高知県の新型コロナウイルス感染症対策
高知ってどんなところ?
「南国土佐」と呼ばれ、年間通じて過ごしやすい温暖な気候に恵まれた高知県。春は山や野原に美しい花々が咲き誇り、夏は抜けるような青空のもと川遊びや海遊びを満喫できます。秋は一変、しっとりと紅葉が色づき、高知を囲む雄大な山々が鮮やかに変化します。
冬は、自然豊かな高知ならではのおいしい空気が一段と澄み渡り、清々しい気持ちにさせてくれます。春夏秋冬で異なる表情を見せ、「四季」という日本の魅力を最大限に感じられる場所でもあります。
高知県民は、ルールや先入観にとらわれない自由な発想力を秘めていると言われています。歴史においても高知県出身の偉人達が日本の未来を動かしてきました。
驚くべき先見の明を持って幕末を駆け抜けた坂本龍馬。薩長同盟の立役者となった中岡慎太郎、土佐勤王党の党首だった武市半平太(たけちはんぺいた)。
そして、日本のビジネス界に大きな影響を与えた三菱財閥創始者・岩崎弥太郎。戦後日本の総理大臣となり、日本を独立に導いた吉田茂など。 県内各地にある、偉人達のルーツを探ってみては。
また、訪れたらおさえておきたいご当地グルメ。新鮮なカツオをワラの炎で表面だけ焼いた「カツオのたたき」、アユやアメゴなどの日本では希少となってしまった川の幸、文旦やゆずなどの柑橘類など、美味しいものが揃っています。米どころとしても知られ、地酒のレベルも高く、お土産にも好評です。
高知旅行の見どころ
龍馬ゆかりの地!維新の歴史を探る
高知といえば、「坂本龍馬」抜きには語れません。県内には、龍馬関連スポットが点在しています。桂浜の坂本龍馬像はあまりにも有名な、高知の定番観光スポットです。
高知で生まれ育った龍馬。薩摩藩と長州藩の仲を取り持ち「薩長同盟」や「大政奉還」の成立に尽力するなど、明治維新に多大な影響を与えた人物です。彼の生きた軌跡を記録している「坂本龍馬記念館」、生誕地で高知城からほど近い高知市上町。坂本龍馬が脱藩の際に歩いた高知最後の場所である檮原町(ゆすはらちょう)など、当時に思いを馳せてみてはいかがでしょう。
地元の観光ガイドと歩く「龍馬の生まれたまち歩き~土佐っ歩~(とさっぽ)」は、龍馬が生まれ育った土佐の風土や歴史、文化に触れることができます。歴史にあまり詳しくない人でも気軽に参加できます。
雄大な自然に触れる
四万十川(しまんとがわ)や四国カルスト、室戸(むろと)岬、足摺(あしずり)岬と、大自然のパワーみなぎる名所も楽しめるのも高知の魅力。壮大な眺めと澄み切った空気は格別でリフレッシュにもってこいです。移動には車が便利で、ドライブしていると次々に素晴らしい景観が現れます。
行程に余裕があるなら、自然のアクティビティを体感してみるのもおすすめです。四万十川でのカヌーは、ゆったりとした流れが多いので初心者でも安心してトライできます。そのほか、ラフティングや屋形船、星空観賞など存分にアウトドアが楽しめます。
観光列車を楽しむ
高知ではユニークな観光列車が運行しています。山景色や川沿い、海岸線など車窓ならではの風景も見ものです。
2020年春、高知〜窪川を走る新観光列車「志国土佐 時代(とき)の夜明けのものがたり」が運行開始予定です。以前まで運行していた「志国高知 幕末維新号」の魅力を存分に引き継いでいます。
自然いっぱいの景色が広がる、岡山駅~高知駅~中村・宿毛駅間を毎日運転するのが「土讃線(どさんせん) アンパンマン列車」。車内には、“パン工場”をイメージした16席限定の指定席「アンパンマンシート」があり、シートや天井、カーテンまでもアンパンマンと仲間たちで彩られています。
貨車を改造した元祖トロッコ列車「清流しまんと号」をリニューアルした「しまんトロッコ」。四万十川の風景に映える山吹色のボディが特徴です。そのほか、清らかな川を楽しむかっぱ達をイメージした「海洋堂ホビートレイン」、初代新幹線0系をイメージした「鉄道ホビートレイン」など、移動がさらに楽しくなりそうです。
四国八十八ヵ所・高知16霊場をめぐる
四国八十八ヵ所霊場は生誕の地である四国で厳しい修行を重ねた弘法大師・空海が、815(弘仁6)年に開創したと伝えられています。2014年には開創1200年を迎えました。
面積が広い高知県は、寺と寺の間の距離が長く、札所は16ヵ寺しかありません。坂のきつい山道も多く、心身を整えてしっかり歩く場であることから、「修行の道場」といわれます。第24番「最御崎寺(ほつみさきじ)」から第39番「延光寺」があります。
1日に数ヵ寺をめぐる「一日遍路」や1県をまとめてめぐる「一国まいり」など、自分のペースに合わせて回れます。バスやタクシーをうまく活用しましょう。
絶品グルメを堪能
南に太平洋が広がり、北は四国山地に阻まれた高知県。代表するグルメと言えば、カツオのたたきや皿鉢(さわち)料理です。
また、実は米どころでもあり、ハレの日は姿寿司や田舎寿司など、地域独特のお寿司をごちそうとしてきました。そのほか、ウツボやイタドリ、リュウキュウなど、他県ではあまり見かけない素材も上手に料理し、それぞれの町で海、山、川の豊かな食文化が根付いています。
ソウルフードの「鍋焼きラーメン」や「ペラ焼き」は小腹が空いた時のおやつにも。そして、グルメのお供にはぜひ地酒を。
高知市中心部・周辺エリア
県の中心部として賑わい、「これぞ高知」といったような王道スポットが集結しているエリアです。特に、高知が初めてという人はまずは押さえておくといいでしょう。
「高知城」をはじめとして、土佐の歴史文化を体感できる「高知県立高知城歴史博物館」、「高知県立坂元龍馬記念館」、龍馬像で有名な「桂浜」、野外マーケットの「日曜市」などが見どころです。
郊外にある「仁淀ブルー」とまで称される美しい清流「仁淀川(によどがわ)」、日本3大鍾乳洞の一つ「龍河洞(りゅうがどう)」も見逃せません。
