×
想ひ出ポロポロ「バファローズ」訪ね歩き旅

想ひ出ポロポロ「バファローズ」訪ね歩き旅

大阪
  • 一人旅

  • 散策

  • スポーツ

  • 小旅行

想ひ出ポロポロ「バファローズ」訪ね歩き旅

大阪に本拠を置く唯一のプロ野球チーム、オリックス・バファローズ。 この球団の歴史は非常に複雑なのですが、オリックスではなく「バファローズ」の足跡を辿る旅に出てみました。 まずは現在オリックス・バファローズの本拠地となっている京セラドーム大阪。 ここは2004年暮れにオリックス・ブルーウェーブと合併した大阪近鉄バファローズの本拠地でもありました。 次に、その近鉄が1960~80年代に準本拠地として使用していた日生球場の跡地を探訪。 既に球場の建物は解体され、跡地には新たな商業施設の建設が進んでいます。 最後に、近鉄が大阪ドームの前に本拠地を置いていた藤井寺球場の跡地へ。 西宮ガーデンズやなんばパークスのような商業施設ではなく、現在は学校とマンションになってます。 三者三様だった「バファローズ」にまつわる3つのスタジアム物語、それではどうぞ!

  • 京セラドーム大阪こと大阪ドームは平成9(1997)年に開場。 東京ドーム、福岡ドームに次いで日本で3番目に誕生したドーム球場です。 それまで藤井寺球場に本拠地を置いていた近鉄バファローズが開場と同時に移転して来ました。 しかしバファローズも大阪ドームも、その後は数奇な運命を辿ることになります。 もともと大阪ドームは大阪市主体の第三セクターによって建造、運営されていました。 ところが役人主導の商いが上手く行くはずもなく、第三セクターは平成16(2004)年に破綻。 奇しくも同年、オリックス・ブルーウェーブと大阪近鉄バファローズが合併し、新生球団オリックス・バファローズが誕生します。

    • 経営破綻の末にオリックスグループが買収、京セラがスポンサーに

      経営破綻の末にオリックスグループが買収、京セラがスポンサーに

      この合併はオリックスが近鉄を吸収したようなもので、近鉄はプロ野球経営から撤退。 オリックスの歴代記録に阪急ブレーブスは継承しているものの、近鉄バファローズは含まれておりません。 さらには同18(2006)年にオリックスグループが大阪ドームの施設と第三セクターの株式を買収。 ここに球団とスタジアムが同一会社の経営下に置かれることとなりました。

    • イオンモールとスーパービバホームが隣接してるのでショッピングにも重宝!

      イオンモールとスーパービバホームが隣接してるのでショッピングにも重宝!

      ドームの目の前には巨大がガスタンクが3基。 大阪ガスの工場跡地に建設された名残ですね。 その大阪ガスは隣に新たな情報発信拠点「hu+gMUSEUM(ハグミュージアム)」を建設中で、2015年1月30日(金)にオープンの予定だそうです。 また、ドームにはイオンモール大阪ドームシティとスーパービバホームが隣接しているのでショッピングだけでも楽しめますよ。

    • ドーム内に商店街!? 階上にはバルコニー席付き個室観覧ルームが! さらにその上には多目的ホールも!

      ドーム内に商店街!? 階上にはバルコニー席付き個室観覧ルームが! さらにその上には多目的ホールも!

      2階にはグルメ&ショッピングの商店街「スタジアムモール」が。 ここには阪急、近鉄、オリックス・ブルーウェーブ3球団の歴史を展示したミュージアム「Bs SQUARE」があります。 入場は無料ですが営業日はオリックス戦開催日のみです。 隣には「手型コレクション」ギャラリーがあります。 京セラドーム大阪で公演したアーティストなどの手型約50点が展示されてます。

    • 「ロックコンサートでのタテノリ禁止」は有名です

      「ロックコンサートでのタテノリ禁止」は有名です

      ここでは阪神が春夏の高校野球で甲子園が使えない時、年に数試合ほどゲームを主催します。 また、巨人や横浜DeNAなど関東のチームが関西のファンのためにゲームを主催することも。 そしてドームといえばロックコンサートがつきものですが、ここでは演奏に合わせてジャンプすることが禁止されています。 軟弱な地盤に建てられたため振動が伝わりやすく、周囲が住宅街なので被害が大きいからだそうです。

    • 指定席には送風口が…これで暑い時の試合観戦もバッチリ!

      指定席には送風口が…これで暑い時の試合観戦もバッチリ!

      指定席に着くと前の座席に小さな送風口が設えてあります。 何のために存在するのか不思議でしたが、暫くしてナットク! ここから吹いてくる風が意外と心地良いのです。 特に暑さの厳しい日は、いかに屋内とはいえ扇子や団扇でパタパタしたくなるもの。 その点この“背もたれ送風口”、なかなかのグッドアイデア。 でも風が前方から吹き付け続くので喉が乾きます。 そうなるとビールの杯を重ねることになるので要注意!?

