薩摩切子は、江戸時代に生まれたガラス工芸品です。薩摩藩主・島津斉彬によって「世界への輸出」を目的として生み出されました。しかし、その夢がかなわぬまま斉彬が死去し、激しい時代の波にのまれた薩摩切子は、30年足らずで一度途絶えてしまいます。
残された数の少なさや、その高い技術から『幻の工芸品』とまで呼ばれましたが、約100年の時を経て、1985年に「薩摩切子を復元させたい」と島津家に集った職人たちによって、再び作られるようになったのです。
薩摩切子ならではの、卓越したカット技術でのみ生み出される“ぼかし”と呼ばれる柔らかなグラデーションは、見るものに温かみを感じさせてくれます。また、薩摩切子は透明ガラスの上に色ガラスを厚く被せ、様々なカット文様を彫って作られており、重厚感があります。
グラスだと少しお値段が張りますが、少し手頃なアクセサリーであれば、特別な方へ、記念やお祝いの贈り物に最適です。もちろん、ご自身のご褒美にも。
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