高知県立高知城歴史博物館
土佐藩主・山内家伝来の貴重な資料を中心に、土佐藩・高知県ゆかりの歴史資料や美術工芸品の数々を展示する本格的博物館。2017(平成29)年3月、高知城のふもとに開館しました。
国宝や重要文化財を含む約67,000点に及ぶ貴重な資料を中心に、土佐藩・高知県ゆかりの歴史資料や絢爛豪華な大名道具、美術工芸品の数々を収蔵・展示しています。船をイメージした外観、壁や装飾に「土佐漆喰」「土佐和紙」など伝統素材を使用しているのも見どころです。
実物資料の展示を基本とし、体験型展示や映像、メディア機器などで、大人から子どもまで楽しみながら歴史を学ぶことができます。また、年間を通してテーマや季節にそった多彩な企画展や催し物も開催。迫力ある高知城の姿を目の前にのぞむ、展望ロビーは必見です。
「日曜市」や「ひろめ市場」で賑わう商店街にも隣接し、博物館とあわせて城下町をまるごと楽しめます。アクセスは、とさでん交通路面電車「高知城前」下車、徒歩約3分です。
高知城
高知市の中心にある典型的な平山城。初代土佐藩主・山内一豊(やまうちかつとよ)とその妻・千代が礎を築いた土佐二十四万石の歴史ある城です。関ヶ原戦の功績により徳川家康から土佐一国を拝領した山内が、1601(慶長6)年、新城の築城工事を始め整備しました。3層6階の天守閣や追手門などの建物は当時の息吹を今に伝え、国の重要文化財となっています。
日本国内に残る木造の12古天守の一つで、火災や震災、明治維新による全国的な廃城、太平洋戦争など幾度となく襲ってきた危機を乗り越え、現在でもその姿を残しています。江戸時代の天守と強固な扉のある追手門が現存する貴重な城。追手門前は絶好の撮影スポットになっています。
アクセスは、とさでん交通 路面電車「高知駅前」下車、徒歩約5分です。
高知県立坂本龍馬記念館
坂本龍馬の第一級の資料が揃い、龍馬のすべてが分かる「龍馬の殿堂」がリニューアルし、2018年4月にグランドオープン。全国から龍馬ファンが繰り返し訪れる施設として、また高知県の観光スポットの一つとして、広く親しまれています。
体験型展示へと変貌を遂げた本館に加え、本格的な博物館施設として建設された新館も登場しました。2館体制で龍馬をさらに深く楽しく知ることができます。
新館には、龍馬の手紙など貴重な資料を展示した「常設展示室」、多彩なテーマで龍馬や幕末に関する展覧会を開催する「企画展示室」。そのほか、漂流の末にアメリカに渡り、西洋の文化や制度を学び、10年後に帰国したジョン万次郎を紹介する「ジョン万次郎展示室」があります。また、一度見たら忘れられない斬新な外観も見逃せません。
観覧料は、企画展開催時は、大人(18才以上)700円、その他の期間は、大人(18才以上)500円です。新館・本館をあわせた観覧時間の目安はおよそ90分。アクセスは、高知駅バスターミナルから桂浜行きとさでん交通バスで「龍馬記念館前」バス停下車、徒歩約2分です。
0(かつらはま)
高知県を代表する景勝地の一つ。浦戸湾(うらどわん)口、龍頭岬(りゅうずみさき)と龍王岬の間に弓状に広がる海岸で、背後に茂り合う松の緑と、海浜の五色の小砂利、紺碧の海が箱庭のように調和する見事な景観です。
古来より月の名所として知られ、“月の名所は桂浜・・・”と「よさこい節」にも唄われています。東端の龍頭岬では、幕末の志士・坂本龍馬の銅像が太平洋を見下ろしています。像の高さは5m30cm、台座を含めると13.5mです。
海浜一帯は「桂浜公園」となっていて、「桂浜水族館」や、山手には「坂本龍馬記念館」もあります。
香美(かみ)市立やなせたかし記念館
正式名称は、「香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム&詩とメルヘン絵本館 」。香北町出身の漫画家・やなせたかしの多彩な創作世界を収集・研究・公開することを柱に、1996年に設立されました。
やなせたかし自身が描いたタブローや貴重な絵本原画などを通して「アンパンマン」の世界を体感できる「アンパンマンミュージアム」。全長3mの巨大アンパンマン像をはじめとした屋外展示なども楽しめます。
また、やなせたかしのライフワークの一つである雑誌『詩とメルヘン』の作品を鑑賞できる「詩とメルヘン絵本館」があります。そのほか、年に1〜2階、企画展などを行う「別館」や「やなせうさぎ」像も建つ「やなせたかし記念公園」などの施設があります。
アンパンマンの絵本原画やタブローを展示した4階「やなせたかしギャラリー」をはじめ、アンパンマンの住む世界をジオラマで再現した地階「アンパンマンワールド」等が人気です。
仁淀川(によどがわ)
水質日本一の1級河川で奇跡の清流と呼ばれる「仁淀川」。四万十川、吉野川と並ぶ四国3大河川の一つです。抜群の透明度を誇り、カヌ ーやラフティングなどのアクティビティの他、釣り・キャンプ・川遊びなど、昔から水に親しまれており、その水辺利用率は常に全国トップクラスを維持しています。
また、流域には水が青く澄んでいることから「仁淀ブルー」と呼ばれる安居渓谷や秋の時期には紅葉がとても美しい中津渓谷などの見所も多くあります。高知市内から下流であれば、車で30分程度、上流は1時間〜2時間程度で行くことができるのも魅力です。
宇佐しおかぜ公園
親子クジラのオブジェが出迎える「宇佐しおかぜ公園」。ドライブの合間の休憩場としても最適で、ホエールウオッチングの出港場所でもあります。土佐湾は、日本屈指のホエールウオッチングエリアで、高い確率で会うことができます。クルージングの所要時間は約5時間ほどです。海に面した公園は、潮風とともに海辺を散歩するのもおすすめです。
高知よさこい情報交流館
