野中寺
大阪府羽曳野市野々上5丁目9-24別称、中之太子。
蘇我馬子によって開基。
一説によると、渡来系氏族の船氏の氏寺として建てられた。
聖徳太子建立48寺院の一つ。
また、大阪府南河内郡太子町の叡福寺は「上之太子」、大阪府八尾市の大聖勝軍寺は下之太子、野中寺は中之太子と呼ばれ、三太子の一つ。
行基は幼少の頃、野中寺にて勉学に励んだとの説がある。
野中寺旧伽藍跡は、国の史跡に指定。
銅造弥勒菩薩半跏思惟像、木造地蔵菩薩立像は、国の重要文化財に指定。
江戸時代、律宗の勧学院として、和泉神鳳寺(大鳥大社境内にかつて存在した)、槇尾西明寺とともに律院三大僧坊として栄えた。
歌舞伎・浄瑠璃の演目「お染久松」の主人公、お染・久松が眠る。