フェスティバル / トーキョー（以下 F/T）は同時代の舞台作品の魅力を多角的に紹介し、舞台芸術の新たな可能性を追求する舞台芸術祭だ。11回目の開催となる F/T18 は ｢脱ぎすて跨またぎ越せ、新しい人へ｣ をテーマに、2018年10月13日(土) 〜 11月18日(日)までの37日間、国内外のアーティストが集結。F/Tでしか出会えない国際共同製作プログラムをはじめ、まちなかで舞台芸術を鑑賞できる作品、アジアのアーティストの新しい波に注目した作品、市民参加イベントなど、多彩なプロジェクトを展開する。
※フェスティバル / トーキョー18は東京芸術祭2018の一環として開催される。

主な演目

アジアシリーズ vol.5 トランス・フィールド

国際交流基金および国際交流基金アジアセンターとの共催で、アジア各国の舞台芸術、音楽、美術などを紹介する本シリーズ。フェスティバル/トーキョーでは、2014年の「韓国」特集を皮切りに、「ミャンマー」(F/T15)、「マレーシア」（F/T16）、「中国」（F/T17）と、毎年綿密なリサーチを実施し、歴史、文化、
社会背景を踏まえた気鋭のアーティストの作品をキュレーション、あわせて多様な言語、文化、身体のあり方を前提とした継続性のある交流の基盤づくりを進めてきた。
　5回目の開催となる今回のテーマ「トランス・フィールド」は、これまでの「アジア地域から毎年1カ国を特集する」という枠組みを脱するものでもある。
地図に描かれた国の形と、そこで醸成された文化は、必ずしも同じ輪郭を描かない。こうした整合性の不在の背景にある歴史と文化の多様性を踏まえ、新たな視座から世界を見渡すことこそが、これからの「アジアシリーズ」に求められる役割ではないだろうか。もちろん、越境や融解は、地理的な境界に限った事象ではない。アジア地域の多様で複雑な社会、文化を反映した表現においてもまた、芸術分野の境界を超えたさまざまな試みがなされている。本企画では、こうした芸術分野の融合や表現形式の変化にも着目、アジアの文化とその未来について、観客、参加者と共に思考をめぐらす場を創造していく。

まちなかパフォーマンスシリーズ

まちなかのさまざまな場所で、演劇、美術、パフォーマンスなどの演目を実施するシリーズの3回目。場所が持つ固有の歴史やそこから生まれた物語、さらには現在の東京に流れる空気を舞台に取り入れながら、まちなかでしか成立しない作品を作り出す試みである。観客が劇場へ赴くのではなく、演劇がまちの中へ入っていく仕組みを、既存の演劇の枠を超える複数のアーティストと創造する。

マレビトの会『福島を上演する』

作・演出：マレビトの会

ナシーム・スレイマンプール×ブッシュシアター

『NASSIM』（ナシーム）
作・出演：ナシーム・スレイマンプール

ドキュントメント『Changes』（チェンジズ）

監督・撮影・編集：山本卓卓

「参加する・学ぶ」 — F/ T では、観 劇するだけでないフェスティバルと市民との接点として、多彩な「参加する」「学ぶ」プログラムを展開している。

シンポジウム

「 フェスティバ ル・アップデート」

ディレクターズ・ラウンジ

• 「ディレクター／ディレクションのこれから」
• 「背景？前景？」

ディスカバリー・プログラム

• ミーツ F/T
• F/T ステーション
• 展示

※その他プログラム多数

プログラム数

主催 16 プログラム

連携 15 プログラム