慈尊院
和歌山県伊都郡九度山町慈尊院832宗派は高野山真言宗。
山号は万年山。
本尊は弥勒仏(慈尊とも)。
高野山の政所として創建。
空海(弘法大師)が真言密教の道場の根拠地を求め、大和国宇智郡で猟師の姿に扮した地主神・狩場明神(高野御子大神)と出会い、紀伊国の霊地・高野山を知る。
狩場明神はその使いである白・黒二匹の犬に空海を高野山まで導いた。
816年、空海は嵯峨天皇から高野山の地を賜った。
九度山の雨引山麓に、高野山一山の庶務を司る政所(寺務所)を設置、高野山への宿所・冬期避寒修行の場として慈氏寺(慈氏とは弥勒仏のこと)を建立。
高野山の狩場明神とその母・丹生都比売大神も祀る。