信州・信濃町 癒しの森
長野信州・信濃町 癒しの森
信州・信濃町は、小林一茶を生み育て、いわさきちひろ、ミヒャエル・エンデらに愛された豊かな森があります。 大正時代に宣教師が静かな環境を求めて野尻湖畔に別荘地を拓き、多くの文学者がこの信濃町に滞在し作品を執筆するなど、昔からその静かで風光明美な環境が保養地として愛されてきました。 そんな信州・信濃町の黒姫高原に「癒しの森」があります。 全国に類をみない保養型観光地とも言える「癒しのまち」です。
森林セラピーのコースがいくつかありますが、おススメは御鹿池(おじかいけ)コースです。黒姫高原の森と草原の豊かな自然の中にある、御鹿池を周回する1.2キロほどのコースです。遊歩道は、多数整備されていて色々な難易度を楽しめます。小さな滝も二つあり、川のせせらぎが聞こえます。小鳥のさえずりなども良く聞こえ、静けさを存分に味わうこともできます。休憩所として黒姫童話館・童話の森ギャラリーが近くにあり、喫茶室での軽食も可能です。
黒姫童話館では、世界各国の童話や絵本、信州の昔話などを収蔵、展示しています。「はてしない物語」の作者ミヒャエル・エンデ、 松谷みよ子を中心とした国内外のおなじみの童話作家の人と作品を、子供も大人も親しみをもって学べるように紹介しています。 黒姫の森と草原に囲まれた豊かな自然の中にあり、文学と芸術と自然が一体的に楽しめる空間です。
1966年、いわさきちひろは、アトリエを兼ねた山荘を黒姫高原に建てました。この山荘ができてから、いわさきちひろは毎年ここで絵本の制作をおこなうようになりました。宮沢賢治の花や草木にまつわる童話を集めた『花の童話集』や、万葉集の秀歌150首を紹介した『万葉のうた』はこの黒姫で描かれました。また、「わらびを持つ少女」や「わらびと山つつじ」、「山里のスミレ」などの作品には、ちひろが愛し親しんだ黒姫の自然が息づいています。未完となった遺作『赤い蝋燭と人魚』(童心社)もこの山荘で描いていました。