1954(昭和29)年に生まれた高知の「よさこい祭り」の歴史や魅力を紹介しています。外観は、よさこい祭りには欠かすことのできない地方車(じかたしゃ)がモチーフです。館内は、歴史と知識のエリア「よさこいサークル」と、進化と体験のエリア「よさこいスクエア」で構成されています。
よさこい踊り体験や鳴子づくり体験も。8月の祭り本番だけでなく、よさこいの原点や魅力が年中楽しめます。入館無料です。
高知県立牧野植物園
高知県出身の植物学者・牧野富太郎(まきのとみたろう)博士の業績を顕彰するため、1958年に高知市五台山に開園しました。
約6haの園内では、西南日本の植物や博士ゆかりの植物など、四季折々およそ3,000種が楽しめます。珍しい熱帯植物があるジャングルさながらの温室や、博士の業績や魅力を紹介した展示も必見です。
至るところにフォトジェニックな空間が広がり、SNS映えも間違いなし。園内を散築した後は、緑に囲まれたレストランやカフェでゆったり。オリジナルグッズが充実するショップも立ち寄ってみましょう。
龍河洞(りゅうがどう)
香美市土佐山田町に位置する、日本の代表的観光鍾乳洞。1億7500万年もの永い歳月をかけてつくりだしたと言われ、幻想的で神秘的な世界を体感できます。洞内出口付近に弥生時代の穴居生活の跡があり、特に石灰華に包まれた弥生式土器は世界的にも珍しく貴重とされています。
また、アトラクションの「観光コース」の他、「冒険コース」は狭い道を這って進んだり、丸木のハシゴを登ったりなど、真っ暗闇への体験ができます。手ぶらでお手軽、お子様でも十分に楽しめます。事前予約が必要です。高知市内から車で約40分ほどです。
日曜市
江戸時代から300年以上の歴史を持つ土佐の日曜市。高知城の追手門からはりまや町の電車通りにかけて約1kmにわたる「追手筋(おうてすじ)」で開かれます。年始(1月1・2日)とよさこい祭り期間(8月10〜 12日)を除く毎週日曜日に行っています。約500の店が並び、新鮮な野菜・果物・花・植木・日用雑貨など盛りだくさん。1日に約17,000人が訪れる生活市です。
ひろめ市場
高知市の中心に位置し高知城から徒歩2分、日曜市にも隣接した観光施設となっています。土佐を味わう飲食店、活きのいい鮮魚店、ユニークな雑貨店など様々な個性・特長を持つ60以上の店舗が集まり、昼も夜も活気にあふれる「屋台村」といった雰囲気。
市場内で購入した飲食物は、約400席に及ぶテーブルとイスの設けられた広場・通り・横丁で自由に食べられます。高知の定番メニューであるカツオのたたきやクジラなども揃っているので、高知グルメを気軽に楽しむにはもってこいのスポット。あいにく日曜市が見られない人でもここなら毎日が賑わっています。
はりまや橋
よさこい節にも歌われ、純信・お馬の恋物語でも知られる「はりまや橋」。江戸時代初期、堀川を隔ててすんでいた播磨屋と櫃屋(ひつや)が互いの往来のために橋を架けたのが「はりまや橋」の名の由来といわれています。長さ約10mほどの小さな朱塗りの太鼓橋は、外せない撮影スポットです。
現在は周辺が「はりまや橋公園」として整備されています。よさこい節のメロディとともに龍馬や桂浜が現れるからくり時計もあります。
竹林寺(ちくりんじ)
高知市五台山にある真言宗智山派の寺院で、四国霊場第31番札所です。724(神亀元)年に、聖武天皇が唐の五台山で文殊菩薩に拝する夢を見た天皇が行基に五台山に似た山を捜すように命じ、山上に堂宇を建立したのが起源です。
本堂が国の重要文化財に指定されているほか、宝物館内には、仏像17体が奉安されており、そのすべてが国の重要文化財に指定されています。
室戸(むろと)・安芸(あき)エリア
高知中心部からは車で約1〜2時間ほど、「室戸岬」をはじめとした「室戸ジオパーク」やゆずの生産地として有名な「馬路(うまじ)村」がある自然豊富なエリアです。
世界的にも高く評価されている「室戸ユネスコ世界ジオパーク」。奇岩が続く海岸線は、特にドライブに最適。マイカーもしくはレンタカーを利用してぜひ爽快に走ってみたいものです。またこの辺りで水揚げされるキンメダイが絶品です。
モネが描いた理想の庭・美しいフラワーガーデン北川村「モネの庭」マルモッタン、ゆずで有名な「馬路村」では、ゆずを使ったポン酢やジュース、ハンドクリームなどのお土産品選びも楽しめます。
室戸岬
四国東南端に突き出る室戸岬は、古くは海の難所として知られ、海岸は奇岩が乱立。亜熱帯性樹林や海岸植物が茂り、1964年6月に室戸阿南海岸国定公園の指定を受け、2011年9月に世界ジオパークに認定されています。全長約2.6kmの乱礁遊歩道を散策してみましょう。
また、土佐の志士・中岡慎太郎の像、弘法大師ゆかりの地なども見どころとなっています。室戸岬のシンボル・室戸岬灯台。ここからの眺望は素晴らしく雄大絶景です。
室戸世界ジオパークセンター
室戸の大地の成り立ちをはじめ、そこで育まれた人々の暮らしや歴史、文化など、室戸世界ジオパークの魅力を紹介しています。ダイナミックな地形、亜熱帯植物の群落、大地と人が紡ぐ歴史を感じられる場所。室戸世界ジオパークセンターは、ジオパークの楽しみ方を知り、実際のフィールドを巡り、地元の人たちの話を聞き、人と大地の共生について考えるきっかけづくりの拠点です。
大地が盛り上がり続ける場所で人々がどのように賢く暮らしてきたかをテーマにしている、室戸ユネスコ世界ジオパーク。2011年9月、美しい自然とそれを守りながら活かす活動が高く評価され、世界ジオパークネットワークへの加盟が認定されました。地質・地形、文化、動植物など、見どころたくさんです。
地元ツアーへの参加がおすすめ。普通ではできない体験や個性豊かな地元ガイドの案内でディープな魅力を知ることができます。
北川村「モネの庭」マルモッタン
