犬山寂光院と犬山城下町街歩き
愛知犬山寂光院と犬山城下町街歩き
国宝のお城、犬山城で知られる観光地、愛知県の犬山をご案内します。 犬山は最近城下町として整備&公開される場所が増えて、どんどん魅力的な街に育ってきました。 古い町並みを残す本町通りにも、昔からある町屋を再生した素敵なお店がいっぱいです。 今日は、紅葉の名所である寂光院と犬山城下町の街あるきのコースを紹介します。 街あるきで紹介するお店は、地元の人が観光で犬山を訪れる人を案内する時に行く…というとっておきのお店です。 このコースは、名鉄電車の「犬山遊園」駅をスタート。ここから寂光院~犬山城~城下町街歩き~名鉄電車の「犬山」駅まで全部歩きの1日コースです。2万歩以上歩くことになりますので、「犬山遊園」駅から寂光院往復はタクシーを使うのもいいかもしれません。(寂光院へのバスは、紅葉の最盛期の休日など特定の日だけ運行されています。) デートコースとしてもオススメです。
秋は、寂光院が主役スポットです。尾張の最古刹で、四季折々に風情ある千手観音の霊場です。 寂光院へは、まず名古屋駅から名鉄犬山線で犬山遊園駅へ。そこから寂光院の門前まで、木曽川べりの道を景色を眺めながら歩いて20分ぐらいです。(車の通りも多いので気を付けましょう。) 寂光院はもみじの名所として知られています。11月中旬からが一番美しい時期。紅葉は12月初旬まで楽しめます。 紅葉のシーズンは大変混み合いますが、新緑の頃もお勧めです。
紅葉の参道
本堂へは、ゆっくり歩いて15分ほどの階段が続きます。紅葉に彩られるシーズンは素晴らしい眺め。樹木の間の苔むした石仏と色とりどりのもみじ…。野鳥のさえずりも聞こえ心癒されます。
不動堂
参道の中ほどにある不動堂周辺はひときわ紅葉が鮮やかです。昨年は、12月10日でもキレイでした。中には弘法大師の作と伝えられるお不動さんがお祀りされ、神秘的な雰囲気に包まれています。
新緑の季節の本堂
ご本尊、千手観音をお祀りしています。「千の手で救って下さる有難い仏様」の信仰の寺として知られています。本堂付近は、和讃(録音)が流れ、霊場らしい雰囲気が漂っています。
なで仏
本堂脇に「なで仏」が…。「誰でも自由にスキンシップできるように本堂の外で待っていて下さいます。」の説明文に笑えました。体の痛みだけでなく心の痛みを分かち合って癒して下さるそうです。
随求堂
「求めに随い願いが叶う」仏様が祀られています。このお堂は古くから回廊を右回りに3回ってお参りする作法が伝わっています。本堂をぐるっと回ると裏側に素晴らしい眺望スポットが…!
信長公も見た眺め
1565年9月に織田信長公が柴田勝家を伴い、寂光院に参詣した記録があります。寂光院を清須城の鬼門鎮護の霊刹と定めたそうです。この展望台からの風景は信長公も眺めたことでしょう。木曽川対岸の美濃の国を眺めて攻略法を考えたのかも…。
願いの鐘
「音色と楽しむために打つのではなく、世の幸せを願って打つのだよ。」との説明文が…。「音色を楽しむ」と書いてあると、逆に、きっといい音色なんだろうな…と思ってしまいます。除夜の鐘はだれでも自由に撞けるそうです。
犬山城の近くにある和風喫茶。観光で訪れる人にも、地元の人にも人気のお店です。 寂光院から帰ってきて、ここで一休みしました。 お店の看板メニューは写真の”宇治ぜんざい”のようですが、昔ながらの味、”白玉ぜんざい”もオススメです。 次は、犬山城へ…!
白玉ぜんざいです…!
私のお勧めメニュー、白玉ぜんざいです。昔、おばあちゃんが作ってくれた白玉ぜんざいを思い出すような、ほっとする懐かしい味でした。他に、お抹茶とお菓子のセットも人気です。
国宝の犬山城です。現存する天守の中で最も古いものだそうです。1537年にこの場所に天守が作られ(最近1570年説も登場しています。)戦国時代、何代も城主が変わりました。 尾張徳川家の家臣、成瀬正成が入城した時、今のような姿になったそうです。 犬山城は、城主が大名ではなく家臣だったことや、最近(2004年)まで個人の持つ城だったことに特色があります。
戦国時代を感じさせます
降りるのが怖くなるような急な階段、武者隠し、石落とし、黒光りした廊下…、犬山城は、戦国の雰囲気をそのまま残す城です。天守から木曽川を望む眺めも素晴らしいです。
ここから石を落したか…?
