引接寺( 千本ゑんま堂)
京都府京都市上京区閻魔前町34千本通りを北へ上がった西側にある高野山真言宗の寺院・ゑんま堂…正式名称は引接寺(いんじょうじ)と言います。「引導を渡す」と言う意味があるそうで、その名の通り 死んだ人をあの世のどこへ送るかを決める閻魔さまが祀られています。
お寺がある界隈は「鳥辺野」・「化野」と並んで平安京の三大葬送地、「蓮台野」の入り口にあたるそうで、亡くなった方を葬るための石仏や卒塔婆が立ち並んだことから<千本>と言う地名が付いたと言われています。
平安時代の学者で歌人でもある小野篁(おののたかむら)卿が、冥界で閻魔さまから伝授された「精霊供養の法」の根本道場として自らが刻んだ閻魔さまの像を祀ったのが起源となっています。