2020年4月で開園20周年を迎える「モネの庭」。印象派の巨匠・モネがこよなく愛したフランス・ジヴェルニーの庭をモデルに創られています。色とりどりの睡蓮とゆらめく水面、太鼓橋や藤棚、バラのアーチ、混ざり合う光と花の色。庭を散策すると、彼が描いていた風景の中に紛れ込んだようです。
水鏡に映る木々や草花の美しい様子は、北川村のまぶしい光と青い山海を背景に四季折々の自然模様を描きだし、草木の成長とともにその姿を変えていきます。
北川村の自然の中で再現した「花の庭」「水の庭」「光の庭」の3つの庭が楽しめます。入園料は、大人(高校生以上)730円、小人(小中学生)310円、小学生未満は無料となっています。
馬路(うまじ)村
馬路村は、高知県の東部、安芸郡の中北部に位置しています。馬路地区は安田川水系に、魚梁瀬(やなせ)地区は奈半利川(なはりがわ)水系に属しており、徳島県境隣接市町村とは標高1,000m級の山岳によって隔てられた山村です。村内に、国道、鉄道、信号、高校、コンビニ、スーパーはなく、高知市まで車で2時間弱です。
古来より杉の産地として知られ、特に魚梁瀬の千本杉は美林として有名で、高知県の県木となっています。総面積の96%が山林という、林業の村です。村の基幹産業は、林業と農業が主です。農業は、42haの農用地でゆずを栽培し、その加工品を馬路村のブランドとしています。馬路村と聞いて真っ先にゆずを思いうかべるほど、全国的に知名度が広がりました。
1日の寒暖差が激しい馬路村。気温差が大きいからこそ、ゆずの果皮が厚くなって香り成分が多くなります。さらには果肉の酸味を強くし、香りと酸味のバランスがいいおいしいゆずができます。加工品のぽん酢しょうゆ「ゆずの村」やはちみつ入りゆず飲料「ごっくん馬路村」は長年のヒット商品です。
馬路温泉
安田川を見下ろす場所に建つ「馬路温泉」。泉質はナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉で、創傷・火傷・リュウマチ性疾患などに効くと言われています。ゆったりした浴室からは安田川や馬路の山が眺められ、美肌効果も期待できます。冬至の季節にはゆず風呂も。日帰りでも、宿泊のどちらでも温泉を楽しむこともできます。
中岡慎太郎館
幕末から明治維新へ向かってひたむきに走りつづけた志士、中岡慎太郎。 交友、健脚、政治論、書、剣、中岡慎太郎の魅力を、数々の展示で紹介する日本随一の歴史資料館です。
激動の時代を己の信念通りに生き抜いた中岡の気骨、夢、喜怒哀楽が、奇蹟のごとく甦ります。勇ましい中岡慎太郎像は、生誕160年を記念し、全国からの募金によって建立されました。
四万十(しまんと)・足摺(あしずり)・四国カルストエリア
豊かな自然が育んだ絶景の数々を楽しめるエリアです。日本最後の清流と言われる「四万十川」は、高知を代表するスポット。雄大な川の流れに沿って国道が続き、随所に見どころが点在しています。カヌー、ラフティング、屋形船、サイクリングなど体感できるアクティビティが充実しているのも魅力です。
四国最南端の岬「足摺岬」。シーサイドドライブは、圧倒的な迫力の造形美に感動です。壮大なパノラマが広がる「四国カルスト」は、愛媛県から高知にかけて広がっています。草原には珍しい高原植物も見ることができます。移動には車があると便利です。
四万十川(しまんとがわ)
「日本最後の清流」と呼ばれる、県西部を流れる四国最長で全長196kmの河川。津野町の不入山(いらずやま)に端を発し、中土佐町、四万十町、四万十市を流れています。火振り漁や柴づけ漁など現在でも伝統的な漁が行われています。
上流から下流に数多く残っている沈下橋(ちんかばし)は、欄干がなく川の増水時に水面下に沈むことで流失しないように作られました。今も住民の生活道であるとともに、四万十川の風物詩となっています。
また、遊覧船やカヌーなど自然を満喫できるアクティビティも充実。レンタサイクルでゆっくりと川沿いの絶景を楽しみながら、四万十川の恵みを体感するのもおすすめです。
海洋館ホビー館四万十
世界的フィギュアメーカー海洋堂の創業者・宮脇修が四万十の奥地、「打井川(うついがわ)」に縁があることから高知のへんぴな山奥にミュージアムが建てられました。
2008(平成20)年に廃校になった「打井川小学校」を改築して作られた「ホビー館」には、過疎の地域に新たな人の集まりと賑わいを起こしたいという地域住民の思いが込められています。
世界的なフィギュアメーカーとして知られる海洋堂の歴史が詰まったフィギュアとコレクションを約7,000点展示、様々なジャンルのフィギュアを楽しむことができます。
常設展示の他、ホビー館では年3回、様々なテーマで企画展を開催、ジオラマ体験教室も行っています。館内は基本的に自由に撮影可能。いろんなショットを撮るのも楽しいですね。
足摺岬(あしずりみさき)
四国最南端、太平洋に突き出た足摺半島の先端の岬。展望台からは270度以上の視界が広がり、地球の丸さが実感できます。自然が織りなすダイナミックな景観があり、地球の雄大さを感じずにはいられません。
2月中旬〜下旬にはツバキ、8〜10月にはハマカンゾウが見頃を迎えます。周辺には開湯から1200年という歴史を持つ「あしずり温泉郷」があり、温泉を堪能できます。
四国カルスト
愛媛県と高知県との県境にまたがる四国カルスト。山口県の秋吉台、福岡県の平尾台と並ぶ日本3大カルストの一つで、東西約25km、3つのうち標高の1番高い場所にあります。
この高原を牧場に、多数の牛が放牧されています。牧歌的な風景が広がり、さわやかな高原の風が吹き渡ります。白い石灰岩が散りばめられた光景は、まさに「日本のスイス」です。
