パワースポットマニアさんと巡る福井県小浜の聖地
福井パワースポットマニアさんと巡る福井県小浜の聖地
全国のパワースポットを巡り歩いているマニアさんと一緒に、福井県小浜の社寺めぐりをしました。小浜は素晴らしい社寺がたくさんあるところで、仏像めぐりが楽しいところです。今回は、”パワースポット”をテーマとして神仏習合の聖地として知られる神宮寺、国宝の三重塔や本堂で知られる明通寺、浄化のパワースポット若狭彦、若狭姫神社などをご紹介します。車でのおでかけをオススメします。どこも訪れてよかった…と思えるところばかりでした。
東大寺に霊水を届ける早春の行事、「お水送り」で知られるお寺です。本堂には注連縄がかけられ、内陣には神様と仏様が一緒においでです。神仏習合の古い形をとどめている典型的なお寺です。パワースポットマニアさんは、「”お水送りの寺”として知られていますが、強力な浄化のパワースポットです。聖地の雰囲気を感じることができる場所は、”本堂””井戸””参道”です。」と、言っていました。
神仏習合 本堂には神仏が集合(?)してるんです…!
本堂内陣に入るとそこは別世界…!ほの暗いお堂の中は、荘重な雰囲気。神仏の世界そのものです。神様が祀られ、榊が供えられる横には、たくさんの仏像が並び、灯明が灯されていました。
お水送り神事の湧水
お水送りの霊水をくみ上げる井戸です。ちょっと覗いて見ると、中には注連縄が掛けられ、神秘的な感じです。不気味な音が聞こえてきたので和尚さんに尋ねると、「それは蛙の鳴き声です。井戸の中に大きな蛙がいましてね。」とのことでした。
仁王門から参道を…!
「仁王門からの参道を歩きましょう。昔の僧坊の跡地を見ながら歩く参道は、穏やかな聖地の気を感じるパワースポットです。」僧坊の跡地は、何もないけれど季節の花が楽しめる素敵な散歩道です。
坂上田村麻呂により創建された古い歴史を持つお寺です。「ここはパワースポットとして紹介されることはあまりないみたい…。国宝の本堂と三重塔がクローズアップされるからね。でも、お寺を囲むうっそうと茂った林から山の霊気が届いてくる素晴らしいパワースポットだよ。」マニアさんのそんな言葉に納得…!でした。パワーを受け止めながら、広い境内を散策しましょう。
国宝の本堂
檜皮葺の本堂は、国宝になっています。ご本尊は平安時代に造られた薬師如来さまです。マニアさんは言いました。「ご本尊さまには、自分のお願いごとと一緒に、明通寺周辺の清らかな環境がずっと保たれますように…と祈願しましょう。」
珍しい深紗大将立像
深紗大将は、三蔵法師を砂漠で救ったといわれる、仏法を守る仏様です。頭にどくろを乗せ、腹部に人面、へびをつかむ奇怪な姿に圧倒されました。この仏様は珍しく日本には3つぐらいしかないそうです。
国宝の三重塔
明通寺のシンボルとも言える三重塔も国宝です。鬱蒼と茂る木々の中に立つ塔は深く印象に残りました。福井県には、国宝が2つだけありますが、その2つは、明通寺の本堂とこの塔だそうです。
上社となる若狭彦神社は、彦火火出見尊を祀る若狭の国の一宮です。山を背景に、古木に囲まれたお社は風格があり、一歩境内に入ると聖地の空気が感じられました。「浄化のパワースポットとして知られています。若狭彦神社、若狭姫神社は対になっています。セットでお参りしましょう。」マニアさんのコメントでした。
下社の若狭姫神社は、豊玉姫命を祀るお社で、縁結び、安産、子育てにご利益があると言われています。「パワースポットらしい雰囲気あるでしょ。背後の森から全部、神聖な気に包まれている神社です。この気をゆっくり味わってほしいですね。」と、マニアさんが言っていました。
パワーを感じる(?)千年杉
社殿の横には強いパワーを出しているという巨木「千年杉」があります。「ここに立って千年杉を見上げ、そのパワーを受け止めましょう。」というスポットもあります。
若狭彦神社、鵜の瀬遥拝所
若狭姫神社境内には、若狭彦神社、鵜の瀬の遥拝所があります。この3つのパワースポットを全部回る時間がない方は若狭姫神社に参拝して、若狭彦神社、鵜の瀬には遥拝所からお参りするといいかも…。
振り返ってもう一度…!
参拝を終えて「もう一度鳥居のところで、境内を振り返ってご挨拶。千年杉からパワーをいただきましょう。」振り返って見ると千年杉の生命力のようなものが感じられました。
現在は公園として整備されていますが、昔からの不思議な伝説が残されています。奈良の東大寺の「お水取り」のため、小浜の神宮寺でくみ上げた霊水を送りますが、その水はこの鵜の瀬で流します。この地は奈良まで繋がっていて、ここで流したお水は奈良まで届く…と、言われています。この鵜の瀬も浄化のパワースポットの一つとして知られています。
資料館
鵜の瀬公園の資料館には「お水送り」関連のパネルや人形が展示されています。行事のビデオもありますので、「お水送り」の様子を見ることもできます
ここはパワースポットと言われている場所ではありませんが、個人的に気に入っているところなので紹介します。2011年NHK大河ドラマは、”江~姫たちの戦国”でした。その時の主人公、お江のお姉さんである、お初ゆかりの寺が小浜にあるのです。お初は、初代小浜藩主である京極高次に嫁ぎました。高次が亡くなってから仏門に入り、江戸に住んでいましたが、小浜の地にお寺を建てることを発願しました。小浜を愛したお初は、亡くなってから遺言によりそのお寺に葬られました。それがこの常高寺です。
常高院(お初)の墓
「お初のお墓に饅頭を供えるのじゃ~!」ドラマでは、よくお饅頭を食べるシーンがあったお初ですが、「お初がお饅頭を好きだったという文献はないのですよ。」と和尚さんが言ってみえました。お初のお墓は、お寺の奥にひっそりとありました。
常高院(お初)の肖像画
常高院お初の肖像画や、お初自筆の遺言状も常高寺に残されています。またお寺には、江戸時代中期の見事な障壁画が残され、公開されています。
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もう一つ、浄化のパワースポットを紹介します。小浜からちょっと奥に入った若狭町には、知る人ぞ知るパワースポット”瓜割の滝”があります。泰澄大師がこの地に天徳寺を開き、竜神さんのお告げにより清水が湧きだしたとの伝説があります。流れ落ちる水は、瓜が割れるほどの冷たさ。周辺はデートにお勧めの素敵な散策スポットです。
滝というより湧水です
パワースポットマニアさんは、「滝というより湧水が勢いよく流れているところですね。水辺に立つだけで心身ともにリフレッシュされるような感じがします。」と紹介していました。
水汲み場もあります
ここの湧き水は健康にもよいとのことで、お水を汲んでポリタンクで持ち帰る人も多いです。売店ではポリタンクやお土産用のペットボトルのお水も売っています。