「石落とし」です、戦いの時、ここから敵に向かって石を落としたのでしょうか…?石に当たった敵は、木曽川へじゃぼん…!川を渡ると美濃の国(!)です。
犬山城を訪れた後、ここでランチにしました。 お豆腐料理を中心とした「玉手箱ランチ」で知られています。 現在のところ、ランチはこの「玉手箱ランチ」1種類だけ。観光で訪れる人に人気です。休日は予約することをお勧めします。 地元の人にはお粥のモーニングサービスが人気です。
玉手箱ランチ
お店の名前が”浦島”なので、”玉手箱ランチ”なのかな…?運ばれてきた玉手箱を開けると…!豆腐の田楽など手造り豆腐を使ったお料理の数々が彩りよく盛り付けられています。
ランチのデザートです。
豆腐のコロッケカニ風味の登場した後は、待望のデザート。今日はシフォンケーキにゼリーが添えられています。見た目も美しい充実のデザートでした。
おかゆモーニング
飲み物を注文すると付いてくるモーニングサービスのお粥が人気です。(日によって、お粥の代わりにパンになる場合もあります。パンもおいしかったです。)
針綱神社は、古くから愛知県尾張地方を守護する神さまとして知られています。五穀豊穣、安産、長寿のご利益があると言われています。4月初旬に行われる犬山祭りはこの神社のお祭りです。満開の桜とお城の眺め、祭りの情緒が一緒に味わえるお祭りです。 祭りの日になると各町内から車山が曳きだされ、豪華なお神輿も練り歩きます。車山は全部からくり人形があります。祭りの2日目に「奉納からくり」を行い、見物する人たちでにぎわいます。 提灯の明かりが映える夜の車山もとても情緒があります。
犬山祭りのお神輿
犬山祭りのビデオとお神輿は、七五三や車のお祓いでご祈祷を受ける時の待合室で見ることができます。ご祈祷しない場合、ダメもとで社務所に見学を頼んでみてはいかがでしょうか。
花ひらくさくらみくじ
犬山の神社のおみくじは、最近ステキなデザインのものがよく登場しています。針綱神社のおみくじは、”花ひらくさくらみくじ”です。境内は一年中、おみくじの桜が満開です。
旧磯部家住宅は、犬山城下の古い商家で登録有形文化財です。 平成17年に保存修理が完成し、一般公開されるようになりました。街道に面した江戸時代の呉服商の重厚なつくりの建物です。 びっくりするほど奥行があります。座敷、中庭、土蔵など、昔の商家の暮らしぶりがうかがえます。
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本町通り周辺は、犬山城の城下町として整備されてきました。 古い町屋をリメイクした新しい感覚のお店がいっぱいです。 お土産やさん、五平餅など食べ物やさん、カフェなどいろいろ。 ショッピングに食べ歩きに…、見ているだけでも楽しめます。
犬山城下町の中にある城下町の情緒を感じる茶店です。 中庭の眺められるお座敷スペースがオススメです。 飲み物、和スイーツの他、ランチもあります。 「犬山のおばあちゃんの家」に行ったようなお雰囲気で 「おばあちゃん手作りのお昼ごはん」のようなお料理を味わうことができます。
おすすめのランチ
この日は豆腐ハンバーグのランチでした。根菜のたっぷりの田舎風けんちん汁、おばあちゃんの作ったようなポテトサラダ、ヒジキご飯、青菜の胡麻和えが犬山焼の器に盛られ、ヨーグルトがセットでした。
地元の人たちに人気、木曽川べりにあるおいしい珈琲の店です。 犬山城など観光地スポットから近いです。 地元の人には居心地のいい店なのですが、案外、観光で訪れる人には知られていない穴場スポットかも…。 オススメです。
この建物は、犬山城主成瀬家の家臣だった堀部家のお屋敷でした。 ここも国の登録文化財となり整備され、主屋、玄関土間、離れ座敷など見学できます。カフェ「みな蔵」もできました。 建物の中に入ると城下町での生活の様子が伺えます。 お座敷は居心地良く、ここでのんびりくつろぐこともできます。
犬山に古くからあるでんがくのお店。 明治時代、多賀三郎じいちゃんが、「犬山の入り口に食べ物屋さんがあるといいな~。」と田楽のお店を開き、松野屋さんが引き継いだのが戦前のこと…。 「犬山の串」がこんなに有名になる前の話で”犬山でんがくの元祖”のような存在の店です。 古い町並みの本町通りからはちょっと離れていますが、ぶらぶら歩いて訪ねてみては…。
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犬山は昔から良質な栗の産地です。 その犬山で採れた栗を使った栗きんとんをふわふわの羽二重餅で包んだ「栗羽二重」で知られているお菓子屋さんです。「栗羽二重」は、犬山のお土産にオススメのお菓子。最近ではデパートでも売られるようになり、全国的に知られるようになりました。
人気の”栗羽二重”
こちらに嫁いで来た時、「近くにこんなおいしいお菓子があるなんて…!」と感動…!遠くからの方に差し上げると喜ばれていました。今ではお取り寄せ人気商品となり、ウレシイような悲しいような…。