東端の「天狗高原」から「姫鶴平」を抜け、西端の「大野ヶ原」へと続く「四国カルスト縦断線」は、ドライブするも良し、遊歩道を歩いてハイキングするも良し。自然にあふれ、心も体も癒されます。
ドライブを予定している場合は、ガソリンを十分入れてから向かいましょう。土日は営業が閉まっている場合もありますのでご注意ください。
安並水車の里
藩政時代、土佐藩家老・野中兼山(のなかけんざん)が四万十川の支流から周辺の4つの村に灌漑(かんがい)用の分水路を作りました。この水路から田んぼに水をくみ上げるための水車が各地に設置され、明治の初期には約50基がのどかに回っていました。
現在は観光用の水車が昔の姿を再現しています。周囲は公園として整備され、花期には約450本のアジサイが田園風景を美しく彩ります。現在ではあまり見られることがない水車の光景は、インスタ映え必至です。
唐人駄場(とうじんだば)遺跡巨石群
縄文時代早期から弥生時代にかけての石器や土器片が数多く出土した遺跡です。「唐人石」と呼ばれる高さ6~7mもある花こう岩が山中に点在し、古代ロマンあふれるパワースポットとして人気を集めています。石の形は様々で、凹面があったり、三日月型に削られていたり。
足場が組まれている所であれば登ることもできます。世界一の規模と言われるストーンサークルや、大小無数の石。一体、誰がなんの目的でこのようなことをしたのか、今も謎に包まれたままです。
竜串(たつくし)海岸
「竜串海岸」といえば、奇岩群が見どころです。桜浜海水浴場に続く壮大な風景。竜串には、激しい風や波の浸食作用によって「蜂の巣構造」と呼ばれる特徴的な岩肌をはじめ、大竹・小竹・らんま石・かぶと石・鯉の滝登りなどの名称で呼ばれる奇岩・奇勝が点在します。地学教材の宝庫と言われ、現在も波風を受け変化を続けています。
まるで現代アートのような、圧倒的な自然の造形美を堪能することができます。散策時は、サンダルなど滑りやすい靴は避けた方が良いでしょう。
高知のご当地グルメ
カツオのたたき
カツオの一本釣りで有名な高知の定番グルメです。香ばしく燻された皮と、味がギュッと締まった身、調理されたばかりの一品は現地だからこそ味わえます。
カツオには旬が初ガツオと戻りガツオの年に2回あります。旬の4月頃から高知でも水揚げされる初ガツオは脂が少なくとてもさわやかな味が特徴です。一方8月終わりごろから水揚げされるカツオが戻りガツオと呼ばれています。春が旬の初ガツオはたたきにして食べると一層美味しいといわれています。
カツオのたたきの起源は諸説ありますが、漁師のまかない飯だったと言われています。丁寧に藁焼きされ、分厚くて香ばしく、格別です。ネギ類の香草を添えたり、シンプルに塩のみをつけて、あるいは、スダチなどの柑橘系の醤油たれやポン酢などをかけて食べます。
鍋焼ラーメン
土鍋でぐつぐつ煮込んだ、鍋焼きうどんならぬ、須崎市の人気ご当地ラーメンです。鶏ガラの醤油味で、あっさりしていながら旨味が強いのが特徴。戦後まもなく、一軒の食堂の“やさしさ”から生まれたと言われています。市内には食べられるお店が約30軒あり、トッピングは青ネギ・ちくわ・生卵といたってシンプルです。
室戸キンメ丼
室戸市は、キンメダイの日本一の水揚げ量を誇ります。朝3時ごろから出発する、室戸沖からの日戻り漁で鮮度も抜群です。キンメダイの照り焼きと旬の地魚の刺身が丼の上に相乗りしたのが「室戸キンメ丼」です。
最初はそのままで、半分くらい食べたらお好みでキンメダイでとった出汁をかけて食べても。その日の海の状況によりキンメダイが入荷しないこともありますので、事前にお店に問い合わせしておくことをおすすめします。
ペラ焼き
土佐清水市で昔から愛されて来たご当地グルメ「ペラ焼き」。じゃこ天・ネギ・卵とシンプルな素材に節粉と青のりで風味付けした、ペラっと薄いお好み焼きのような感じ。辛めのソースが絶妙で、一度食べるとハマる味と好評です。ビールのお供にはもちろん、食事や子どものおやつとしても親しまれてきました。
アイスクリン
高知を代表するスイーツです。砂糖、卵、脱脂粉乳、バナナ香料等で作られる乳脂肪分3%以下の氷菓子のことで、見た目はアイスクリームですが、専門的な分類によると、かき氷の分類になるのだとか。
独特のサクサク、シャリシャリの食感と、さっぱりとした甘さが特徴です。定番はバナナ味ですが、抹茶やゆずなどもあります。昔は全国どこにでもあったようですが、今でも街中で普通に売られているのは高知だけだそうです。子どもからお年寄りまで幅広く今でも市民に愛されつづけています。
高知への主要エリアからのアクセス・所要時間
飛行機で
-
東京から
羽田空港から高知空港まで約1時間25分(ANA、JAL)
成田空港から高知空港まで約1時間40分(Jetstar) -
名古屋から
名古屋(小牧)空港から高知空港まで約1時間(JAL、FDA) -
大阪から
伊丹空港から高知空港まで約45分(ANA)
関西国際空港から高知空港まで約50分(Jetstar)※月・金・土・日のみ運航 -
神戸から
神戸空港から高知空港まで約45分(FDA) -
福岡から
福岡空港から高知空港まで約55分(JAL)
電車で
-
東京から
東京駅から新幹線のぞみで岡山駅まで約3時間17分、岡山駅から特急「南風」で高知駅まで約2時間40分 -
名古屋から
名古屋駅から新幹線のぞみで岡山駅まで約1時間37分、岡山駅から特急「南風」で高知駅まで約2時間40分 -
大阪から
新大阪駅から新幹線みずほ・さくらで岡山駅まで約45分、岡山駅から特急「南風」で高知駅まで約2時間40分 -
神戸から
新神戸駅から新幹線みずほ・のぞみで岡山駅まで約32分、岡山駅から特急「南風」で高知駅まで約2時間40分 -
福岡から
博多駅から新幹線のぞみ・さくらで岡山駅まで約1時間50分、岡山駅から特急「南風」で高知駅まで約2時間40分
