マッサンの舞台「余市」は札幌からの充実の一日観光に最適！
北海道マッサンの舞台「余市」は札幌からの充実の一日観光に最適！
広島生まれの日本酒造り酒屋の息子が明治時代にスコットランドのグラスゴーに留学して、一人北海道にウィスキーの蒸留所を作る、ってなんて凄いことなんだろうってのがNHKの朝の連ドラ「マッサン」の竹鶴政孝さんの話なんですが、その舞台がこの余市です。ワイナリーもあるのでお酒三昧になってしまうかもですが、札幌からさくっと電車で行けて一日くらい楽しめる余市はなかなか充実のプラン。是非行ってみましょう！
ニッカウヰスキーの発祥の地、余市蒸留所です。ここがまさにマッサンこと竹鶴政孝さんが出発点とした場所です。今でも昔ながらの製法を守りながら作られているので雰囲気はとても伝わる温かい場所です。
見学場所全体図
文化財とされている現役の建物が沢山配置されています。
建物解説
文化財とされている棟のそれぞれの解説です。
とんがり帽子
クリスマスツリーのてっぺんに付けるようなとんがりが並ぶって表現されたりするそうです。この赤い屋根のあたりがまさに醸造所の本丸です。 1934年にこの地に、ニッカウヰスキーの前身である大日本果汁株式会社が設立されそれから2年後、余市蒸溜所のポットスチルの炉に石炭がくべられ、ニッカウヰスキーの記念すべきウイスキーづくりが始まったそうです。
糖化、発酵
乾燥させた麦芽に水を加えお粥状態にしてでんぷんを糖分に変え、それに酵母を加えてアルコールに変える工程です。この時点ではビールのような状態でアルコール度数も7%程度。
蒸留
発酵が終わったものを蒸留してウィスキーの原液の状態にします、これが蒸留工程。石炭直火のポットスチルで、実際に石炭をくべているところを見ることが出来ます。 ここで出来たウィスキーは無色透明。これを樽で熟成させると鮮やかな褐色になっていくそうです。
石炭直火蒸溜
竹鶴さんが自らが学んだロングモーン蒸溜所の方式にならい、石炭直火の蒸溜方式が採用されたそうです。適切な火力が保たれるように石炭をくべ続けるには熟練の職人の技が必要で、現在ではスコットランドでも珍しいそうです。
樽焼き
次は樽に入れて貯蔵し熟成する工程です。が、その前に貯蔵する樽を作らなければいけません。これは資料映像からですが、樽はこうやって焼いて作るそうです。これがウィスキーの風味におおいに影響するそうです。
貯蔵庫
１号貯蔵庫が見学出来ますが、これがたくさんあります。
貯蔵、熟成
樽の製造は実は中を焼いて作るそうで、その焼き具合がスモーキーな香りを生み出すそうです。味は樽の作り方次第で大変大事な要素だそうです。シェリー酒の樽を使うこともあり、その場合は甘い風味になるそうです。
研究棟
研究棟になっているRITAハウス。竹鶴政孝さんの奥様のリタさんの名前が付けられています。
竹鶴政孝翁
ニッカウヰスキーの始祖です。マッサンのモデルその人です。
居宅
まさにマッサンとリタの居宅が再現されています。
展示
お２人の紹介。明治時代にスコットランドで出会って日本に嫁さん連れてくるなんて、めちゃくちゃなモテ男ですね、マッサンは。
NHK「マッサン」
2014年9月29日から2015年3月28日まで放送された連続テレビ小説第91シリーズです。主演は、玉山鉄二とシャーロット・ケイト・フォックス。
展示模型
居宅の中に展示されていた模型です。ピアノがいつもなっていたそうです。
ミュージアム
ミュージアムが続きます。意外に奥が広いです。色々知れて楽しめます。珍しいウィスキーの有料試飲もこちらです。
ポットスチル
初期の頃のポットスチルの展示です。今とは大分大きさが違いますね。
有料試飲
有料試飲コーナーがあり、今回は一般販売が終わってしまったシングルモルトの「余市」のビンテージものをいただきました。
鶴
こちらも一般販売が終わってしまった「鶴」。こちらは宮城の蒸留所で作られたものとブレンドしたピュアモルト。
商品
商品化されていったものたちの展示があります。
無料試飲
別棟になりますが、販売所のとなりに無料試飲コーナーもあります。一応一人一杯です。
販売所
余市蒸留所特別の販売所です。色々なものが売っています。
余市蒸留所限定商品
余市蒸留所限定の商品も多数あります。シングルモルトの余市の限定版が結構良いかもしれません。
乗換駅です。ここから電車の時間が良ければそのまま電車で、悪ければバス。それも連絡が悪ければタクシーで片道5000円くらいで着きます。
実は宇宙飛行士の毛利さんが余市出身。そんなわけもあって宇宙記念館が建てられています。道の駅にもなっているところがお金の出所を伺わせますが、ニッカウィスキー蒸留所の隣に建っているので是非一緒に行ってみてください。 意外に宇宙好きには良いみたいです。
ウィスキーが目玉の余市ですが、実はワインも良いワイナリーがあるようです。 2013年にリニューアルした後、見学コースも設置されたそうで、仕込み・醸造・樽熟成から瓶詰め、丹精込めたワイン造りの現場を案内してもらえます。団体以外は予約不要みたいです。
ワインショップ
余市ワイン直営店ですので試飲してワインを味見してみてから選べます。
レストラン
「こだわりの石窯焼きピザや牧場牛を使用したハンバーグ、道産小麦を使用したパスタなど、食材は安心・良質。その旨さを引き出す技がつまったメニューの数々を、『余市ワイン」とともにお楽しみいただけます。』とのことです。
ワイナリーに行かない場合は、余市の前浜の獲れたての甘エビを使ったえびラーメンをランチにいただくのがよいかもしれません。
タクシーか車で行かないと難しい場所ですが、時期が良ければ珍しいローソク岩まで足を伸ばしてみるのも良いかもしれません。夕陽が沈む時間を調べればこんな写真を撮ることも出来ます。
国定公園
ニセコ積丹小樽海岸国定公園の中の奇石です。
46m？
実はこの岩全長46mもあるそうです。最近上部が崩れたという話しもあるので、高さは変わってしまったかもしれません。いずれにしてもいつまでもこの形であり続けるわけではなさそうなので機会がある方は是非。
- アプリで地図を見る
夜はせっかくだから札幌で食事したいってときでも、17時30分前後の電車に乗れば小樽で良い感じの乗り換えができて、19時くらいには札幌に戻れます。
マッサンのサイン
マッサンのモデルになったことを示すサインがあります。
リタロード
駅前からの道はリタロードと呼ばれているそうです。
帰りの電車は17時30分前後のものがあります。ニッカの蒸留所も17時で終わりですので駅舎の中にあるエルラプラザで時間を潰していれば丁度良い感じで札幌に19時くらいに帰れます。
アイスクリーム
美味しいアイスクリームがあるようです。
お土産
各種お土産もありますが、ウィスキーはニッカで買うでしょうしお土産全体としては札幌で買うでしょうから、マッサングッズが欲しい人くらいかな？
