サイクリストの聖地・しまなみ海道にかかる橋をぜ~んぶめぐってみよう!
愛媛サイクリストの聖地・しまなみ海道にかかる橋をぜ~んぶめぐってみよう!
本州・四国を結ぶルートは全部で3つあります。そのうち一番西寄りにあるのが、愛媛県今治市と広島県尾道市を結ぶ「しまなみ海道」です。 他のルートに比べて橋の数がダントツで多く、瀬戸内海の絶景をじっくりと楽しみたいのならこの尾道~今治ルートが一番おすすめ!サイクリングターミナルの数も多く、瀬戸内海の風景に魅了されて二度三度と訪れるリピーターも多いのです。 自転車だけではなく、ツーリングやドライブ、ウォーキングやランニングを楽しむ人もたくさんいます。 毎年3月には「しまなみ縦走」というイベントが開催され、自転車もしくは徒歩で今治~尾道を完走する人もたくさんいます! ミシュランガイドにも掲載されたしまなみ海道の魅力。 今回は、全長約70km、計10本の橋をどどーんと全部ご紹介しちゃいます。気になる橋だけ見てもいいし、いろんな橋の写真を撮るのも楽しいし、おいしいもの食べに立ち寄ってもいい。 自分だけの「しまなみ海道のお気に入り」を、ぜひ見つけてみてください! ※「しまなみサイクリングフリー」というキャンペーンで、平成27年3月31日までの期間限定で自転車での通行料が無料になります。
ここにかかる橋は、なんと世界で初めて造られた三連吊橋! 今治側から第三大橋、第二大橋、第一大橋の順に架かっていて、全長は4105m。眼下には海の難所が広がり、来島海峡を行き交う船を見ることができます。 実はキロ当たりの通行料も日本一というネックがあるのですが、軽車両(自転車・原付)なら200円、徒歩なら無料です。 北側が自転車歩行道、南側がバイク道と分かれています。 3つの橋を駆け抜ければ、そこは大島。渡りきった達成感を味わいながら、うまいもので舌鼓を打ちましょう♪
馬島
第二大橋と第三大橋の間にある有人島で、高速バスの停留所があります。 この島にあるインターは島民専用のため、外から来る一般車の通行ができません。 でも、自転車や歩行者であれば、アンカ-ブロックの中にあるエレベーターを使って島に降りることができます。橋を見上げると大迫力♪
個人的にしまなみ海道の中でイチオシなのが、この多々羅大橋。もう、美しいの一言に尽きます! 大三島と生口島の間に架かる橋で、ちょうど橋の上に愛媛県と広島県の県境があります。 建設当初は世界最長の斜張橋でしたが記録を塗り替えられてしまいました…ですが、今でも日本最長の斜張橋です。 橋の全景を見るのであれば、大三島の多々羅しまなみ公園と、瀬戸田パーキングエリアがおすすめです。
鳴き龍現象
主塔部の歩道で大きな音を出すと、日光東照宮でおなじみの「鳴き龍現象」が体験できます。 歩道には鳴き龍現象を体験できるよう拍子木のようなものが置いてありますので、通行される際はぜひおためしを。 橋梁内での車の駐停車は禁止されていますので、くれぐれもご注意ください。
来島海峡大橋を抜けて大島の島内を抜けると、吊り橋が見えてきます。 この区間はちょっと変わった作りをしていて、大島途中の見近島までが吊橋、そこから伯方島までが桁橋という、2つのタイプの橋梁がつながっています。 来島海峡ほどの迫力はありませんが、全長1.2km程なので気軽に渡れますね。ただ、大島から橋に上がるまでのアプローチがなかなかの難所!
しまなみ海道唯一のアーチ橋(国内最大級)で、本四連絡橋の中で最初に開通したのが大三島橋です。 なんだー短い橋だなぁと思うかもしれませんが、大三島と伯方島の間は幅がなんと300m程しかありません。鼻栗瀬戸と呼ばれる潮流の激しいポイントで、船乗り泣かせの難所ともいわれています。 ちなみに「は!か!た!の!しお!」で有名な伯方塩業の工場は伯方島ではなく、大三島にあります。(工場見学もできますよ!)
生口島と因島を結ぶのも、多々羅大橋と同じ斜張橋です。 立地環境に配慮した結果、軽い桁と重い桁を両方使用した「複合斜張橋」というタイプのものが作られました。ハープのような美しいフォルムで、明かりが灯り始める夕刻もまた綺麗。 完成当時には世界最長の斜張橋だったのですが、この後、多々羅大橋が建設される際に生口橋の技術経験が生かされたのです。
向島と因島の間に架かる吊橋で、しまなみ海道の中では唯一の二階建て構造です。 この橋の建設技術も、後の大鳴門橋や瀬戸大橋など多くの吊橋に生かされています。
自転車歩行者道(下段)
上段が自動車専用道、下段が自転車歩行者道となっているので、斜めに走っている補剛桁の中を通る都合上、景色はあまり良くありません。 ありませんが、なぜかテンション上がっちゃう。わくわくしちゃうんです。トンネルっぽいのに橋!
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本州と向島の間に架かる斜張橋で、しまなみ海道唯一の自動車専用道。つまり、歩いて渡ることができない橋です。 景観に配慮し、尾道大橋とそっくりなデザインになっています。 パッと見同じ構造のように見えますが、実はケーブルの本数が増え、ケーブルそのものは細くなっているのがわかります。主塔も1本だけとさらにシンプル。見比べてみると、建設技術の向上がわかると思います。
新尾道大橋の55m東側にある古い橋で、新尾道大橋と合わせて「兄弟橋」「双子橋」と呼ばれたりします。 この橋にかぎっては、通行料が無料です。 現在尾道で自転車や徒歩で橋を渡れる唯一の橋ですが、歩行者・自転車専用道がついていない上に一部狭い箇所もあるので、沿線自治体では安全のために渡船を利用するよう勧めています。
橋を渡るには尾道大橋を利用するしかないのですが、歩行者道がなく危ないので、渡船の利用が推奨されています。 尾道水道の渡し船の歴史は古く、江戸時代から続いているといわれています。 渡船は富浜(向島)~尾道駅前、兼吉(向島)~尾道土堂などがあり、乗船料金は60円~100円程度。片道5分弱のミニクルージングもいいものですよ。