バスで
-
東京から
東京駅八重洲南口から高速バスで高知駅まで約12時間20分 -
名古屋から
名鉄バスセンターから高速バスで高知駅まで約9時間 -
大阪から
大阪(梅田)から高速バスで高知駅まで約5時間 -
神戸から
神戸三宮バスターミナルから高速バスで高知駅まで約5時間 -
福岡から
博多駅から高速バスで高知駅まで約10時間50分
フェリーで
- 大分から
大分・佐伯港から宿毛港(片島)まで宿毛フェリーで約3時間10分
車で
- 東京から
東京IC(瀬戸大橋経由)から高知ICまで約8時間40分 - 名古屋から
名古屋西IC(瀬戸大橋経由)から高知ICまで約5時間20分 - 大阪から
中国吹田IC(瀬戸大橋経由)から高知ICまで約3時間45分 - 福岡から
福岡ICから高知ICまで約6時間25分
高知空港・高知駅を紹介
高知空港(高知龍馬空港)
高知県南国市にある、 空の玄関口です。国内航空会社のANA、JAL、FDA、Jetstarが運行しています。東京、大阪、神戸、福岡、名古屋との路線を結んでいます。
高知市内までは空港連絡バスが運行しており、高知駅まで約25分です。車であれば、約35分ほど。1Fレンタカーカウンターで観光に便利な車の手配も可能です。
2F出発ロビーには、レストランやカフェ、様々なお土産物を扱っているショップがあります。また、マッサージチェアや喫煙室等、出発までの時間を快適に過ごせるエリアもあります。
高知駅
クジラの形がユニークな高知駅。吹き抜けがある大きな屋根が特徴です。また、高知出身の漫画家・やなせたかしにちなんだ「アンパンマンマーチ」も流れています。
JR高知駅南口を出ると、駅前には「こうち旅広場」が広がっています。坂本龍馬・中岡慎太郎・武市半平太と土佐の3志士の像がお出迎え。高知駅を利用することがあれば、ぜひ見ておきましょう。
広場内の「高知観光情報発信館とさてらす」では、高知県内の観光地を地域ごとに分けて紹介しています。観光に便利な「My遊バス」の発車地点でもあります。
高知の年間イベント情報
3月
南国土佐皿鉢祭
「皿鉢(さわち)料理」とは土佐の宴会に欠かせない高知の郷土料理です。大皿に名物・カツオのたたきや寿司などをてんこ盛り。
毎年3月の「南国土佐皿鉢祭」は、県内で活躍する料理人たちが熟練した匠の技で作り上げる皿鉢料理や活造り、高知の食材を使った中華や西洋料理など、芸術的で華麗な料理の数々をズラリと展示します。
当日は、土佐地酒の試飲、春野あじさい太鼓の演奏なども楽しめます。会場は、高知市の大橋通り商店街ほかです。
4月
高知城花回廊
春の高知城を彩るイベント。高知城の追手門から天守閣まで、メイン通路を生け花やポット・プランターで飾りつけ、「花回廊」が創出されます。そして、通路沿いの生け花のライトアップや灯篭の設置、桜などの木々への照明など、会場全体を灯りで彩ります。
また、琴や尺八、笛などを中心にした「和」のステージもあり、普段は入館できない夜の天守閣も延長開館されたり、湯茶の接待もあります。花と灯りに包まれた高知城は幻想的です。
四万十町十川(とおかわ) 鯉のぼりの川流し
山が新緑に染まる4~5月、四万十町の十和地域では、色とりどりの鯉のぼりが、川面を渡る風をうけて悠然と泳ぐ姿を見ることができます。その数500匹余り、この季節は県内はもとより県外からもたくさんの観光客が訪れます。
悠々とこいのぼりが泳ぐさまは壮観です。近隣にはこの「こいのぼりの川渡し」を眺めるための「こいのぼり公園」が整備されています。
土佐赤岡どろめ祭り
毎年4月、太平洋を舞台に赤岡町の浜辺で地曳き網でとれたてのドロメを味わいます。土佐の海産珍味として名高いドロメ。ご飯の伴として愛された釜揚げちりめんの生で、土佐の方言でいわしの稚魚のことです。
メインイベントとして、男性は一升、女性は五合を一気に飲み干す「大杯飲み干し大会」があります。大きな盃になみなみと注がれた日本酒を「飲み干す時間」や「飲みっぷり」の総合得点で競います。過去に、男性女性ともに約12秒台で優勝しています。「これこそ土佐人」のイメージを全国に広めた豪快でユニークな祭りです。
5月
土佐一條公家行列「藤祭り」
一條家ゆかりの京都「葵祭り」の公家行列に倣って行われるものです。雅楽が流れるなか、室町時代の衣装を身にまとった総数延べ200名の参加者が四万十市内を練り歩く様は圧巻です。それぞれ役職に応じた色とりどりのきらびやかな衣装は、時代絵巻さながらです。
仁淀川 紙のこいのぼり
不織布で作られた色とりどりのこいのぼりが、仁淀川をゆらゆらと泳ぐ初夏の風物詩。会場のすぐ上を通る仁淀川橋からの眺めは壮観で、期間中はふるさと市をはじめとする催しも行われます。地域の貴重な財産である土佐和紙と仁淀川を見つめ直すこと、また、地域住民と来場者との交流など地域活性化を図ることを目的としています。
8月
よさこい祭り
土佐のカーニバル「よさこい祭り」は、1954(昭和29)年8月、戦後の不景気を吹き飛ばし、市民を元気づけようと、高知で始まりました。誕生当初は、21チーム・750人だった参加数は、2013(平成25)年の第60回には214チーム・約20,000人にまで拡大しました。現在では、高知県にとどまらず、日本全国、そして世界へと、よさこいの輪が広がるほどに成長しました。
鳴子を持っていれば、自由に踊ってOK!曲のどこかに「よさこい鳴子踊り」のフレーズを入れれば、アレンジはチームの自由。「鳴子を鳴らし、前進する踊りであること」であれば、あとは笑顔で楽しく踊るだけ!など、高知の県民性がふんだんに盛り込まれた踊りです。
サンバ調、ロック調、古典の踊りなど見ていて飽きません。毎年8月9日 〜 12日の4日間にわたって開催されます。中四国最大級のナイアガラなど、大迫力の花火が打ち上がる「高知市納涼花火大会」も見ものです。