    • アクセスは大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線 ドーム前千代崎駅か、阪神なんば線ドーム前駅が便利!

      アクセスは大阪市営地下鉄長堀鶴見緑地線 ドーム前千代崎駅か、阪神なんば線ドーム前駅が便利!

      JR大阪環状線大正駅から歩いて行けないこともないですが、10分弱かかるので少し遠いですね。 大阪市営地下鉄中央線と阪神なんば線の九条駅からは10分ほど。 駅前から延びるアーケード商店街「ナインモール九条」を冷やかしながら向かうのも風情があっていいかも!?

  • 家電量販店やスポーツジムなどで構成された複合商業施設。 その隣にはスーパーの「ライフ」。 が、この施設…実はまだ完成しておりません! オープンは2015年春の予定だそうです。 では何故ここを敢えて紹介するのかというと… この場所に平成9(1997)年まで「日生球場」という野球場が存在したからです。 その名の通り日本生命が戦後間もない昭和25(1950)年、自社の野球部用に建造したアマチュア野球専用の球場。 しかし地理的に絶好の場所にあることから近鉄球団が目を付けます。 本拠地を藤井寺球場に置いたまま昭和34(1959)年から準本拠地として試合を主催してきました。

    • 最寄駅は森ノ宮…大阪城を遥かに臨む絶好のロケーション

      最寄駅は森ノ宮…大阪城を遥かに臨む絶好のロケーション

      近鉄が準本拠地として利用を始めてから四半世紀が過ぎた昭和59(1984)年。 近鉄が日生球場を使用していた最大の懸案事項、藤井寺球場のナイター設備が完成します。 これを機に近鉄は日生球場から実質的に撤退。 プロ野球の興業という最大の収入源を失ったことに加え、戦後すぐに建てられた施設の老朽化と相まって、日生球場は閉鎖、解体されました。

    • ここが「もりのみやキューズモールBASE」の建設地にして日生球場が存在した場所

      ここが「もりのみやキューズモールBASE」の建設地にして日生球場が存在した場所

      目の前を通る阪神高速の高架下を西へ向かって歩くこと数分。 目の前に白いフェンスで囲まれた一角が現れます。 格好の位置に歩道橋が立っていたので、そこに登ってフェンス内部の様子を見てみます。 敷地は新たな主となる施設の建設に向けて地割りされ、球場だった頃の面影はすっかり失われていました。

    • もりのみやキューズモールBASEの“BASE”とはベースボールのこと?

      もりのみやキューズモールBASEの“BASE”とはベースボールのこと?

      地面に掘られた穴にはコンクリートがドクドクと注ぎ込まれています。 近鉄が興業を打っていたスタジアムの記憶を、歴史の彼方へ埋没しているかのように。 ちなみに新施設名の「BASE」とは日生球場の「BASEBALL」にちなんでいるのはもちろん。 加えて「生活の拠点(ベース)」「暮らしの基本(ベース)」「カラダづくりの基礎(ベース)」になる施設…というコンセプトを現しているそうです。

    • 「森ノ宮ピロティホール」の地下には森ノ宮遺跡が

      「森ノ宮ピロティホール」の地下には森ノ宮遺跡が

      敷地の東側に、外壁が黄色に塗られた劇場があります。 演劇やミュージカルなどを上演している「森ノ宮ピロティホール」です。 その地下には、森ノ宮遺跡からの出土品を展示した遺跡展示室があります。 日生球場が解体された理由のひとつとして、一帯に森ノ宮遺跡が存在していることもあったそう。 なお、遺跡展示室が一般に公開されるのは年に数日間のみです。

    • 歩道のタイルにあしらわれた野球場のデザインこそ日生球場が存在した証です!

      歩道のタイルにあしらわれた野球場のデザインこそ日生球場が存在した証です!

      森ノ宮駅へ戻る途中、ふと足元を見ると歩道のタイルが独特なデザインをしています。 これは明らかに野球場を描いたものでしょう。 意外な場所に「日生球場」の存在した痕跡が遺されていました。 というか、これしか証はない…と言ったほうが正確かも知れません。

  • 大阪府下の藤井寺市。 かつてここにプロ野球チーム近鉄バファローズの本拠地、藤井寺球場がありました。 今その場所には「白球の夢」というモニュメントが立っています。 作者は大阪出身の彫刻家、玉野勢三氏。 台座の上には藤井寺球場を模した円盤が乗り、横には大阪近鉄時代の「Buffaloes」のロゴ。 円盤上には野球のボールが乗り、両手で頬杖をついた少年が膝をそろえて腰掛けています。 前面の銘板には「近鉄バファローズ本拠地 藤井寺球場跡 1928-2005」と刻まれてます。 他にギャラリーなどはなく、近鉄バファローズと藤井寺球場の存在を示す証は、これだけです。

