日本の四季と美人がお出迎え
エントランスから右側にあるこの回廊を進んでいきます。
全部違うのでじっくり見てね
入口付近からこの豪華さ。平面的な絵ではなく立体感のある木彫りに鮮やかに色付けされた彩色木彫版です。
回廊の先にあるのは「招きの門」
招きの門の前面両サイドには季節に合わせたしつらえが見事です。両壁の上のほうにある丸い円は「縁結び」をイメージ。
裏側からまわれる滝
滝の裏に行ける「胎内まわり」も出来ます。池の上で記念写真を撮る新郎新婦もよく見かけます。
ライトアップされた夜の滝
夜の滝と池と鯉
エレベーターも芸術的
中も外も螺鈿細工が施されています。
装飾が素晴らしいエレベーター
ずっと乗っていたいぐらい・・・。
ウェディング会場としても大人気
老舗結婚式場としてこのロケーションの中でとり行われるお式や披露宴はまた格別な思い出となりそうです。
「千と千尋の神隠し」の湯屋モデル
けやきを使った「百段階段」(実際には99段)のまわりに趣の違う日本間があり、宮崎駿氏が見学に来られ、湯ばあばの湯屋のモデルにもなったところです。
東京都の有形文化財に指定
花鳥画や美人画、日本の技巧を駆使した見た事もない日本間です。日本文化の集大成と言っても過言ではないと実感できると思います。
豪華絢爛日本の技巧の集大成
全部で7室ある部屋は北山杉天然絞丸太や銘木をを使用した床柱、天井、障子、欄間には金箔、黒漆、彫刻で目をみはる程豪華に装飾されています。 美人画の大家、鏑木清方が造った部屋もあります。
昔の建物を保存し、限定公開しています
年月が流れ、目黒雅叙園も建て替えを余儀なくされました。しかしながら、当時の華美を極めた装飾や日本画を階段を上がっていく途中に部屋が配置されている部分のみ残し、限定的に公開しているものです。
イベントも定期的に開催
専任ガイドが案内するディナー付見学コースもあります。 特に全国各地から集められた歴史ある雛人形を日本間に飾り付けた雛人形展「百段雛まつり」や仮屋崎省吾氏の華道の世界は大行列になるほどです。 ※スケジュールはHPで確認してください。
中国料理「旬遊記」
中国料理はここ目黒雅叙園のメインダイニング。中華にはつきものの回転テーブルもこちらが発祥とされています。日本各地の中華料理店から中国大陸に渡ったそうです。スゴい! ※個室は有料
日本料理「渡風亭」
日本の旬の食材を使用した盛り付けも美しい料理の数々をお楽しみいただけます。素晴らしい作りの個室は有料。 螺鈿の部屋は圧巻です!
西洋料理「クラブラウンジ」
ランチ、ディナーともビュッフェが売りのレストラン。テーマを絞ったビュッフェイベントも開催され、いつも満席のレストランです。
カフェラウンジ「パンドラ」
軽くランチという方にお勧めしたいのが一番人気の写真のアフタヌーンティーのセット。 前菜、サンドイッチ、お任せケーキ、季節のフルーツ、ミニスイーツ、飲み物をホットコーヒーにするとおかわり自由です。
カフェ&バー「結庵」
お手頃価格の結庵ミニコースや平日には1,000円前後で食べられる単品メニューもありますよ。
ステーキハウス ハマ
平日限定黒毛和牛のステーキランチがお得!肉食系の方は是非!
化粧室は必見!
1F中ほどにある化粧室は驚きがいっぱい!
赤い橋がある化粧室
女性用には赤い橋が目立つ作りになっています。個室内部は広々した作りで天井の美人画も要チェックです。ただし個室の数が少ない為、行列になることも・・・。急いでいる場合は2F宴会場脇の化粧室が便利です。(ごく普通の化粧室ですが)
お七の井戸
外の入り口横にあります。 お隣の大円寺に縁のあるお七。 詳しくは看板を見てね。
無料送迎バスが便利
行人坂を歩くのはキツい…と思う方には 目黒雅叙園⇄目黒駅まで無料のシャトルバスが 出ているので利用しましょう。 ※数年前より本数は少ないですが品川駅にも送迎してくれます。
目黒雅叙園の敷地内にあるオフィスビル。 誰もが知っているAmazon Japanやウォルトディズニージャパンが入っています。 ※Amazon Japanさんは2018年秋に目黒駅前の新しいオフィスビルに移転しました。 ※おまけ情報です。
正式名称:松林山大円寺(天台宗) ご本尊 :釈迦如来 山手七福神の大黒天 明和9年(1772年)江戸3大大火のひとつ、明和の大火、別名行人坂の大火の火元となったお寺。 また墓地に江戸初期、隣の明王院(現在の雅叙園あたり)に居住し、行人坂の修築などを行った人物西運の墓があります。西運が出家前に八百屋お七の情人吉三として知られており、境内にはお七と吉三のお地蔵と木彫りがあります。 国の重要文化財である木造釈迦如来立像 、重要文化財阿弥陀三尊、東京都指定有形文化財石造五百羅漢像など多くの貴重なものがあるお寺です。 新東京百景のひとつ。
七福神の真ん中にある大黒様
大黒天は食物・財福を司る神様。 米俵に乗り福袋と打出の小槌を持っています。
歌舞伎や浄瑠璃の題材にもなっている八百屋お七
恋人吉三とともにゆかりの寺として碑があります。
境内にはたくさんの仏像があります
説明書きもあるので読んでみてください。
五百羅漢
大火犠牲者の供養のために作られた約520体ほど石仏像
薬師如来像に金箔を貼ると健康になれるという
自分の悪いところや健康になりたい場所に貼るといいとされています。
御朱印ももらえます
大黒天の御朱印がもらえます。これを機に七福神全部集めるのもご利益があるそうですね。
お向かいさんはタレント事務所のホリプロ
ホリプロ所属のタレントさんが舞台やコンサートの成功祈願で訪れることもあるそうです。