大文字の送り火
四万十市間崎地区の盆行事で小京都・中村に夏の終わりを告げる風物詩です。旧暦の7月16日に山の神を祭っている十代地山の中腹の草木を大の字形に掘り、そこに地区の各戸から集めた松明を配して焚火を行います。
およそ500年前、応仁の乱を逃れて中村に下った一條教房(のりふさ)の息子、房家(ふさいえ)が教房と祖父・兼良の精霊を慰め、京都を懐かしんではじめたと伝えられてきました。全国で京都と、京の雅を現代に伝える中村だけの珍しい行事で、「一條公ゆかりの火」として大勢の見物客の目を楽しませてくれます。「四万十川野鳥自然公園」からの眺めがおすすめです。
9月
久礼八幡宮(くれはちまんぐう)秋季大祭
旧暦の8月14、15日に行われる戦国時代から続く祭り。土佐の三大祭の一つで、秋の豊作に感謝するお祭りです。太鼓と太鼓をぶつけ合う「けんか太鼓」や、高さ6m、重さ約1tの大松明の行列が、深夜、神社まで練り歩く勇壮な「御神穀(おみこく)さん」が見どころです。
航海の安全と豊漁を願う久礼の漁民にとっても久礼八幡宮は特別な存在であり、漁師町らしい勇壮な祭りで知られています。
11月
龍馬まつり
土佐が生んだ幕末維新の英雄・坂本龍馬。その偉業をたたえる祭りが「龍馬まつり」です。毎年、龍馬の誕生日である11月15日に近い日曜日に開催されています。また、龍馬月間にあわせ、龍馬像の脇に櫓を組んで龍馬の目線から太平洋を望む特設展望台が人気です。
桂浜公園全体がイベント会場。よさこい鳴子踊りや少年剣道大会など、龍馬をテーマにした多彩な催しで盛り上がります。
高知観光の移動手段
路面電車
高知を走る路面電車は、日本で一番古いとも言われています。せっかく高知を訪れたなら、一度は乗ってみるのも思い出になりそうですね。軌道線距離の全長が25.3kmと、日本で最長です。
運賃は、降車払い制で、電車前後部にある行先表示(方向幕)で行先を確認して乗車しましょう。今でも市民の足として活用されています。特に高知市中心部を巡るのにおすすめです。路面電車での移動をメインとするのであれば、1日乗車券が便利です。
コトコト揺られる、のんびり観光も良いですね。独特のレトロ感も旅の思い出になります。
バス
観光客におすすめなのが「MY遊バス」です。はりまや橋、牧野植物園、桂浜など高知市内の観光スポットを回る周遊バス。JR高知駅前の「こうち旅広場」から乗れます。MY遊バス乗車券の提示で、路面電車(200円区間内)運賃無料、観光施設の入場割引など便利でお得な特典もついています。
平日は6便、土・日・祝・GW・夏休み・正月・春休みは9便で運行しています。JR高知駅〜桂浜の1日券は、大人1,000円、こども500円です。
車
高知県は広いので移動が大変です。初めての高知旅行は時間が無く全然回れなかった・・・なんてことも。特に四万十川や室戸岬のような大自然は奥地にあります。
運転にさほど抵抗がないのであれば、マイカーあるいは、空港や駅でレンタカーを利用するのも良いでしょう。土地柄、観光スポットには駐車場も用意されてあることが多く、上手に活用したいところです。特に、四国カルストや四万十川はドライブには最適です。
観光列車
県内で運行区間は限られますが、観光列車を利用してみるのもおすすめです。新観光列車「志国土佐 時代(とき)の夜明けのものがたり」、「土讃線 アンパンマン列車」など、車体を見るだけで旅気分を盛り上げてくれます。
貨車をトロッコ列車に改造した「しまんトロッコ」も珍しいものです。「しんたろう号・やたろう号」は、オープンデッキから太平洋の潮風をそのまま感じられます。自然の中を駆け抜ける、車窓からの眺めもまたひと味違います。
電車
JR土讃線(どさんせん)と高知県南西部を走っている「土佐くろしお鉄道」があります。「土佐くろしお鉄道」は、四万十川や足摺岬など西南部と室戸岬など東海岸への方面におでかけの際に便利です。四万十くろしおライン(中村・宿毛線)、ごめん・なはり線を運行しています。
お得なフリーチケット
龍馬パスポート
高知県内の約700ほどの観光施設などで提示するだけで特典が受けられる、高知観光に断然おトクなパスポートです。参加施設でスタンプを集めるごとにパスポートがステージアップし、特典もさらに豪華になります。
「龍馬パスポート」を手に入れるには、龍馬パスポート申請書(申請ハガキ)にパスポート参加施設を利用すると押印してもらえるスタンプを3つ集めます。それを、JR高知駅前の「こうち旅広場」へ持参すると、即時交付されます。もしくは、スタンプを集めた申請ハガキを郵送(受取人払)でも申請可能です。
観光気分を一層盛り上げてくれる、高知ならではのアイテムです。高知観光リピーターにも人気です。
電車
リョーマの休日 安芸・室戸フリーきっぷ
高知県東部(安芸・室戸エリア)の観光地向けのお得な切符です。高知駅からのいち駅までの鉄道往復券と、のいち駅から奈半利駅間のフリー乗車券、高知東部交通バスの乗り放題がセットになった2日間有効の切符です。
- 料金
おとな 3,540円、こども 1,770円 - 売り場
JR四国の駅のみどりの窓口、ワープ支店、駅ワーププラザ及び四国内の主な旅行会社 - 詳細
リョーマの休日 安芸・室戸フリーきっぷ
リョーマの休日 電車一日乗車券
高知市の「はりまや橋」を中心に、隣接の南国市からいの町までを走るとさでん交通路面電車が1日乗り放題です。軌道沿線にある一部施設で特別割引を受けることができます。
- 料金
高知市内運賃均一区間(介良通~曙町東町、高知駅前~桟橋通五丁目)
おとな 500円、こども 250円
とさでん交通軌道全線(後免町~伊野、高知駅前~桟橋通五丁目)