    • 大阪の新たなるランドマーク「あべのハルカス」は日本一のノッポビル

      藤井寺へは「あべのハルカス」地下の大阪阿倍野橋駅から。 平成26(2014)年3月7日に全面開業した「あべのハルカス」は地上60階建て、高さ300メートルと日本最高峰の超高層ビル。 国内では東京スカイツリーの634メートル、東京タワーの333メートルに次ぐ高さ。 でも、どちらもビルではないので「あべのハルカス」が日本一のノッポビルということに。

    • 藤井寺へは大阪阿部野橋駅から

      藤井寺へは大阪阿部野橋駅から

      「あべのハルカス」が出来る前、ここには近鉄百貨店阿倍野本店がありました。 現在の「あべのハルカス近鉄本店」は売場面積10万平方メートルと、単独百貨店として日本一の広さを誇ります。 地下にある大阪阿倍野駅から近鉄南大阪線の準急に乗車。 13分ほどで藤井寺駅に到着します。

    • かつては日本最大のスタジアムだった藤井寺球場

      かつては日本最大のスタジアムだった藤井寺球場

      当時の藤井寺球場はフィールドの広さで甲子園を凌ぎ、収容観客人員数も7万人を誇る日本一の大スタジアムだったとか。 しかし太平洋戦争の金属供出令で建物の規模はショボンと縮小。 敵国の運動ということで野球自体ままならなくなり単なる練兵場に。 戦後プロ野球の発足に伴い近鉄もチームを結成、本拠地を藤井寺球場に置きます。 ところが反対運動で照明設備を設置できず、ナイターは日生球場で主催せざるを得ませんでした。

    • 1989年には藤井寺球場で最初で最後の日本シリーズ

      1989年には藤井寺球場で最初で最後の日本シリーズ

      近鉄は1949年の誕生から2004年の消滅まで55年間で4回優勝しています。 しかし79年と80年の日本シリーズはナイター問題のため大阪球場を借りて開催。 ようやく84年に照明施設が完成し、89年には最初で最後の日本シリーズを開催。 97年に大阪ドームが完成すると近鉄は本拠地を移転。 藤井寺球場は05年に閉鎖、翌年解体されました。 現在は北側に四天王寺学園、南側に大規模なマンションが立っています。

    • 近鉄は「あべのハルカス」にバファローズの歴史だけを展示したギャラリーを作って欲しい!

      近鉄は「あべのハルカス」にバファローズの歴史だけを展示したギャラリーを作って欲しい!

      藤井寺駅へ戻るとオリックス・バファローズのポスターを見かけました。 最初に結成されたのは1949年の「パールス」。 58年に巨人の大人気選手だった千葉茂を監督に招聘し、愛称の「猛牛」にあやかりチーム名を「バファロー」に改称。 62年に「バファローズ」に再改称し、現在のオリックスまで引き継がれてます。 近鉄はあべのハルカスに、バファローズの歴史だけを展示したギャラリーを作って欲しいところです。

  • 道頓堀にある、暖簾に大きく「たこ梅」と染め抜かれた一軒のおでん屋。 「たこ梅」本店は弘化元(1844)年創業という170年もの歴史を持つ老舗です。 本店のほか梅田地下街にも支店が3つあります。 正確には「おでん屋」ではなく関西風に「関東煮(かんとだき)屋」と呼ぶべきでしょうか。 関東の「おでん」は関西で「関東煮」と呼ばれる…よく言われます。 でも、おでんと 関東煮は似て非なる料理ではないかという気も。 味わいは思った以上に濃い目。 よく関東は濃い味、関西は薄味と言われますが、濃さだけなら東京のおでん屋とさほど変わらないように思えました。

    • たこ梅の燗酒は錫製のコップで

      まずは燗酒から。 目の前に錫製のコップがスッと出てきます。 円筒状で高さは10センチほど。 内側は漏斗状で外側との間が空洞になっており、酒が冷めるのを防ぎます。 手に持つとズシリと重く、それでいて掌にシックリくるのがいいですね

    • たこ梅の代名詞はタコの甘露煮!

      次いで突き出しの小鉢と、たこ梅の代名詞ともいえるタコの甘露煮。 たこは柔らかく、そのほんのりとした味わいが日本酒と絶妙に絡み合います。

    • たこ梅といえば鯨料理も名物

      尾の身、さえずり (ひげ鯨の舌)の刺し身。 赤身肉の刺身、たたき、ステーキ、カツ。 タンのカツやたたきなど。 ただし数が限られているので、遅い時間だと売り切れの可能性も。

フォトレポ0件
フォトレポを送る

写真と一言でおでかけプラン作者さんに「行ってきました!」を伝えよう。詳しくはこちら

ご利用のブラウザでは正しく画面が表示されない、もしくは一部の機能が使えない可能性がございます。以下の推奨環境でご利用ください。

推奨環境:Google Chrome 最新版、Safari 最新版