
『炎上供養』の国上寺と新潟県ゆかりの人物を巡る歴史たび
新潟『炎上供養』の国上寺と新潟県ゆかりの人物を巡る歴史たび
新潟県最古の寺である国上寺から始める歴史たびのプラン。 戦国時代は上杉謙信の祈願所だった国上寺。 今は日本で初めての『炎上供養』のお寺として知られるようになっている。 国上寺と合わせて周辺の散策スポットや新潟ゆかりの人物歴史資料館などにも立ち寄った。 国上寺、弥彦神社、弥彦神社御神廟、良寛記念館などは素晴らしい景勝地。 歴史に興味のない方も家族で楽しめる散策スポットではないかと思う。 このコースは東京から新幹線で長岡へ。長岡からレンタカーで1泊2日で回った。 絶景スポットあり、縁結びスポットあり、そして心優しき偉人達に会いに行く盛りだくさんのプランとなった。
国上山の中腹、杉や楓の古木に囲まれた歴史ある寺院だった。 軍神、上杉謙信の祈願所とのことで訪れたが、良寛ゆかりの寺でもある。むしろ謙信より良寛を感じるスポットだった。 上の写真は良寛ゆかりの五合庵。良寛が47歳からここに住んで仏道修行をしながら暮らしたところだという。 ひっそりとした境内の片隅にあり、豊かな自然を感じる環境だ。 ただし今の建物は良寛の時代のものではなく、再建されたものだ。
炎上供養
国上寺は『炎上供養』で知られる寺。 自分の発言した炎上データをアップロード。 供養ボタンを押して奉納するとお寺に供養してもらえるそうだ。
散策路
うっそうと茂る樹木。 良寛さんに出会えそうな境内の散策路。
癒し
広い境内に本堂、大師堂、六角堂、講堂などの建物がある。 傍らにやさしい表情の石仏があった。
千眼堂つり橋
森の中の散策路を行くと、途中に色鮮やかな橋が現れた。 橋を渡ると良寛が移り住んだ五合庵。
良寛の愛した国上山
風が心地よい眺望スポット。 良寛はこの美しい自然の中で暮らし、多くの詩や歌を残した。
越後平野の眺め
国上寺~吊り橋~五合庵の散策コースは1時間ほどだった。越後平野の眺めが素晴らしい。
越後国一之宮であり、新潟県随一のパワースポットとして知られている。 山を背景に建つ社殿は荘厳な雰囲気だ。 参拝後はロープウェイでご神廟へ。 帰ってからの門前町でのショッピングも楽しかった。
やひこじぇらーと
弥彦酒造の作ったジェラートの傑作。 弥彦産の素材を盛り込んである。 カレー豆入りなどちょっと変わったものもあった。 弥彦神社の門前町で買える。
かめやの栗おこわ団子
弥彦神社の駐車場の前にある「かめや」で買った。 栗おこわ団子は餅菓子の傑作だ。
縁結び神社として知られる御神廟は弥彦山山頂付近にある。 御神廟へはロープウェイで行った。 ロープウェイ山頂駅から御神廟へは歩いて20分程度。 日本海や越後平野の眺望の楽しめるハイキングコースだった。
越後平野の眺め
越後平野の眺めが素晴らしい。 運が良ければ日本海の向こうに佐渡島を見ることもできる。
海岸沿いにある小さな道の駅。 眺めの良いレストラン「陣屋」で昼食。 そして縁結びスポットとして知られる「夕凪の橋」へ。
出雲崎ラーメン
レストラン「陣屋」の道の駅天領の里オリジナルメニュー。 めんにもずくを練りこみ、もずくを添えた御当地ラーメン。 見た目は悪いが味はよかった。
夕凪の橋
道の駅の近くに縁結びスポットとして知られる夕凪の橋があった。 「恋人たちの聖地」となっている。 カモメがたくさん飛び交っていた。
新潟県出雲崎出身、江戸時代の僧、良寛を顕彰する記念館。 良寛の書、絵画、書簡など展示されている。 隣には「良寛と夕日の丘公園」もあり、良寛記念館から見る日本海と佐渡は「新潟景勝100選」で一位になったこともある。
耐雪庵
門をくぐると耐雪庵がある。耐雪とは良寛記念館の生みの親、佐藤吉太郎の号。 建物は良寛が住んだ五合庵を模したもの。
良寛記念館の建物
海沿いの景勝地にある。 1965年に開館した記念館の建物は国登録有形文化財に指定された。
打ち寄せる波の音
素晴らしい眺めだった。 目の前に日本海が広がり佐渡が見える。 そして打ち寄せる波の音。
司馬遼太郎の歴史小説「峠」の主人公、河井継之助の生涯を紹介する記念館。 継之助生家跡に建てられゆかりの品が展示されている。 継之助は幕末の時代、長岡藩の家老として活躍。 藩政改革を進め、戊辰戦争では「武装中立」の立場にたった。 和睦を目指したが実現せず、新政府軍との戦いを指揮した。 激しい戦いのうち、戦いの傷が元で最期を迎えたのが惜しまれる。 2018年は『戊辰戦争150年』で注目された。 また「峠」が映画化され、「峠 最後のサムライ」として公開予定だ。
ガトリング砲(複製)
幕末の時代、当時最新鋭兵器だった。 長岡城攻防戦では継之助が自ら射手となったという。 その威力は?猫パンチ程度のものだったらしい。
継之助生家の庭
記念館は継之助の生まれ育った場所にある。 庭だけが継之助の時代のまま残されていた。
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河井継之助記念館のそばに山本五十六記念館があったので立ち寄った。 日米開戦に最後まで反対しながらも、司令官として戦いの指揮をとって戦死した山本五十六を顕彰する記念館。 その生涯が紹介され、肖像画、手紙、愛用の品が展示されている。
山本五十六搭乗機の左翼
記念館の見どころ。 ブーゲンビル島上空で撃墜された攻撃機の左翼部分が展示されていた。 五十六はこれに乗って戦死した。
五十六カレー
記念館で売っているお土産。 五十六が航空隊の副長だった頃、青年将校に辛口カレーをふるまったという話をもとに作られたご当地カレー。