おとな 1,000円、こども 500円 - 売り場
JR高知駅前「とさてらす」、とさでん交通 路面電車車内、とさでん交通 窓口 - 詳細
リョーマの休日 電車一日乗車券
リョーマの休日 中村・宿毛線フリーきっぷ
四万十川周辺や宿毛市、黒潮町、四万十町などの観光に便利。土佐くろしお鉄道 中村・宿毛線全区間が乗り放題の2日間切符です。
- 料金
おとな 2,800円、こども 1,400円 - 売り場
土佐くろしお鉄道 中村駅、宿毛駅など - 詳細
リョーマの休日 中村・宿毛線フリーきっぷ
バス
MY遊バス(まいゆうばす)
高知県中央(高知市エリアなど)の観光地向けのお得な切符です。JR高知駅、はりまや橋、牧野植物園、桂浜など高知市内の観光スポットをまわる周遊観光バス。1日乗り放題、乗り降り自由です。乗車には、乗車券が必要です。
- 料金
JR高知駅〜桂浜 1日券 おとな 1,000円、こども 500円、幼児・未就学児 無料
JR高知駅〜桂浜 2日券 おとな 1,600円、こども 800円、幼児・未就学児 無料
JR高知駅〜竹林寺前 五台山1日券 おとな 600円、こども 300円、幼児・未就学児 無料 - 売り場
JR高知駅前「とさてらす」、高知駅バスターミナル、高知市内主要観光施設、MY遊バス車内など - 詳細
MY遊バス
しまんと・あしずり号
四万十・足摺エリアの周遊観光バス。日本最後の清流・四万十川や、四国最南端の足摺岬などを満喫できます。コースによって値段が異なりますので、パンフレット等でご確認ください。
- 詳細
しまんと・あしずり号
バス・路面電車
リョーマの休日 バス・路面電車一日乗車券
高知市中央エリアはもちろん、東は安芸市、西は須崎市、北は嶺北(れいほく)地域までのとさでん交通などの路線バスと高知市内の路面電車(市内の運賃均一区間)が1日乗り放題。2枚セットは中山間地域での1泊旅行など2日間高知をたっぷり満喫するのに便利です。
- 料金
おとな 2,000円 2枚セット 3,600円 - 売り場
高知駅バスターミナル、JR高知駅前「とさてらす」、とさでん交通はりまや橋サービスセンター - 詳細
リョーマの休日 バス・路面電車一日乗車券
高知のおすすめホテル10選
オーベルジュ土佐山
基本情報
【住所】 高知県高知市土佐山東川661
【価格帯】税込 30,800円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
城西館
基本情報
【住所】 高知県高知市上町2-5-34
【価格帯】税込 16,500円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
ヴィラ サントリーニ
基本情報
【住所】 高知県土佐市宇佐町竜599-6
【価格帯】税込 37,400円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
ホテル日航高知 旭ロイヤル
基本情報
【住所】 高知県高知市九反田9-15
【価格帯】税込 13,400円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
四万十の宿
基本情報
【住所】 高知県四万十市下田3370
【価格帯】税込 16,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
ロイヤルホテル 土佐
基本情報
【住所】 高知県安芸郡芸西村西分甲2995
【価格帯】税込 10,000円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
高知城下の天然温泉 三翠園
基本情報
【住所】 高知県高知市鷹匠町1-3-35
【価格帯】税込 19,800円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
なごみ宿安住庵
基本情報
【住所】 高知県 四万十市中村1815
【価格帯】税込 20,200円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
土佐御苑
基本情報
【住所】 高知県高知市大川筋1-4-8
【価格帯】税込 15,400円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
宿毛リゾート 椰子の湯
基本情報
【住所】高知県宿毛市大島17-27
【価格帯】税込 17,160円~/1泊2名
【子供連れ】利用可
【ペット】不可
高知のおすすめ旅行プラン10選
よくある質問Q&A
飛行機でどのくらいかかりますか?
四国に位置する高知県。アクセスには、飛行機、新幹線、電車、バス、フェリーなど様々な手段が利用可能です。日程がわずかな上に、移動時間を短縮したいなら、飛行機が一番便利です。東京からであれば、約1時間25分、大阪と名古屋、福岡からであれば、約45分〜約1時間です。意外に近く感じますね。
高知の気候はどうですか?
年間通じて過ごしやすい温暖な気候です。春夏秋冬で異なる表情を見せ、「四季」という日本の魅力を最大限に感じられます。どの季節でもそれぞれ見どころがありますが、近年は台風が上陸することもあるので、観光するのであれば、台風シーズンを避けたほうが良いでしょう。
ちなみに、名物カツオの旬は、春〜初夏で、よさこい祭りは8月です。
何泊くらいが最も楽しめるでしょうか?
高知市中心部だけであれば1泊で十分楽しめますが、室戸岬や四万十川まで足を伸ばしてみるのであれば、2泊以上あると良いでしょう。特に高知が初めてであれば、1日目は、高知市中心部で定番の観光スポットを回り、2日目は、雄大な自然を満喫するといったプランがおすすめです。