くろまんぷ
兵庫県川辺郡猪名川町林田南山 林田木津から林田に通じるトンネル。
別称、くろまんぷ。
1881年、柏原村に住む福井伊之助が工事を請け負うも固い岩盤、所々にある軟岩の崩壊で難工事であったが、工費の不足分は柏原の有志が私財を投げ打って完成、明治の隠れた偉業とも。
現存する石製トンネルとしては日本最古とも。
「くろまんぷ」の元となった岩肌は現在、コンクリートで補強。
鉱山等で坑道を意味する間歩(まぶ)から転化してマンプと呼ぶようになったとか。
杤原バス停付近には煉瓦作りの「明マンプ」(あかまんぷ)と呼ばれた杤原トンネル跡があり、明治時代に完成するも閉鎖。
かつては篠山の歩兵第70連隊、伊丹の大阪第4師団とを結ぶ重要な軍用道路にも。