尾道ってどんなところ?
地形や自然環境が特殊
尾道は港町でありながら、山あいに囲まれた”坂の街”。急な坂沿いに多くの民家が軒を連ねるなかにこぢんまりとしたカフェやパン屋さんなどが見つかるのが何とも好奇心をくすぐる街なのです。坂道を登って行くと瀬戸内海に広がる島々を一望できるのもポイントです。
猫の街といわれている
坂や細い道が多いことで車があまり乗り入れないなどの理由でたくさんの猫が棲みついたといわれています。実際に、街をぷらぷらと歩いている猫たちに出会えます。
「尾道ラーメン」を味わえる
空前のラーメンブームに乗って、尾道で食べられていた豚骨の背脂たっぷりで海鮮系のダシが効いたラーメンが「尾道ラーメン」として観光ポイントのひとつとなっています。
見どころ
観光の一大スポット・坂の上の「千光寺」へ
尾道観光で欠かせないスポットといえば坂の上の「千光寺」。朱色に塗られた本堂は珍しく、文化的価値も認められています。本堂から見える尾道水道と瀬戸内海の風景には定評があり、多くの人がこの景色を求めてやってきます。
千光寺へは坂を登って行くこともできますがロープウェイも利用可能です。約3分ほどで千光寺公園に到着します。ここから千光寺や文学のこみち、猫の細道へのアクセスできます。このように、まずロープウェイで上まで登ってしまってから坂を下りながら観光するのがおすすめです。ロープウェイは大人片道320円。
切り立つ崖のような場所には大きな岩が沢山。その岩を鎖を頼りに登る修行があるといいます。もちろん参拝者も体験することができます。くさり山を登り切った先の景色もさぞかし美しいことでしょう。
有名作品の撮影地にもなった場所を巡ろう
映画「時をかける少女」の撮影地ともなった「艮神社(うしとら)」はロープウェイを降りてすぐの場所です。歴史を物語るような大木に急な石段が映画のシチュエーションを思わせます。
映画「時をかける少女」の監督である大林宣彦による「尾道三部作」は、尾道を舞台にした青春SF映画です。尾道に行く前に映画を見れば街歩きが更に楽しくなるかもしれません。
猫の細道で”石探し”とお土産探しを楽しむ
細くて急な坂道のひとつに「猫の細道」と呼ばれる路地があります。こちらは日中でもあまり日が差し込まないこともあってか苔が多かったり、”裏道”感の漂う神妙な細い道です。
園山春二という作家が丸い石に猫の絵を描いた、通称「福猫石」を路地の至る所に置きはじめたことが「猫の細道」のはじまりです。この石を探し歩いて写真を撮って回るのも楽しそうですね。
隠れ家的なお店や小さなギャラリーショップ・看板猫のいる猫グッズショップなどが点々としています。写真を撮ったり、福猫石を見つけたり、猫とたわむれたりできる癒しスポットです。
文学ゆかりの地をまわる
文学界で”こみち”の重要性は高く、日本各地に文学にゆかりのある路がありますね。尾道の「文学のこみち」も、作家たちが愛した尾道の風景から紡がれた言葉が無数の石に刻まれています。
「おのみち文学の館」は、4つの文学にまつわる史跡群を指しています。「文学記念室」、「中村憲吉旧居」、「志賀直哉旧居」と「尾道市文学公園」からなります。特に、日本の文学史の中でも重要人物である志賀直哉の旧宅は尾道水道を眺める位置にあります。
背脂たっぷりの尾道ラーメンでお腹を満たそう
「尾道ラーメン」の愛称で親しまれ、大きな豚骨の背脂が入っているのが代表的な特徴です。その他の特徴は各店のスタイルによって小魚のダシや鶏ガラなど様々なのです。
「朱華園」は尾道ラーメンの代表格的なお店。昼頃になるとお店の前に大行列が出来、賑わいを見せます。スタンダードな「中華そば」は600円とリーズナブルです。ジューシーなチャーシューと、メンマ、平打ちの麺の歯ごたえがさっぱり目の味付けのスープによく合います。
連なる坂道で隠れ家カフェを見つけよう
細い路地を抜けた先にひっそりと佇む隠れ家カフェが急増中。尾道観光はとにかく坂を降りたり階段を登ったりと沢山歩きます。そんなときにホッと一息いれられるような空間で休憩をとってみましょう。
特に、近年はリノベーション文化の浸透により、空き家になっていた民家などを改装して、落ち着きのある空間を作り出しているカフェやゲストハウスが増えています。
商店街にも落ち着けるカフェは数多くありますが、少し歩いた路地の裏や、住宅街の中にあるお店も多いので見つけづらいのが特徴。事前に調べてから行きましょう。
こんな風に見晴らしの良い、尾道ならではのカフェもあります。本を読んでゆったりしてみたり、ぼーっと景色を眺めてみたりしましょう。
※情報は取材時のものです、お出かけ前に公式サイトでご確認ください。
散歩のお供に食べ歩きグルメを楽しもう
尾道駅近くの尾道商店街は小さな商店が立ち並んでいる食べ歩きベストスポット。坂道をこれから登る人も、降りてきた人も思わず目を奪われ気づいたら食べてしまうようなものが並んでいます。「夕焼けカフェ」のドーナツはハート型が可愛いらしい手作りのドーナツです。1個140円から。
こちらは商店街のパン屋さん「パン屋航路」。観光にぴったりの小さなパンが種類豊富に取り揃えられています。キッシュなどの変わったネタもありますよ。
尾道で不動の人気を誇るアイス屋さん。定番のアイスモナカは1個150円と、超お手軽です。なつかしさのあるミルク味とモナカのサクサク感がたまりません。
広島観光のお土産完全ガイドはこちら
※情報は取材時のものです、お出かけ前に公式サイトでご確認ください。
しまなみ海道サイクリングを楽しもう
広島県尾道市と愛媛県今治市間を結ぶ全長約60kmの自動車道です。同区間の中に6つの島があり、サイクリングロードとしても有名です。
瀬戸内海の穏やかな海を横目にサイクリングが楽しめます。途中の寄り道でアイスクリームやご当地グルメを食べたりして楽しめます。
見逃すことができないのが橋と海が織りなす夕日の絶景。時間を狙って休憩時間を取りましょう。
アクセス情報
広島市内から
-
鉄道
JR広島駅→JR三原駅→JR尾道駅
所要時間:新幹線利用の場合約50分、普通電車の場合1時間30分
料金:新幹線利用の場合2,460円、普通電車の場合1,470円
※2018年の西日本豪雨災害によってJR山陰本線で不通区間あり、最新情報を確認しましょう。 -
高速バス
広島バスセンターからフラワーライナーでJR尾道駅まで直通
所要時間:約1時間30分
料金:片道1,750円 -
自動車
山陽自動車道 尾道IC下車→国道184号線 市街地方面へ南下
所要時間:約70分
広島空港から
- 直通高速バス
所要時間:約1時間
料金:1,130円
※情報は取材時のものです、お出かけ前に公式サイトでご確認ください。
よくある質問Q&A
観光にかかる所要時間は?
半日ほどあれば観光できます。千光寺や猫の細道もそれほど離れていないため見所だけ周るのであれば2時間半〜3時間ほどあれば廻れます。ラーメン店やカフェなどは夜は営業しない店も多いため、昼頃からの観光が望ましいです。
徒歩で観光できますか?
できます。坂道や細い道が多いので、車や自転車よりも徒歩での観光が望ましいでしょう。
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