京都でまったり優雅に歴史ウオーク 下鴨エリア
京都京都でまったり優雅に歴史ウオーク 下鴨エリア
姉妹二人で歴史ウォークをテーマに京都へ行った。 今回は二人の行きたいところが微妙に違ったため、京都駅から二人は別行動した。 私の目的地は京都の雅を感じる下鴨神社周辺だ。 前から気になっていた豪商三井家の住宅、旧三井家下鴨別邸と下鴨神社に仕える神職の旧居、鴨社資料館秀穂社を中心に下鴨エリアを一人で歩いた。 一方、妹の目的地は幕末維新のスポットだ。寺田屋から霊山歴史館へとアクティブに回ったようだ。 二人の合流地点は、出町柳駅のそばの常林寺とした。 そして一緒に京都駅周辺のお店で食事とショッピングを楽しんだ。 一人旅の自由さと姉妹二人旅の楽しさ、両方味わった旅だった。 (今回は姉の歩いたエリアと二人が合流したエリアのみを紹介している。)
下鴨神社のすぐ近くにある旧三井家下鴨別邸が公開されている。 豪商として知られる三井家の別邸は木屋町にあった明治期の建物を大正期にここに移して増築したものだ。 豪商の別邸と聞くと豪華な造りを連想したが、一見思ったより質素な印象を受ける。 ただ説明を聞くと材質は最高のものを使い、細部にこだわり、柱一本、板一枚も選び抜かれたものだという。 「贅を尽くす」とはこういうことなのだろうか。 明治期の建物と大正期に増築された建物には微妙な違いがある。 明治期は豪壮な趣き、大正期の建物は大正ロマンの香りがする。 その違いを感じながら建物を回ると面白い。
4階建てに見える
建物は望楼のある3階建て。 3階建てなのに、この角度から見ると4階建てに見える。
大正ロマン
大正期に増築された建物の細部に施されたデザインが面白い。 少し甘い大正ロマンを感じる。
座敷から庭園を眺める
まずは1階座敷でくつろぎ、ゆっくりと庭の眺める。 手入れの行き届いた苔の庭園が広がっている。
庭から建物を眺める
庭から眺める建物は「いかにも豪商の邸宅」といった貫録を感じる。 3階にある月見のための望楼が特徴的だ。残念ながら非公開。
世界遺産に登録されている京都を代表する歴史ある神社。 旧三井家下鴨別邸からは、糺の森と呼ばれる樹木におおわれた参道を行く。 加茂建角身命と玉依姫命が祭られている。 本殿は国宝。鮮やかな朱塗りの楼門など社殿の多くは重文。 美しく京都の雅を感じる神社だった。
王朝ロマン
美しすぎるパワースポット。 優美で洗練された王朝文化の世界がここにある。
縁結び相生社
鴨の七不思議のひとつ、「連理の賢木」がここにある。 2本の木が途中で1本につながっていることから縁結びスポットといわれる。
祭祀場跡
神社に広がる原生林「糺の森」の中には、古くから祭祀が行われていた場所がひっそりと。とても印象に残った。
鴨社資料館「秀穂舎(しゅうすいしゃ)」は、下鴨神社に奉職した浅田家の旧宅を復元したものだ。 下鴨神社には建築技術や調度品の継承と後継者の育成のための学問が設けられ、その中にはこの浅田家のような鴨社画工司というものがあった。 とても珍しい。今まで下鴨神社に社家住宅の遺構があったことも知らなかったが、復元された屋敷を訪れるのも初めてだ。 屋敷に上がって見学。神社に伝わる貴重な資料も公開されていた。 家の裏に小川が流れ、禊場になっていたのが印象に残った。
玄関
玄関を入る。浅田家の屋敷は約400坪、神棚の間、画室、住まいと別れている。 玄関の庭には鴨社を象徴する葵が植えられていた。
禊場
鴨社の神官や氏人の家には、祭祀に奉仕する時のための禊場があった。 家の裏には清らかな流れの小川があり、ここで禊をしたという。
石人文官
鴨社の参道に面するこの地区は、昔、鴨社に奉職する学問所指導者の屋敷街だった。 屋敷のしるしとして、石人文官の像を建てていたという。
下鴨神社境内にある茶店。「まめ豆茶と申餅のセット」を注文した。 申餅は下鴨神社の名物で、神前に供えられた餅を復元したものだ。 まめ豆茶は黒豆のお茶。飲んだ後、急須の中残った豆を取出し、少量の塩をかけて食べるのが面白かった。
女性の守り神として信仰されている神社。 手鏡の絵馬に自分で顔を描いて、美しくなれるよう祈願するのが人気を集めている。 「方丈記」の著者である鴨長明は河合神社の神官の家に生まれた。様々な事情により神職を継ぐことができなかったという。 境内には方丈記の方丈が再現され、鴨長明資料館も公開されていた。
鴨長明資料室
方丈記の著者、鴨長明の資料館。鴨長明の紹介とゆかりの品々が展示されていた。 しばらく忘れていた「ゆく河の流れは絶えずして」の文章を思い出した。
かりん水
休憩所で、かりん水を注文。 下鴨神社で収穫した「かりん」とご神水による冷たいドリンクだ。 「かりん」は美肌効果があるそうだ。
出町柳駅付近まで歩く。駅の近くにある常林寺へ。 別行動タイムはここまで、妹と合流する。 境内一面、萩が生い茂っている。萩の花の咲く季節以外はひっそりとしている。 常林寺は幕末維新の歴史スポットとして注目されているが、一般公開されていなかった。
勝海舟ゆかりの寺
勝海舟が京都を訪れた時の宿泊所がこのお寺。お部屋を見たいと思ったが、残念なことに一般公開されていなかった。もっと調べてから行くべきだったか。
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京都駅周辺ジェイアール伊勢丹にある都路里で遅めの昼食。 とても人気の高いお店。並んでで順番を待つ。 眺めの良い席に案内され、京都らしい茶そばセットを注文。
京都駅周辺のお店でショッピングの後、デザートタイム。 久しぶりに京都タワーに行くとすっかり様子が変わっていた。 「京都タワーじゃないよ。京都タワーサンドに変わったんだよ。」と妹に言われる。 1階の「辻利」で季節のパルフェを注文。 抹茶ソフトクリームに生八つ橋やホワイトチョコなどのトッピング。 混み合っている店内ではいろいろな国の言葉が飛び交っていた。「私たちの名古屋弁もね。」