建築と歴史とアート、犬島
岡山建築と歴史とアート、犬島
岡山・宝伝港からフェリーで10分の距離にある瀬戸内の島のひとつ。 日本の近代化の象徴である精錬所が保存された犬島。廃墟好き必見です! 木造・瓦葺の家々が立ち並ぶ中に時折姿を見せる「犬島・家プロジェクト」の作品群は、そのどれもが特徴的でありながら島の風景と調和しながらも圧倒的な存在感をみせます。
明治時代末期まで活躍していた歴史ある銅の精錬所。 建築家・三分一博志が廃墟となっていたこの施設を美術館として復活させました。館内は高くそびえたつ煙突から吹き込む自然光のみで空気が循環させており、この土地で働いていた人たちの知恵を感じさせられます。 アートワークには小説家・三島由紀夫をイメージした作品が展示されています。生前暮らしていた自宅の建具をアート作品として展示しており、日本の近代化に警笛を鳴らした人間と廃墟の雰囲気が良く合う、ダークな世界観は見ごたえ抜群です。
ソーラー・ロック
三島由紀夫自邸の建具を使用した作品。床や壁、天井はなく、タンスや障子などが空中に浮いた状態で部屋を構成している様は不思議な気持ちにさせてくれます。
イカロス・タワー
「ソーラー・ロック」と同じく三島由紀夫自邸の廃材を利用した作品。 屋外に見るその姿はまた違った印象を受けます。
近代化産業遺産
銅の精錬過程で発生する鉱滓からできる、黒光りするカラミ煉瓦の風合いは非常に美しく、海風によって風化した姿には歴史を感じさせられます。
犬島チケットセンターカフェ
畳座敷に座りながら瀬戸内の海を眺められるほっと落ち着くカフェ。
色鮮やかな造花がリング状に展示されているギャラリー。 背後に見える民家や山、空の風景と作品との連続性が美しく感じます。
「コンタクトレンズ」という作品。 レンズ越しに見える風景は大小様々に上下が反転した世界をみせます。
さすが犬島! とてつもなく大きなワンちゃんがいます。